沖縄社会教育研究フオーラム(3) 20192023   TOP




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  沖縄社会教育研究フオーラム(3)2019 本ページ

<目次>
2019年7月
43, 2019やんばる対談・原稿づくり作業(南の風4060号・小林)
44, 名護のエイサー(渡口 裕、Tue, 13 Aug 2019 12:19) 写真4点
2020年
45, 2020やんばる対談・日程・テーマなど(ぶんじん、20200211 風4130)
46, 2020やんばる対談・5月に開催 (南の風4138号)開催検討中
47, 2020やんばる対談、延期へ →9月中旬・開催検討中
48,やんばる対談・さらに見合わせを(20200701)
49,やんばる対談・今年は中止(20200715、島袋正敏)
2021年
50,来年は「やんばる対談」を2021121 09:23)南の風4217号
51,沖縄各氏へ電話(ぶ)   南の風4225号(2021/2/22)
52,平敷屋エイサー 東(あずま)武、 南の風4248号(2021年5月30日)
53,やんばる「アカショウビン」 島袋正敏*名護・葛草庵  南の風4248号(2021年5月30日)
54,今年の名護市城区エイサー 南の風4265号
55.やんばる便り、年報26号ご苦労様 島袋正敏(2021/10/08(金)
2022年・・・コロナ禍中止
2023年

56「東アジア生涯学習フォーラム」沖縄開催についてのお願い石井山竜平(東北大学)
57、
3月5日~6日「東アジア・フォーラム」沖縄開催案、「やんばる対談」(13)開催 (小林)
58、
3月やんばる・なかがみ対談記録(3月8日)小林
59、3月やんばる
対談・研究会記録(4月28日)小田切督剛
60、沖縄・名護へー関係者と2023「東アジアフオーラム」開催協議・依頼
61,名護城区のエイサー(渡口裕,20230908,15:18)
62,2023「東アジア生涯学習研究フオーラム in 名護」(別ページ)
→■
63,今年(2024)のやんばる対談企画
64~65,やんばる対談(第14回) 記録づくり





43, 2019やんばる対談・原稿づくり作業(南の風4060号・小林)

                (小林ぶんじん、Thu, 27 Jun 2019 08:34)
 <やんばる対談原稿ー経過報告>
 2019「やんばる対談」参加の皆様へ・お願い
 今年四月「やんばる対談」(名護市博物館)にご参加いただいた皆様、あの節は有難うございました。当日のテープ記録にもとづき、山城千秋さん(熊本大学)にテープ起こしをお願いしました。多忙のなか心労の多い作業、たいへんお疲れさまでした。
 その記録(添付略)に基づき、小林が小見出し、改行、小林(当日の進行)発言部分の修正・削除などの第一次原稿化への作業を行いました。諸事重なり、思いのほか時間がかかって、本状「お願い」発送が遅くなったこと、お許しください。
 私たちの年報(TOAFAEC 発行)『東アジア社会教育研究』24号(9月発行予定)に収録する最終原稿に向けて、当日の「対談」発言の皆様へ、以下のご協力をお願いいたします。「年報」原稿締め切りの直前、皆様には慌ただしい日程で作業いただくことになり、恐縮のほかありませんが、なにとぞお許しください。
<お願い>
1、添付の第一次原稿について、皆様の発言箇所をチェック(追加・修正・削除等)してください。すでに「対談」収録予定字数を超えていますので、最少部分の追加とし、全体として、削除の方向でお願いします。
2、添付原稿は、テープ起こし稿そのままです。当日の雰囲気を残しつつ、叙述的な表現(語尾など)に修正していただく。固有名詞、数字(年数は西暦)など、とくに正確に
してください。
3、小見出し、改行(第一次案)について。最終原稿ではもっと改行を増やす方向です。修正意見をお願いします。また他の方の発言箇所についても、お気づきの点あれば、ご遠慮なくご指摘ください。
4、文中のアカの部分は、テープ起こしの段階で不明、不詳、要確認の箇所です。ご確認・修正後は黒字に、また皆様の発言箇所の追加・修正部分は青字にしてください。
5、「対談」の初めのページ(出席者一覧など)、解題、必要な注記については、山城千秋さんにお願いします。
6、原稿のとりまとめは、名護側は島袋正敏、本土側は小林文人が担当します。お問い合わせは両名にお願いします。
7、修正原稿(第2次原稿)は、一週間後までにお送りください。(名護側は正敏さんへ) その後、島袋・小林両名の責任で最終原稿(第3次原稿)に仕上げ、7月12日の編集会議へ間に合わせる予定です。

44, 名護のエイサー(渡口 裕、Tue, 13 Aug 2019 12:19)
         *名護市教育委員会、城(ぐすく)青年会OB
 <南の風に参加>
 お世話になります。沖縄県名護市の渡口裕です。「東アジア社会教育研究」第24号の校正を送ります。校正箇所は・・・(略) 私はこれより15日までの3日間、エイサー地謡のため身動きがとれません。あとは責任校正でよろしくお願いします。申し訳ございません。もし、どうしても緊急ということであれば下記の・・・(略)
 さて【南の風】4063号(2019年7月9日)で記載されていた「南の風の送信を開始した新しい方は自己紹介をお願いする慣わし」のようですので、以下、こちらの風をお送りします。文人先生より自己紹介には、エイサーや地謡のことについても一言とありましたので、以下のように書きましたが、長くなってしまいました。ご愛敬と言うことで、よろしくお願いします。
◆渡口 裕(トグチ ヒロシ) 昭和50年(1975年)、沖縄県名護市城区生まれ、城区育ち、44歳。10代から城区で青年会活動をはじめ、青年会会長を約10年、現在はエイサー・村踊りの地謡(歌三線)として青年会に協力している。名護市青年エイサー祭りの復活、名護市青年ネットワーク連合会の設立に携わる。第10回エイサー祭り記念事業委員長、元名護市青年エイサー祭り実行委員会事務局長、元名護市青年ネットワーク連合会相談役、琉球古典音楽野村流音楽協会師範、琉球舞踊保存会(三線)伝承者。現在、名護市教育委員会学校教育課勤務。
 <名護の旧盆エイサー>
 今日(8月13日)から沖縄は旧盆です。県内各地でエイサーが行われます。エイサーは近世初頭、「ニンブチャー」などと呼ばれるヤマトの遍歴念仏信仰者によって沖縄に伝えられた念仏踊りが、沖縄風に発展したもので、旧盆の夜に地域内を踊りながら練り歩きます。エイサーの本来の目的は集落ごとに盆の先祖供養の芸能として行われ、家々や信仰拠点を巡って踊る「道ジュネー」が行われています。
 一言で「エイサー」と言ってもその形態はいくつかに分類され、現在ほとんどの青年会が、大太鼓、締め太鼓を中心とした「太鼓エイサー」であり、沖縄県中部が最も盛んな地域と言われています。また、太鼓を使わない「手踊りのみのエイサー」もあり、本島北部にいくつか存在しますが、これがエイサーの最も古い形ではないかと言われています。城区エイサーも手踊りエイサーです。
 現在では、結婚披露宴での余興やイベント、観光施設の出し物等で行われることも多くなり、本来のエイサーの目的とは別に発展して、アトラクションとしての側面もありので、今では年中沖縄でエイサーを見ることはできます。
 今日これから私はエイサーの地謡として3日間30箇所を歌い続けます。地謡の一口メモ。地方・地謡/(じかた、じゅうてい)は唄い手のことで、エイサーに絶対不可欠な存在です。極論を言えば、踊り手が50名いても、地謡がいなければ、エイサーはできません。また、エイサーは各地ごとに演目や演奏法が違うため、三線が弾けるだけで、すぐに地謡は務めることはできません。地謡はオーケストラでいうと指揮者でもあり演奏者でもあり演出者でもあるのです。踊る箇所の観客の様子や天気、スケジュールにあわせ、地謡は曲目の選曲、テンポ、演出を司ります。
 各団体に必ず数人の地方がおり、三線(さんしん)を弾き鳴らしながら、民謡やエイサー節を唄い上げ、踊り手のテンポをリードする重要な役割をもっています。青年会の踊り手の中には大太鼓よりも地謡、地方に憧れる若者も少なくないのですが、道のりは険しい。
 本来のエイサーを見るなら、旧暦の7月13日~15日をお薦めします。ディープでコアな沖縄、青年の熱だけでなく、集落の雰囲気や楽しみにしている住民の様子など、イベントでは見ること、感じることができない。旧盆エイサーは独特です。機会がありましたら、ぜひお越しください。
名護市城区路地を練り歩く旧盆エイサー(2011)

名護市旧盆エイサーと地謡(2011)

名護市青年エイサー、勇壮な入場(2011)

名護市青年エイサー、フイナーレ・カチャシー(2011)


45, 2020 「やんばる対談」日程・テーマ(案)など
   (小林ぶんじん、Mon, 11 Feb 2020 12:50)
 皆さま、お元気でしょうか。中国の新型肺炎コロナウイルス騒動、2003年のSAAS騒ぎの時と比べても、ひどい拡がり。中国の皆さんにお見舞い申しあげます。とくに沖縄訪問の企画があった韓民夫妻、残念です。しばらく自由な旅が制限されるでしょうから、また次の機会を待ちましょう。
 さて毎年春に実施してきた「やんばる対談」、今年の日程等について、名護・島袋正敏さんと電話で打ち合わせしました。ほぼ例年のように、4月初めの日程、金曜日夜に那覇の研究会と交流し、翌日・土曜日に名護へ移動して、午後に「やんばる対談」(会場・葛草庵)、そしておそらく夜に名護の皆さんとの交流会となりましょう。テーマについては今の段階では、案として出し合ったところです。参加希望の方々で、ご意見あれば、ぜひご提案ください。
1、日程:2020年4月11日(土曜日)午後2~5時 場所:名護底仁屋「葛草庵」(例年の通り
      *開始前に「葛草庵」(ヤギもいる)や島酒古酒・カメの説明もお願いしますので、
        できれば30分前にご集合ください。
2、テーマ・内容(案):(1)やんばるの集落(字)公民館の歴史と現在・課題
            (2)やんばるの図書館・資料室の歩みと運動
  *いずれか一つにしぼって数名の方に話題提供をしていただき「対談」する。
*昨年秋に、これまでの「やんばる対談」(1~12)合本が刊行されました。
 ⇒■http://www.bunjin-k.net/yanbartaian2010.htm
*ご参加予定の方は「南の風」あてにご一報いただければ幸いです。
 ホテルの予約については名護については、山口真理子さん(izk07252@nifty.com)に
 一報いただければ、名護市中心部・山田荘(1泊5000円程度)に一緒に予約いただけ
 るそうです。那覇その他については、各自で確保していただく。

46, 2020 「やんばる対談」、5月開催案 →開催検討中!
   小林ぶんじん(TOAFAEC 顧問、Fri, 11 Mar 2020 12:50) *南の風4138号
 <やんばる対談日程、5月へ変更> 
 1ヶ月前の南の風4130号(2020年2月11日)で、今年の「やんばる対談」日程案についてお知らせしました(原案・4月11日・土曜日午後)。その後、新型コロナウイルスの蔓延状況をにらみながら、予定通り進めるか、5月に延期するかについて、検討してきましたが、名護・那覇側のご意見も受けて、下記のように5月連休明けのスケジュールへ変更することといたしました。5月案については山城千秋さん(熊本大学)のご都合がつかないそうですが、残念至極、お許しください。
 当初は、北京の韓民夫妻の沖縄訪問とも合わせて「やんばる対談」日程を組む案を考えようとした時期もありましたが、すべて新型コロナウイス騒ぎで消しとんだかたち。
 今年の対談のテーマについては、名護・島袋正敏さんと電話で打ち合わせしながら、先にご案内したように「やんばるの集落(字)公民館の歴史と現在・課題」を考えています。少子高齢化・過疎化が進行するなかでも、やんばる独自の集落の祭祀、文化・芸能、諸活動が息づく歩み。そして近年の変容、字公民館の取り組みとその課題、などをを語り合ってみようという企画です。
 なお、やんばる対談の前夜は、那覇にて「おきなわ社会教育研究会」(平良研一会長)の皆さんとの交流会がもたれる予定です。ご関心ある皆様の積極的なご参加をお待ちしています。ご参加予定の方は「南の風」あてにご一報いただければ幸いです。
◆2020年「やんばる対談」(第12回)ご案内 開催検討中!
1、日程:2020年5月9日(土曜日)午後2~5時過ぎ(予定)
  場所:名護市底仁屋「葛草庵」(例年の通り、開始前に「葛草庵」(ヤギもいる)や
     島酒古酒・カメの説明もお願いしますので、できれば30分前にご集合ください。
2、テーマ・内容:やんばるの集落(字)公民館の歴史と現在・課題
     数名の方より話題提供をしていただき、自由対談。記録を年報25号に収録予定。
 *昨年秋に、これまでの「やんばる対談」(1~12)記録が合本となり刊行されました。
  ⇒■http://www.bunjin-k.net/yanbartaian2010.htm
*宿泊について。それぞれのスケジュールにより各自で確保していただきますが、対談当日夜は、名護「山田荘」(市中心部、1泊5000円程度)を一括予約も可(事務局・山口真理子さん(izk07252@nifty.com) 。那覇その他の宿泊は、各自で確保していただく。

47, 2020やんばる対談、延期へ

      (小林ぶんじん、Sat, 12 Apr 2020) 南の風4145号
 新型コロナウイルス感染をめぐって緊急事態宣言。東京では感染者急増の動きがやまず、医療崩壊のシナリオ(下掲・日赤日赤医療センター医師からのメール)など、あわただしい雰囲気となっています。沖縄でも玉城デニー知事が沖縄への来県訪問自粛を訴え、まだ死者は出ていないようですが、感染の患者増加に備えた病院・行政関係者の協議が始まったそうです。残念ながら日本もまさに緊急・異常な段階に入っていく危機感が深まってきました。
 当初4月の予定を1ヶ月延期して5月9日とご案内した今年の「やんばる対談」(4138号)は、このような情況のなかで開くことはできなくなりました。島袋正敏さん(名護)と相談し、またその前日の那覇交流会の担当・名城ふじ子さんの意見も聞き、延期することとなりました。参加予定の内田純一さん(高知大学)にも、山口事務局長から連絡して頂きました。
 毎年の「やんばる対談」は、テープを原稿化(山城千秋さん、山口真理子さん担当)して、その記録を年報(今年は25号)に収録してきましたが、5月・対談が実現できなくなると、年報収録の日程が厳しくなります。今後のこと、コロナの行方もにらみながら,対応していくことになります。今の段階では次の日程をお知らせすることができず、残念です。

48, やんばる対談 (第13回)開催へ向けて検討中ー9月中旬
         名護東海岸・底仁屋「葛草庵」(会場:島袋正敏主宰)
 島袋正敏(
2020/07/02(水)09:35)*名護・黙々100年塾葛草庵  
 <今年のやんばる対談>
 文人先生 やんばる対談のこと気になってきました。この夏県外からの入域する人たちが増える可能性から、感染再発が起こらなければtと想いながら、9月18日~19日案は、もう少し様子を窺う必要があるのではないかと。
 東京圏もこのところの感染者が止まらない状況もありますので。この地球上に億を超えるというウイルスの存在のたったひとつのコロナウイルスが高度に進む文明社会に突き付けた警告にも見えます。 コロナ後の私たちの暮らし、生き方はどのような変化を起こすのでしょうか。五木寛之の「下山の思想」に、もう頂上を極めたのだから、そろそろ下山の途につこうではないか。
 足元の草や花を見、はるかに見えるムラや街を眺めながら・・・とあり、ボクは1973年の、名護市総合計画基本構想の「逆格差論」をいま、地域づくり、豊かさ感、生き方を、生活者思想として再度学び、小さな自給、小さな循環を小さな実践を積み上げていくべきではないかと想います。
 野菜をつくり、山羊を飼い、花を育て、100年古酒を育て、自然素材を生かしたモノづくりを次へ繋ぐ、そんな、薄い紙を一枚一枚重ねるような極小のことを積み重ねていくことが大事だと、自らに言い聞かせながらやってています。山原対談もう少し、ようすを見ましょう
 追伸 携帯電話紛失してしまい、一週間前から捜索願を出しているところです。文明の利器、ちと困ったものです。(黙々100年塾
島袋正敏)
◆島袋正敏さま、先日東京の、26日研究会の席上で、東京の若い人たちからも「やんばる対談」日程について、自重するようにと、強い!ご注意がありました。それから何度かけても、正敏さんの電話が反応せず、あるいは病気ではないかと心配していたところ。ますはお元気でよかった。山城千秋さんとも話しあっています。今年の「やんばる対談」9月案日程については、まず様子をみることにして、その後のことなどについて、そのうち折をみてご相談いたしましょう。
(ぶんじん)

49, やんばる対談・今年は中止

      *島袋正敏(2020/07/15(水)00:20) 
 文人先生 このところ米軍基地から軍人軍属の新型コロナウイルス・クラスター感染が広がっています。基地外の民間地域での密接ありで予断を許しません。基地内、民間地域での接触についても米軍は地位協定を盾に県への詳細な通報なし。当クラスターはまだまだ広がる危険性をはらんでいます。このような状況下で、今月の第三日曜日、蔓草庵恒例の行事も休止にします。ただモノづくり教室は7月中は実施する予定ですが。やんばる対談実施可否の判断について山城千秋さから連絡あありましたが、文人先生不在のやんばる対談はあり得ない旨を連絡しました。そもそも当対談は先生の提案で始まったものです。先生とやんばるの協同でなければ現状や問題点を浮き彫りにできません。よって今回、コロナをめぐる東京、沖縄の状況から休止せざるを得ないと思います。6月に予定していた国頭村奥の民具資料館の今後についての島田隆久さんとの話し合いも見通しがついていません。また連絡します。



<2021年>
50, 来年は「やんばる対談」を
       島袋正敏(2021121 09:23)南の風4217号
 文人先生ご無沙汰しております。お元気のこと何よりでうれしいです。山口真理子さんから「東アジア社会教育研究」25号が届きました。コロナ禍のなか大変な作業だったと思います。稲嶺進や比嘉久などへ配布しました。今回は「やんばる対談」なく、先生にもお会いできず、少しさびしいのですが、来年は晴れて実現したいものです。
 パソコン不調でしばらく起動せず、買い替えたのですが、データは全て移したが肝心のパスワードを忘れ、メール機能せず。久しぶりに起動ボタンを押してみたらなんと動いてくれました。しばらくは二つのパソコン併用です。蔓草庵には、シロハラやメジロ、ウグイスが、小川にカワセミ、そして時々ダイサギまでやってきます。隣の大湿帯では小梅が満開です。春遠からじ。セイビン

51,沖縄各氏へ電話(ぶ) 
南の風4225号(2021/2/22) 
 定例研究会(第278回 219日)は、今年の年報26号の編集会議(第1回)。とくに特集テーマをどう設定するかの議論に湧きました。関連して、沖縄「やんばる対談」について、コロナの関係では見通しがなかなかもてないと。昨年(25号)も見送った経過あり、実現したいところ、しかしワクチン接種の長丁場を考えると・・・などと確定しないまま終わりました。
 これまでTOAFAEC 年報としは、東アジア各国・地域だけでなく、沖縄を大事なテーマに掲げてきました。会議では一度「沖縄特集」を組めないものか、という話題も出ましたので、そのことを含めて、今日(20日)は山城千秋(熊本大学)、嘉納英明(名桜大学)のお二人とながい電話。さらに編集会議の報告もかねて島袋正敏さん(名護・葛草庵)とも懐かしいひととき。巣ごもりの身には、心も晴れる一日となりました。
 さらに南に飛んで竹富島へ。「竹富島を守る会」阿佐伊拓さん(同会・会長)に訴訟「実質的勝訴」(上掲・琉球新報記事)へのお祝い電話。課題はこれからだと。電話帳の流れで、もしかすると話せるかもと願って、石垣市(療養中の)渡慶次賢康さん(もと石垣市社会教育課長、中学校長など)へ。お元気な声でしたが、寝ておられるとのこと。平久保「ぶんじん歌碑」懐旧談など。この日、。やんばるから八重山まで、ご無沙汰の皆さんに電話かけまくりの1日となりました。
 ついでに最西端の島・与那国島のこと。かっての社会教育主事(東原安伸さん)の電話(消息)が分からない。あの頃の「南の風」記録を確かめたくなり、あらためて数号を読み直し。南の風初期の頃は、メモがわりの歌を毎号「風」末尾に付していたのでした。歌碑の話題も出ましたので、懐かしくなって、本号は20数年前の与那国を詠んだ拙い歌をご紹介します。
   -与那国にて1999324日(南の風209号【1999329日】所収)
◇疲れはて ただひとり歩くナンタ浜 はるかにかすむ久部良は雨か
◇黒潮の寄する港の片隅に最西端の公民館ありき
*ナンタ浜は歌にも出てくる祖納集落の別れの浜、久部良は島の西端の集落。


52, 平敷屋エイサー
      東(あずま)武、(2021/05/29 09:17)  南の風4248号(2021年5月30日)
            *うるま市(旧勝連町)平敷屋、元沖青協会長
 こんにちは、文人先生うがんじゅうしていますか?東武です。2023年の平敷屋エイサー保存会結成40周年に向けて、吉野勇吉氏がつくったエイサー唄の収集をしています。沖縄戦を体験した吉野勇吉氏(元勝連町長、大正15年生)は、数多くの平敷屋エイサー唄を作詞作曲しています。代表作に広島と長崎の原爆の悲惨さを歌った「平和世祈り」があります。また、吉野勇吉氏の作品ではありませんが、1950年後半頃から1960年始め頃まで「ひめゆりの唄」でもエイサーを踊っていますので、ご参考までに送付します。


 ■≪ぶんじん御礼≫
 ・・・沖縄からは思いがけなく旧勝連町・東(あずま)武さん(元沖青協会長)の「平敷屋エイサー」について「広島と長崎の原爆の悲惨さを歌った平和世祈り」や「ひめゆり」を悼むエイサーも踊られた由、二つの歌詞が送られてきました(添付)。エイサーは勇壮な若者の集団演技ですが、もともとは「念仏踊り」に由来するもの。東さんたちの「平敷屋(へしきや)エイサー」は、踊りも衣装も念仏踊りの系譜を強く印象づけるところあり、忘れられません。東さんのエイサー踊りの写真は昨年末にも掲げたことがありますが、九州国立博物館(大宰府)に招かれて演技さんた写真、もともとは野外の集
団舞踊。いちど平敷屋でその雰囲気を味わいたいと念じながら、まだその機会には恵まれません。

52, やんばる「アカショウビン」
    *島袋正敏(2021/05/21 11:53)*名護・葛草庵  南の風4248号(2021年5月30日)

 今年は空梅雨かなと天を仰いでいると、2、3日前からやっと降りだして、地が潤い植物たちも一気に生気を取り戻した感。アカショウビンもこの季節が似合う美しい鳥で、蔓草庵の周りで朝から日暮れ時まで鳴いています。ここではクカルと呼ばれ、時にはヒードゥイ(火の鳥)とも呼ばれ、子供のころ家屋内に飛び込んでくると、祖母や母は怖れながら、棚からビンシー(ウガンセット)を取り出し、それから泡盛を茶碗に注ぎ、塩を撒き、手を合せ、火災祓いのウート―トゥをしたものです。
 大きな嘴から前身が赤いこの美しい野鳥も、当時の人々からはあまり歓迎されなかった一面もあったのです。この季節を彩る美しい鳥クカルは、梅雨に打たれながら終日のピューヒョロローの鳴き声も何かしら物悲しく聞こえます。かつて、火の鳥にされてしまったことへの人々への訴えのように。
 でも、この梅雨時はピンクのきれいな卵を抱きながらヒナの誕生を待っているようで、まさにこの時節のもっともきれいで大好きな野鳥です。あとしばらくクカルの美声を楽しみます。(蔓草庵セイビン

53, コロナ禍の「やんばる」

 
    *島袋正敏(名護・葛草庵、ものづくり塾等主宰  2021/08/18 09:15)
 文人先生 電話でのお声がとてもお元気で安心しております。全国的にですが沖縄はまさに爆発的感染が続き、医療逼迫が起きています。オリンピック無観客、夏休み、特に県外からの行き場のない人々が「やんばる」の海岸、砂浜を埋め尽くしています。

 蔓草庵の月5回にのものづくり教室や、ボクの提案で9月に企画していた「ものづくりと道具展」(旧天仁屋小学校跡)を中止、久志地域観光交流協会ものづくり部会企画の11月「第二回クラフトフェア」も中止になる見込みです。もちろんこの禍も年内にはおさまらないでしょうが、ほそぼそと泡盛のこと、モノづくりのことの情報を発信しています。
 比嘉久が3月末で定年退職)しましたが(前号記事)、いつもならば退職激励会を名護博物館中庭で、泡盛・オリオンビールなど賑やかな集いをしてきたところですが、コロナ禍でそれも出来ず、残念です。彼は、名護市の文化行政で様々に、すばらしい仕事をしてくれました。今後、屋部字誌、沖縄県口承文芸(民話)研究会、山原地域の文化的な行事へのかかわり等、活躍が期待されます。コロナ禍、ご自愛ください。来年こそは「やんばる対談」を。
新設テラスが楽しみ(ぶ) 写真提供:名護博物館・山田さん


54,
今年の名護市城区エイサー 南の風4265号
   (渡口 裕、2021/08/30 15:05)
    *名護市城区青年会OB 名護市教育委員会
 こんにちは。沖縄県名護市より渡口裕です。以下、今年の旧盆の活動(エイサー)について、報告します。
 今年の城(ぐすく)青年会エイサー:-VUCA(ブーカ)時代と城青年会-
 8月20~22日:ウンケー(迎え)、ナカビ(中日)、ウークイ(送り)。今年も旧盆エイサーの季節がやってきた。結論から言うと今年、城青年会は例年と同規模ではないが、集落内でエイサーを行った。私も地謡(三線・謡い)として参加した。様々なご意見、賛否はあるでしょう。それでも青年会はエイサーを行う決断をした。実施することを目標として、準備・練習段階から当日の演舞の箇所、方法まで、今、出来得る対策を行い、地域の方々にご理解頂くよう説明文も配布した。
 昨年は、いつもどおりエイサーを実施するため活動を進めていたが、コロナが蔓延し、旧盆エイサーを余儀なく中止した。城青年会ではエイサーが始まって以来続いてきたエイサーが、72年で途絶えた年だった。青年会活動の中心となるエイサーが途絶えることはどういうことか。私なりに振り返ってみた。
 当時、得体の知れないコロナの脅威や有効な治療薬、ワクチン、未知の感染症への対応策などを鑑みれば、昨年は中止せざるを得なかっただろう。しかし、青年が青年期として活動できる適齢、自身の環境など期間の制限がある中で、また、高校生はこのときにしか味わうことができない青年会としての青春の1ページを奪われたこと、貴重な数年間をコロナ自粛で浪費することは、気の毒でならない。
 それは長期の視点からみれば、地域にとっての担い手も奪われることと同じであった。エイサーに限らず複数年、地域の活動が停滞してしまえば、貴重な沖縄・城区の風土、文化、古い行事の継続・継承に限らず、新しい取組を行うときのコミュニティー基盤が衰退していくことではないかと危惧している。コロナだから中止という短絡的な決断ではなく、そこに至るまでの過程(学び・協働・創造)が大事なのでは!
 青年会は上のようなことを、言葉・文字にせずとも、直感的に理解しているように私には見える。だからこそ、お互いに語らずとも協力しあうのだろう。練習風景や協議している様子を見ているだけで、充分伝わるし、頼もしい。
 予測困難な今を生き、将来を見据えた青年会の決断を尊重し、これからも支えていきたい。
(添付写真・キャプション)城区の故知である名護城を遙拝するアパナクでのエイサー。
 毎年、城区のエイサーはここから始まる。


55,やんばる便り、年報26号ご苦労様
           島袋正敏(2021/10/08(金)  *名護・葛草庵
 御無沙汰です。今日8日はミーニシ(新しい北風)が吹き始めるといわれるカンルー(24節気の寒露)。タカ(アカハラダカラ・サシバ)の渡りの時季。 幼き頃、家族で松明を灯して、川にモクズガニやウナギ漁りしたことを思い出します。今日夕方から松明の準備をして、9時ごろから蔓草庵近くの川に入りオオウナギを漁ります。3年近く、月一回のペースで続けてきたアーカイブス(動画)の一環です。定番だったウナギの味噌煮料理も昔の記憶をたどりながら、夜中になりますが楽しみます。
 「東アジア社会教育研究会」26号・編集発行に関わった皆様ご苦労様でした。名護から山田沙紀さん(名護博物館)と喜納英明さん(名桜大学)が執筆参加していて、先ずそこから読ませてもらっています。ありがとうございました。            (蔓草庵 セイビン)

2023年

56,「東アジア生涯学習フォーラム」沖縄開催についてのお願い
  …… 石井山 竜平(東北大学) January 8, 2023 5:15 PM   TOAFAEC通信第34号
 島袋正敏さま、稲嶺進さま、名護の皆様へ
 東北大学の石井山竜平です。これまでも幾度かの「やんばる対談」等をご一緒させていただくなか、沖縄、とりわけ名護には浅からぬ思いを持ち続け、授業でも学生たちに沖縄のことを語る時間を毎年必ず持たせていただいております。このたびは、小林先生の、沖縄から東アジアへと拓かれてこられたネットワークを基盤に、中国、韓国、台湾、そして日本の社会教育・生涯学習の関係者が集う研究交流フォーラムを、この2023年、沖縄で開催させていただけないか、そのご協力をいただけないか、というお願いとご相談でご連絡させていただいた次第です。
 私は、2010年以来、この「東アジア生涯学習フォーラム」の日本側の代表を仰せつかっております。この2010 11 月、日本・中国(台湾を含む)・韓国三か国による第一回生涯学習フォーラムが上海で開催され、その場でフォーラムの継続が約束されました。その後、日中の尖閣諸島をめぐる政治的な関係悪化(2012年)をうけて度途切れるのですが、中国の関係者の方々から、2016年に再び上海で三か国が集まるシンポジウムを開催いただき、再開が提案・了解され、以降、2017 年に日本(佐賀)、2018年は韓国(世宗)、2019年は再び中国(北京)と、集い学びあう機会が継続されてきました(経過はTOAFAEC年報「東アジア社会教育研究」に掲載されています)。2020年度は、本来は日本で開催の予定でしたが、コロナ禍となり、オンライン・シンポ(2021 年2月)となりました。
 今年は日本で、東アジアの関係者が対面で語り学び会う集いを開催する年にしたいと考えています。実は各国関係者の中から、「沖縄で開催してもらえないか」という希望が寄せられています。小林先生と話し合いましたところ、コロナをくぐりぬけてようやく対面が叶うタイミングで、東アジアの皆さんを日本にお招きする場として沖縄で、できれば「やんばる対談」等で馴染みでもある名護市での開催企画を検討していただけないか、一度ご相談に参上しようということになりました。 
 「東アジア生涯学習フォーラム」の参加予定者は、大学教員や生涯学習行政関係者が中心で各国10名余り、全体として30~40名前後の規模になると予想されます。日程はおよそ二泊三日です。日本語、中国語、韓国語の三か国語対応で行います。会場として行政施設(中央公民館等)やホテル等を利用し、各国の社会教育・生涯学習をめぐる最新動向と注目すべき研究成果を互いに披露しあう、いわゆる座学の部分に加え、地元の実践に学ぶフィールドワークを位置づけております。なお、経費は旅費等は各国(各自)負担、また集会運営の必要経費は、私どもで獲得しております研究費がございます。これは、飲食等には使えませんが、会場費や講師謝金等の費用には活用できますので、フィールドワークでご協力いただく先においても、きちんと謝金等をご用意できます。皆様にご負担をおかけすることはありません。
 時期や内容等、計画の具体については、これからご相談を重ねながら定めていければと思っております。あわせて、このかんコロナで延期されていた小林先生の調査計画なども、このフォーラムと時期を重ねて実施し、私たちもご一緒させていただき、久しぶりにじっくりと沖縄に学ぶ機会になれば幸いと思っております。
 年頭から突然に、やや重ための計画のご相談をもちだしておりますこと、ご容赦ください。各国の皆様のみならず、日本の私たち、そしてなにより、沖縄の皆様にとっても、有意義な内容にしていきたいと思います。ご協力いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。 (石井山竜平 東北大学大学院教育学研究科 980-8576宮城県仙台市青葉区川内27-1ishiiyama@hotmail.com

57, 
3月5~6日・やんばる訪問日程について 
 3月4日(土・午後)那覇へ到着(石井山・小林ぶ・山口)、
   夕(那覇)おきなわ社会教育研究会有志と交流・夕食・・・・*名護・山田荘(宿舎)
 同5日(日)午前9:30~12:00  東アジア・フオーラムー名護開催について協議 
      会場:旧名護市博物館(新営・名護博物館、3月オープン)
   午後14:00~17:00 やんばる対談13ーコロナ禍3年を超えてー名護東海岸の動き
      会場:蔓草草庵(東海岸・底仁屋) *終了後に懇親・交流会(会場未定)
   *山城千秋、内田純一、上田孝典各氏、(遅れて?)参加見込み 
 同6日(月)午後1時 沖縄市なかの町「中頭青年会OB事務所」訪問
      ーなかがみ青年会の歩みを聞く
 田場盛順、東武、玉那覇正幸各氏ほか
 同6日夜:旧具志川市・又𠮷英仁氏(もと社会教育課長・市民芸術劇場館長、劇団「創造」)と
         (具志川赤道近辺) ・・・*宿泊ー沖縄市予定
 3月7日(火)夕刻 帰京
 4年ぶり沖縄訪問の報告・写真は「新ぶんじん日誌」欄に記載
→■
旗の前に(左より)東武・田場盛順、玉那覇正幸など「ナカガミ青年会」OBの皆さん (3月6日)


58, 
3月沖縄訪問「やんばる・なかがみ」対談・写真→■(2023年3月4日~7日,小林)
 4年ぶりの訪問一行は、出発時(4日)に3人(石井山、山口真、小林)、翌5日に3人(山城、内田純、上田孝)加わり、3日目にさらに1人(上野)ふえて、合計7人となった。皆さん、忙しい学期末にご苦労さま。
 初日(4日夕到着)、まず那覇「おきなわ社会教育研究会」との交流会。私たちがその夜に名護まで行くというので、慌ただしい交流会。那覇・研究会はコロナ禍で最近集まっていないとのこと、しかし皆さん(平良研一、名城ふじ子、佐久本全、鷲尾真由美さんなど)お元気で何より。喜納勝代さんの顔は見えず。久しぶりの交流なのに写真は撮り忘れ。玉那覇正幸さんの車で名護まで送っていただき、無理を強いて申し訳ない。
 さて本番、5日午前「東アジア生涯学習研究フオーラム」名護開催についてお願い・協議。この報告は石井山さんが書いていただいた→■。中村誠司さんが久しぶりに登場、懐かしい。比嘉久さんが新博物館(3月オープン)特任館長就任とのこと。拍手!
 二日目5日午後は名護東海岸へ。島袋正敏さん主宰「葛草庵」は新しくテラスが新営され、我々を迎えてくれた。珠玉「古酒」(くーすー)の香味も絶妙。第13回「やんばる対談」は、コロナ禍を超えて東海岸の住民の動き、さらに名護の新博物館のこと、民話の会、青年エイサーのその後の取り組みなど、いくつかの活動が語られた。集落の共同売店については夜の交流会で山田沙紀さん(名護博物館)から。「共同売店がある暮らし」などパンフ2冊をいただく。この日の報告は、私たち「やんばる対談」の中間総括の趣きあり。前市長・稲嶺進さんが終日ご参加。夜の集いでは、お得意の「二見情話」絶唱(写真)。また城区・渡口裕さん「国頭さばくい」も圧巻。東アジアフオーラムでプログラムに盛り込みたいもの。夜の交流会には宮城満、島福善弘のお二人もご参加いただいた。
 三日目(6日)の「中頭郡青年団OB事務所」(コザ市)には上野さんが参加。復帰を闘った「なかがみ青年団」の歩み聞き取り。日本の他の地域にみられない政治課題(日本復帰)と地域闘争(喜瀬武原、金武湾、昆布など)を青年団として真正面から闘った歩みは、1冊の本にまとめられる必要があることを実感、今後の課題として取り組む必要がある。「なかがみ青年団」の証言者は、田場盛順(復帰時の沖青協会長)、東武(復帰後の会長)、玉那覇正幸(宜野湾)ほかの皆さん。故仲宗根悟(復帰協事務局長)、故中根章(原水禁理事長)など先輩諸氏についての証言には及ばなかったけれど、実り多い一日となった。
 聞き取りが佳境に入ったところで珍客登場。旧具志川市社会教育課長、市民芸術劇場館長の又吉英仁さん(劇団「創造」)と沖縄県教委・もと社会教育主事(青年担当)宮城英次さんのお二人。私たちの沖縄研究はこの方々の声援に支えられていたことを改めて想い出す。30年余を経ての(お互い元気な)再会は奇蹟のようなもの。往時を思い出し、あらためて各位の友情に深く感謝! 翌7日にそれぞれ離沖。 
 *再開のやんばる対談(葛草庵、2023/03/05)             *関連写真→■
 

59,
2023年3月(第14回)「やんばる対談」について(4月研究会報告、小田切督剛、5月4日)
 ・・・「やんばる対談に参加して」と題して、山口真理子さんが発表しました。2010年の市長選で稲嶺市長が誕生したことをきっかけに始まり、コロナ中断をはさんで、2023年まで13回積み重ねてきました。「心に残っているのは、2011年第3回、リュウキュウアユが復活するまでの島福さんのお話でした。大きな力となったのが当時の名護高校の先生で、この方との地域ぐるみの取り組みがアユ復活につながったとわかりました」。文人先生も「本土政府・資本側が経済優先、政治優先で進めたものは、ほとんど失敗しました。それに対して、ポストモダン論の影響もあって、在来資源、在来文化の価値を見ていくようになりました。その象徴が名護市『逆格差論』だったわけです」と補足されました。山口さんは「島袋正敏さんも、博物館や図書館作りに際して、『職員だけでなく市民とともに作った』と繰り返し述べておられましたが、その意識は他の回での語り手さんも同じようでした。」と。
 2013年第5回の中村誠司さんの地域史づくり(沖縄全土に及ぶ)の話は、そのテーマと同じくらいに、中村さんの名護市に就職するまでのエピソードが圧巻だったとのこと。中村さんは地元出身ではないのですが、前述の『逆格差論』(1973年「第1次名護市総合計画・基本構想」の理念)の策定に当たって島袋正敏さんや後に市長となる岸本建男さんも、他にも大勢の若い職員と共に関わっていたそうです。
 対談を重ねるごとに、この『逆格差論』の理念やみんなで作ったという策定過程体験が通奏低音のように響いているような気がしたとのこと。また、中村さんや象設計集団(名護市庁舎設計)、博物館の若い学芸員(ルーツは名護だが生まれも育ちも東京)など外から来た人たちと地元の人たちが、一緒になって作り上げていくダイナミックさを感じた, しかも「地元」というのが、より落差の大きいはずの(1970年に合併して名護市になる前の)4村1町を差しているように感じられて、おもしろかった」とにこやかに語りました。

60, 沖縄・名護へー関係者と2023「東アジアフオーラム」開催協議・依頼
 5月13日(土)名護市訪問予定

61,名護城区のエイサー(渡口裕,20230908,15:18)→(新ぶんじん日誌20)■
  御無沙汰しております。名護市(城区)から渡口裕です。
今夏は地域活動が再開され、ひさびさに激しく活動しておりました。なかなか、ご都合がつかず、申し訳ございません。さて、今年の城区のむら踊りですが、10/23(月)、10/24(火)を予定しております。今年の城青年会のエイサー写真を送付します。
 今年で75年目のエイサーとなります。県内では、青年会活動の危機的状況と個人的には感じています。
名門の中南部の青年会エイサーが存続の危機となり、話題となりました。地域もこれまでどおりの活動、考え方だけでは持続可能な地域にはならないでしょう。地域の統合・消滅もあり得る状況になってきました。沖縄の社会教育のふんばりどころです。
 私は現在、近頃活動が行われていなかった城区の育英会・子ども会活動を新たな形で再開しようと計画中です。9/12(火)の城区評議員会において提案を計画中です。具体的な活動方針・内容については、おいおいご報告できればと思います。長くなりましたが、ご報告まで。 とぐちひろし


62,2023「東アジア生涯学習研究フオーラム in 名護」 関連写真・別ページ→■
20日(二日目)夜ー城(ぐすく)区青年会・エイサーの皆さんと  


63,
2024年・やんばる対談(第14回)企画
   通信76号(3月6日)
 ……山口真理子(事務局)
 やんばる対談は、名護市の島袋正敏さんと小林文人先生との対談で、2010年に始まりました。それ以降も、このお2人の企画・進行で、第3回からは名護市、テーマによってはやんばる地域全体に対象を広げ、そこでの社会教育関係者や地域で活動をなさっている方のお話を伺ってきました。会場はほとんどが正敏さんの「黙々百年塾・蔓草庵(まんそうあん)」(名護市底仁屋)で、草花に囲まれ、風を感じ、時に鳥やヤギの鳴き声を聞きながらの対談でした。
 2019年の第12回後はコロナ禍で中断しておりましたが、2023年に第13回として再開、今年も正敏さんと文人先生のご相談で実施されることになりました。第14回となります。
 沖縄ならではのテーマです。どのようなお話が聞けるか楽しみですね。
 日 時:46日(土) 午後2
 会 場:「黙々百年塾・蔓草庵」(予定)
 テーマ:字(集落)公民館と字誌づくり運動
※1)参加ご希望の方は、山口までご連絡ください。IZK07252@nifty.com  
※2)第111回は、『やんばるの地域活動と社会教育ーやんばる対談集』として、1冊にまとめられています。→■
   また、ホームページにも記録がありますが、36日現在不調です。日を置いて、右側【出版・証言・目録・東アジ   アア研究など】の(4)TOAFAEC『やんばる対談』をご覧ください。
■やんばる対談2予定(通信77号:3月27日) ……山口真理子
 通信前号(76号)でお知らせしておりました「字(集落)公民館と字誌づくり」の内容が、その後の島袋正敏さんと小林先生との打ち合わせで具体的になりました。比嘉久さんが全体的な話をされ、東海岸(久志地区)の三原と底仁屋を事例に、それぞれの活動が報告されます。前市長・稲嶺進さんは三原のご出身です。ということは…。底仁屋は正敏さんのご出身地、ごきょうだいも住んでおられます。そして、浦島悦子さんも、ご参加くださるとのこと。浦島さんは、肩書は文筆業ということでしょうが、環境を守る運動から辺野古新基地建設問題にも発言なさっておられます。さて、どのような対談となりますでしょうか。
 そして、このやんばる対談もさることながら、終わった後も楽しみです。名護の市街地に戻り、正敏さんや久さん等博物館OBの方達との懇親会(於:蓬莱)が待っています。このOBの会は、今から文人先生のカジマヤー(数え歳97歳のお祝い)の準備に取り掛かっているというのですから、その雰囲気は推して知るべし。前夜には渡口裕さん(城青年会OB、名護市教育委員会職員。名護のフォーラム2日目の夜の城公民館での催しで、自らも歌い三線を弾き、司会もされた)ともお会いしようという、毎度のことながら贅沢な名護行きになりそうです。 (真)

64,■やんばる対談(第14回) 記録  →関連・新ぶんじん日誌Ⅲ(第28号参照→■
       ……
小林ぶんじん


 
例年のように、今年の第14回「やんばる対談」も、名護・底仁屋「蔓草庵」(島袋正敏主宰)で開かれた(4月6日午後2:00~5:00)。上掲写真のように、庭のテラスは「やんばる」の緑に包まれ、小雨模様のなか、時折アマガエルも大声で鳴いてくれた。楽しいひととき。ただ横の山羊小屋に(今年は)山羊の姿なく、仲間がいなくなったような感じ。
 
テーマは「名護の地域史・字誌づくりの展開」について。この字誌づくりについては、2013年(第5回)「やんばる対談」において、中村誠司(名桜大学・当時、敬称略、以下同じ)から字誌運動の大筋を聞いたことがあるが、その後10年が経過して、さらにどのような展開があるのか、最近の動きについて、新しい状況・課題を語り合う対談をお願いしようという企画。幸いに当日は再び中村誠司にも出席いただき、参加者から最近の具体的な取り組みが報告され、充実したひとときとなった。対談の詳細な内容は、TOAFAEC年報第29号(9月刊行予定)に資料を添えて掲載される予定なので、ここでは簡単な経過のみ記しておくことにする。
 はじめに昨年11月に名護市を主会場として開かれた東アジア生涯学習研究フォーラム(中国・韓国・台湾から参加、第6回)が成功裡に終了し、各国・地域から高い評価が寄せられていること、名護各位の支援・協力への感謝が述べられた(東北大学・石井山竜平)。このフォーラムでも名護「字誌づくり」が紹介されたことを思い出す。
 今回の対談では、まず北部(やんばる)12市町村の「字誌等一覧」(名護博物館まとめ)が紹介された(比嘉久・名護博物館長・特任)。 2023年5月現在、小さい集落を含めて北部全188区、字誌等の編集発行数は全181冊、驚くべき数字。もちろん集落によって発行していない区もあり、他方複数本を発行している場合もあるが、総数はほぼ集落数に並ぶ地域史が世に出ていることになる。とくに名護市についてみれば、全55集落のうち、38区が字誌など(何らかの)地域史を刊行しており、7割にちかい割合となる。詳細をみれば大作もあれば小冊子もあって、興味深い。
 具体的な取り組みについては、天仁屋(島袋正敏)、三原(浦島悦子)、市中心部の城(ぐすく、渡口裕)の三集落つついてこの間の経過・課題が報告された。永年にわたり字誌づくりに向けた小冊子・たよりを蓄積してきた天仁屋、来年には「100年の歩み」刊行を実現したいという三原区、門中や育英事業の歩みについて「あゆみ」をまとめてきた「ぐすく」区の経過など、興味深い取り組みが語られた。すべての報告と論議は、テープおこしして、秋に刊行するTOAFAEC年報第29号に、関連資料を添え、掲載する予定である。
 当日の出席者は、上記のほか、上野景三(西九州大学、当日カメラ担当)、山口真理子(TOAFAEC事務局長、テープ起こし担当)、那覇から参加の鷲尾真由美(沖縄環境ネット)、赤嶺一子の各位。進行は島袋・小林が担当した。
 終了後、 東海岸から名護市内にもどり、夜の楽しい交流会が開かれた。この席への新しい参加者は、稲嶺進(名護市・前市長)、稲福善弘(前名護博物館長)、宮城満(前名護図書館)等の皆さん、賑やかな語らいとなった。
*関連報告:夜の交流会→■
夜の交流会、左より島袋正敏、島福善弘、稲嶺進各氏とぶんじん(6日夜、上野撮影)
*手前
(見えない)テーブルに石井山竜平、山口真理子、上野景三、渡口裕、宮城満など各位。.


65,■やんばる対談(第14回) 記録づくり(2024/5/30)
「やんばる対談」ご参加の皆様へお願い (2024/5/29 小林文人 kob@js4.so-net.ne.jp
 去る46日・蔓草庵「やんばる対談」へのご出席、貴重なお話をいただき、ありがとうござました。 その後、当日「対談」の「記録おこし」に取り組み(山口真理子さん)、先日ようやく文字化された第一次稿が 出来上がりました。(一部の方に録音不十分な箇所あり残念ですが)全文について、小見出し入れ、補正・調整などの編集作業を行い、添付のように第二次稿が出来あがりました。読み応えある内容となっていて、各位にあらためて御礼申し上げます。
 これから年報掲載・第三次(最終)稿に向けて、皆さまに内容確認・修正・追加等の作業をお願い致したく、下記の通り、何卒よろしくご協力をお願いします。
1,ご発言内容のチェック。削除(取り消し線で)、修正・追加(大事ですのでアカ字で)。また他メンバーの箇所、あるいは小見出し設定など編集について、お気づきのところあれば、ぜひご指摘ください。
2,録音の関係で、充分に聞き取れなかった箇所は、ゴシックにしています。ぜひ再生をお願いします。ご無理の場合は、編集にお任せください。(その部分を削除の上、前後をつなぎます。)
3,
比嘉久・浦島悦子お二人から当日提供いただいた資料の一部を、「対談」ページに掲載させてください。できるだけ賑やかに当日の顔写真等を載せたいのですが、今回は枚数少なく、個別にお願いいたします。
4、2週間程度で、6月14日(土)までに、修正稿をお戻し願います。作業が遅れていて、とくにご相談する場合は別として、最終稿を確認いただく余裕はなさそうです。校正作業の際に最終修正が可能となります。
 以上、どうぞよろしくお願いいたします。「やんばる対談」掲載予定・年報『東島袋アジア社会教育研究』第29は、9月初頭に刊行予定です。お楽しみに。島袋正敏さんを通してお届けする予定です。 以上
 *問い合わせ先→上掲・小林文人、山口真理子

66,



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