TOAFAEC定例研究会・案内と記録(15)  TOPペー ジ
 ー2025年1月(321回)~2026年  
 
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 2025年

2月定例・第322回研究会(年報30号・第1回編集委員会)ご案内
    ……李 正連(編集委員長、東京大学) February 2, 2025 11:22 PM
 今年は昭和100年と終戦80年(韓国や台湾では光復80周年)の年であり、日韓国交正常化60周年となる年でもあります。そして、何と言ってもTOAFAEC年報が30号を迎える記念すべき年です。小さな研究会で30年も年報を出し続けることができたのは、小林先生はじめ研究会メンバーの熱意と努力、そして本研究会を応援してくださる数多くの方々のおかげだと思います。この記念すべき30号をどのようにつくっていくのか、第1回編集委員会で議論していただきたく思います。
 昨年122022日には中国の杭州で東アジア生涯学習研究フォーラムが開催されましたので、その振り返りとまとめを年報にどのように盛り込むのかについても検討できれば幸いです。皆様のご参加をお待ちしております。  編集委員会の詳細は以下のとおりです。
◯日時:2025228日(金)18:3021:00
◯会場:杉並区高井戸地域区民センター 第3集会室(オンライン同時開催)
 *オンライン参加ご希望の方は、前日・27日(木)夜までに山口(事務局長)にご連絡ください。別途Zoom情報をお送りいたします。 IZK07252@nifty.com  終了後は、いつものイーストビレッジで懇親会の予定です。

→詳細・記録→■


1月定例(第321回)研究会ご案内
   ―「東アジア生涯学習研究フォーラム(「中日韓生涯教育シンポジウム」)報告会
              ……山口真理子(事務局)   
 2024年度も「東アジア生涯学習研究フォーラム」が、昨年122122日に中国杭州市で「中日韓生涯教育シンポジウム」として開催されました。中国、日本、韓国、 台湾から研究者が集い、報告、討議がされました。日本からは第1セッション「生涯教育研究の新たな進展」に石井山竜平さん『日本の生涯学習政策のこれまでとこれから』、第2セッション「生涯教育施設の変化と直面する課題」に内田光俊さん『ESDを柱とした岡山市の公民館活動の到達と課題』、第3セッション「生涯教育従事者の発展状況と動向」に上田孝典さん『日本の社会教育主事制度改革~汎用性と専門性をめぐって~』、第4セッション「会議のまとめ」に末本誠さんが発表者として登壇。第2セッションでは新保敦子さんが司会をされました(『TOAFAEC通信』第102号参照)。 中国杭州シンポジウム概要→■
 1月の定例(第321回)研究会では、実際にフォーラムに参加された皆様から報告や感想、各地の新しい動きや視点、課題などをお話いただきます。オンライン併用しますので、遠方の方を含め、多くのご参加をお待ちしています。
定例(第321回)研究会ご案内()
 ―「東アジア生涯学習研究フォーラム(「中日韓生涯教育シンポジウム」)報告会(石井山竜平)
 明後日は定例研究会。昨年122122日に中国杭州市で開催された「中日韓生涯教育シンポジウム」の報告会です。『TOAFAEC通信』第102号に、参加者が分担して記録を執筆をしておりますが、当日はそのメンバーができる限り集い、補足説明や感想、各地の新しい動きや視点、課題などをお話いただきます。
 また、本フォーラムでは、この間の研究協議の蓄積を踏まえて、国を越えて共同で本を発刊しようということでまとまりました。その内容をどうするかをめぐっても協議ができればと思います。
 オンライン併用しますので、遠方の方を含め、多くのご参加をお待ちしています。   
◆日時:2025131日(金)183020:50頃(オンライン併用)
内容:「東アジア生涯学習研究フォーラム(「中日韓生涯教育シンポジウム」)
報告発表・話題提供:石井山竜平(東北大学)、上野景三(西九州大学)、フォーラム参加者の皆さん
場所:東京都杉並区高井戸地域区民センター・第3集会室
(〒1680072杉並区高井戸東3-7-5)京王井の頭線「高井戸」駅下車、徒歩3分)
※)オンライン希望の場合は前日・30日(木)までに山口へご連絡ください。
修了後、イーストビレッジで懇親会   連絡先:山口 IZK07252nifty.com  090-1548-9595
杭州フォ-ラム・日本語資料

記録 ・・・孫冬梅
・参加者
ー(敬称略) 小林文人、上野景三、山口真理子、江頭晃子
 オンライン:
内田光俊、新保敦子、包聯群、石井山竜平、祁曉航、孫冬梅

 
2025年1月定例会(第321回)TOAFAEC研究会が開催され、生涯学習に関する各種フォーラムの報告と活発な議論が行われました。
1. 杭州フォーラム報告
(1)基調講演報告(祁曉航)
 「国際社会における生涯学習の発展動向」と題し、ユネスコでの政策展開やSDGs(持続可能な開発目標)に関連する生涯学習の重要性について報告がありました。特に、伝統的な教育モデルから自己主導型学習への移行、さらにAI技術と共存する新しい学習パラダイムへの転換の必要性が強調されました。また、学習者の主体性を支援するために不可欠なメタ認知的スキルの重要性にも言及されました。
(2)各国の生涯学習政策報告(上野景三)
 日中韓台4か国の生涯学習政策に関する報告が行われました。日本:過去30年間の政策の変遷、特に臨教審以降の展開とその社会的影響について分析。韓国::「学習管理装置」という新概念を紹介し、学習環境の変化に伴う自己管理能力の重要性を強調。中国・台湾: 学習都市の形成、高齢者教育の充実、地域社会との連携強化に関する取り組みが報告されました。
(3)生涯教育推進体制と実践(新保敦子)
 各国の生涯教育推進体制および実践事例についての発表がありました。韓国: 生涯教育法改正の動向  日本:・公民館活動の現状と課題  台湾:・地域教育施設の発展、中国:・社会教育施設の実態と課題特に、少子高齢化への対応、都市と農村間の教育資源の不均衡、地域社会における学習機会の格差が主要な課題として指摘されました。
(4)生涯教育従事者の育成と課題(内田光俊氏)
 生涯教育従事者の育成と課題について、中国、日本、韓国の事例が報告されました。中国: 専門能力ガイドラインの策定と職員の専門性向上への取り組みが紹介されました。日本: 社会教育士制度の現状と課題、キャリア形成および専門職としての認知度向上が課題として指摘されました。韓国: 生涯教育士の育成体制および配置状況、体系的な研修プログラムと資格制度の強化が進められていることが共有されました。
(5)施設見学および全体討議の内容(孫冬梅)
 施設見学: 地域社会に根ざした学習施設の運営状況、若年層および高齢者向けの学習プログラム事例が紹介されました。
 全体討議: 各国の生涯学習に対する熱意、制度の違い、日本の国際的な動向への積極的な参加の重要性について意見交換が行われました。また、地域社会と連携した生涯学習の推進に向けた課題と展望について活発な議論が展開されました。
(6)杭州フォーラム初日夜の会議報告(石井山竜平氏)
 フォーラム初日夜に開催された次年度以降の計画に関する会議内容について報告されました。フォーラム開催に尽力した関係者への謝意、特に汪国新氏の支援(通訳ブースや留学生旅費等)への深い感謝が表明されました。
 次年度フォーラム: 韓国で11月頃に開催予定、テーマはホスト国である韓国が設定。
共同研究および出版計画: 来年度末を目標に各国言語での共同研究成果の出版を決定。次年度フォーラムでは論考の検討を主要議題としました。
 出版計画の推進: ヤン、チェ、韓民、石井山、李、上田の各氏で構成される検討チームが年始にオンライン会議を開催し、章立てを協議する予定です。また、翌朝のヤン氏との意見交換では、本プロジェクトを石井山科研の一環として位置付ける提案があり、本書の枠組み案を基にフォーラムのテーマも決定する方針が確認されました。
2.総括的な議論
 小林文人氏よりフォーラムの目標は、各国における生涯学習の実態を把握することにあり、現場での具体的課題を政策に反映するためには、実態に基づいた継続的な分析と評価が不可欠であることを強調しました。この取り組みにより、生涯学習の質向上と地域社会への貢献がさらに促進されることが期待されます。
今回の定例会は、生涯学習に関する国際的な動向や課題、各国の取り組みの違いについて理解を深める貴重な機会となりました。今後の生涯学習の発展に向けた具体的な課題と方策が明確化され、各国間の協働による新たな展開が期待されます。


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