TOAFAEC 定例研究会・案内・報告(記録10) 
           
−2016年5月・第228回以降

        前史・・(1) 戦後沖縄社会教育研究会1ー3(1976年〜)→■
        記録・・TOAFAEC 定例研究会(第1回・1995年〜)→■
        TOAFAEC 定例研究会・記録 (第227回・2016年4月まで)→■





55、11月・TOAFEAC定例(第244回)研究会のお知らせ
         (齋藤 真哉、Fri,10 Nov 2017 13:51)       
テーマ:青年教育の今日的意義と課題
報告者:大山宏さん(東京大学大学院・板橋区社会教育指導員)
日 時:2017年11月24日(金)19時〜21時
会 場:杉並区高井戸地域センター 集会室
*終了後、恒例の懇親交流会(イーストビレッジ)
内 容:
 大山さんは大学院で研究を進めるとともに、板橋区大原生涯学習センターにて社会教育指導員として勤務し、若者支援計画の作成及び事業の実施に関わってこられました。今回は、大山さんが見聞きしてきたものから、感じたこと、そしてそこから考えたことを率直にお話しいただきます。
 主な内容としては、大山さんが係わってこられた青年概念の歴史的な検討等を踏まえた現代における青年像や青年教育のあり方について。また、青年教育の実態について、これまで係わってこられた実践から意義や課題がどこにあるのかを明らかにしていただきます。特に、板橋区の事例を通して、地方自治体が担っている若者支援の施策や事業についての問題や課題をずばっと切り込んでいただき、また、若者に係わる実践を歴史から読み解く材料もご提供いただけるものと思います。
 以上の大山さんからのご報告を踏まえ、皆さんと議論しながら、課題解決の方図を探ってみたいと思います。研究会においては、皆さまの積極的な議論を期待しています。 教育施設に係わらず若者支援の現場で実践に携わる方、青年教育研究に携わる方、“若手”と呼ばれている職員・研究者には是非ともお越しください。
■報告




54、10月・TOAFEAC定例(第243回)研究会のお知せらせ
                 李正連(Mon, 2 oct 2017 21:15)
 <10月・TOAFEAC定例(第243回)研究会のお知らせ>
テーマ:『東アジア社会教育研究』第22号の合評会
日 時:2017年10月27日(金)19から21時
場 所:杉並・高井戸地域区民センター第3集会室(高井戸駅歩)
内 容:皆様のご協力のおかげで『東アジア社会教育研究』第22号の発刊も日本社会教育学会の研究大会に無事間に合わせることができました。どうもありがとうございました!
 「南風」でご覧になった方はご存知かと思いますが、編集長の文人先生が現在第2の青春をお迎えする準備に入っておられますので、代わりに第22号合評会のご案内をお送りさせていただきます。
 すでに今号を手にした方は感じられたかと思いますが、今号もかなり分厚いものになっています。22号の特集は、東アジアで教育改革が行われてから20年が経ったところで、それまでの躍動を振り返りながら、次のステップに向けての課題について考えたいという思いからスタートしています。そして、この20年でいえば、東アジア各国での発展も著しいですが、一方では海を越える国際交流もかなり増えてきました。22号では昨年の12月に上海で行われた日中韓生涯教育フォーラムの振り返りも掲載していますので、是非ご覧いただければ幸いです。今号で初めて試みたことですが、「ドイツの成人教育・社会文化運動から学ぼう」という企画を立て、ドイツ社会教育がご専門の谷和明先生(東京外国語大学名誉教授)からお話を伺う時間を持ちました。貴重なお話が多かったので、その記録も一部整理して載せています。 今回は投稿論文も多く、編集委員会としては嬉しい悲鳴をあげています。第20号で力を使い切ってしまったかなと思いきや、20号より40頁も増えた大作になりました!
 是非奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。まだ第22号をお手元においてない方はこの機会に是非ご購入いただき(合評会でもご購入可能です!)、下記の合評会にもご参加いただければ嬉しく思います。皆様からの忌憚のないご意見・ご感想をいただけますことをお願い申し上げます。

■報告1
(山口香苗、Sun, 29 Oct 2017 00:56)
テーマ:『東アジア社会教育研究』第22号の合評会
参加者:李正連、江頭晃子、小田切督剛、屈路(王編に路)、栗山究、斉藤真哉、山口真理子、山口香苗、楊格(敬称略・五十音順)
内容:
 今回は、小林先生不在の合評会でした。小林先生がいらっしゃらないと、やはりどこか寂しい…と感じつつ、初参加の楊格さん(筑波大学M1)、屈路さん(華東師範大学博士課程、筑波大学留学中)も交え、様々な意見が飛び交いました。
 この20年の東アジアの歩み、とくに法整備の進展を見ると、90年代から始まった研究交流はとても大切なものだったことを感じる、という小田切さんの話から議論は始まり、注目できる点として、ユネスコのGNLCに合わせた日中韓の動きと台湾の学習型都市の動き、韓国のマウル運動と台湾の社区大学普及運動の相似点、教育行政と文化行政の棲み分けによる図書館の位置づけなどについての指摘、疑問点が挙げられました。
 特に図書館は、韓国では90年に教育行政と文化行政が分かれ、どちらにも位置づくようになっていること、さらに台湾でも2010年頃からこうした傾向があることが話されました。そして、これは博物館にも共通する話なのではないかと、栗山さんから日本の博物館の位置づけをもとに、ご指摘がありました。真理子さんからは、日本の図書館が、昔、演劇などの社会教育的な実践をしていたことが語られ、今の台北市楽齢学習センターの取り組みとの共通点を指摘されました。さらに韓国の「小さな図書館」の実践とも通じるものがあるのではないか、との興味深い指摘もありました。そして齋藤さんからは日本の動きとして「行政はしょぼくなっても、市民はしょぼくなっていない」ことを板橋区の事例から見られることが語られ、日本の下からの動きの可能性と、躍動する東アジアとの接点を感じることになりました。そこにおける職員の役割にも話が及び、日韓の職員の動きに注目していく必要を、改めて感じることになりました。
 この他にも、1997年のアジア通貨危機を韓国の研究者は必ずといっていいほどとりあげるのに、中台香港が取り上げない理由、各国の法改正における学会の役割、行政と市民セクターとの関係、日本の臨教審のような学者を交えた会議は中国にも存在するのかどうか、韓台でよくみられる教育部長(文部科学大臣相当)に大学教授が就任することに関して、政治と学問の距離なども話題に上がるなど、22号の内容の厚みが、多くの議論を生み、とても充実した合評会となりました。23号の特集については、時間切れとなり、イーストビレッジにてということに。
 小林先生の一日も早い快復を願い、来年の23号に向けて、また頑張っていこうという気持ちです。
■報告2 (栗山究 Tue, 31 Oct 2017 11:44:36)
 先日の合評会はありがとうございました。当日は時間ぎれで何も発言する機会のないまま、帰りの時間を迎えてしまいました。合評会で話せなかったことについて、メールで送ってほしいということだったと思いますので、送らせていただきます。
 まず、感想です。前号の南の風の江頭さんの編集後記にもありましたように、私も皆さんのご意見をお聞きして、中国・韓国・台湾の政策と研究の関係が、非常に前向きであり、かつ現実的に展開されていることに驚きました。そこから得られるヒントも数多くあり、また、板橋の実践もそれに呼応する発言が、齋藤館長からありました。
 いずれの発言もたいへん力のこもった内容でした。私自身もあらためてエネルギーをいただいた合評会でした。ありがとうございました。
 合評会で話題としてとりあげられていなかったのが、沖縄であったと思います。「やんばる対談」では、今回は地域博物館を取り上げていただきました。山城先生の解題は的を射たもので、とてもわかりやすい内容でした。
 ところで対談当日、対談内の最後に記録されているその後の懇親会に山城先生は参加されていませんでしたので、対談内で小林文人先生から提案されていました「やんばる地域博物館宣言」の対談当日のその後の展開については、年報内には記録されていません。
 しかしこちらも、とても大切な内容が含まれており、合評会ではその懇親会時のことを少しだけでもお伝えしたかったと思っていました。また、当夜の懇親会での対談の続きについても、少しだけでもお伝えしたかったと思っていました。そして「対談の続き」に関連して先月、1泊2日の強行スケジュールではありましたが、再び名護博物館を訪問させていただきました。そこで、対談に登場した元気な若手学芸員の一人である村田さんと、あらためてお話しする機会がありました。現場は忙しく、まだ「宣言」の言語化と内実化までは至っていないようですが、しっかりとその必要性については覚えていらっしゃいました。来春、また私が伺うとき、その内実化に向けた検証をしていくためにも「やんばる対談」ならぬ「やんばる地域博物館対談」を深めていく必要があるね、ということで合意し、その約束をして本州に帰ってきました。
 合評会の席では、そのようなことをお伝えしたかったと思っていましたので、メールにはなりますが、お話しさせていただきました。それでは、今後ともよろしくお願いいたします。


53、9月・TOAFEAC定例(第242回)研究会のお知らせ
    齋藤 真哉、Wed, 13 Sep 2017 
テーマ:東京都の社会教育の現在、これからの展望
報告者:東京都教育庁(社会教育)梶野光信氏
日 時:平成29年9月29日(金)19時から21時
会 場:杉並区高井戸地域センター 第3集会室
*終了後、恒例の懇親交流会(イーストビレッジ)
内 容:
 昨年刊行されました東京社会教育史研究会編『大都市・東京の社会教育 歴史と現在』おいて、「東京都の社会教育行政史」をまとめられた梶野光信さんに東京都(小池都政下)の社会教育の現在、今後の課題・展望をお話しいただき、皆さまと意見交換をしたいと思います。
 梶野さんには「東京都の社会教育行政史」において、東京都の社会教育行政の変遷を描いていただきました。
 特別区は、東京都の社会教育行政の変化に対応して係わり方を変えてきました。1990年代までは、東京都の社会教育行政は、特別区にとってはパートナーであり、「青年の家」は先駆的な取り組みをする半歩先を行く先輩のような存在ではなかったかと思います。
 それ以降は、迷走するランナーのような存在となり、かつ、お互いを利用し利用される関係に変わっていったように思います。「さすが東京都だね」から、「なんだ東京都か」という感覚に変わっていきました。
 勿論、地方分権により、広域自治体と基礎自治体の関係が変わったことは承知の上にしても、かつての期待の裏返しのような感覚になったと思います。特別区から見て、東京都はなぜ変わったのかと同時に何を変えなかったのかということを梶野さんの文章から理解することができました。
 さて、今回は、東京都の社会教育行政の将来についても梶野さんに語っていただきましょう。
 次の10年は、東京都と特別区はどのような関係が創れるのかを楽しみにしています。そして、特別区だけでなく東京都の社会教育行政が三多摩の社会教育行政・公民館、市民活動との関係をどのように創っていけるのかについても考えあってみたいと思います。
 皆様のご参加をお待ちします。初めてのご参加・大歓迎です。
■報告




■第241回(7月定例)研究会 ご案内
 -平和のための博物館国際会議(第9回)参加ご報告−
     山口 真理子(Fri, 14 Jul 2017 02:08)
 九州では記録的な豪雨が続き、多くの方が亡くなられたり不明になっておられます。猛暑の中、被害に合われた方々、心よりお見舞い申し上げます。 
 さて、7月の定例研究会が近づいてまいりました。今回は、今年4月10〜12日に、北アイルランドのベルファストで開かれた第9回国際平和博物館会議に参加された栗山究さんと佐治真由子さんに、これまでの経緯を踏まえながら会議のご報告をいただきます。
 報告者の佐治真由子さんによれば、国際平和博物館会議は1992年にイギリスのブラッドフォード大学で第1回が開催されたのを皮切りに、その後2〜3年に一度のペースで、これまでオーストリア、日本(大阪・京都)、ベルギー、スペイン、韓国などで開催されてきました。世界には平和のための博物館が 250館近くあり(定義によって数も変わる)、その内80館以上は日本にあるそうです。
 そうした各国の平和博物館関係者の交流と意見交換の機会に、いま板橋の中で起こりつつある市民発の「平和の拠点づくり」に向けた動きについても報告し、いただいた意見を板橋に持ち返ろうという思いから、今回の会議に参加されたそうです。そして、第2次世界大戦に関連した反戦平和の博物館が多くを占める中で、地域福祉の拠点づくりの実践と連動させ、多様なニーズを包含した板橋における「平和の拠点づくり」の取り組みは、ユニークなものとして受けとめられたとのことです。
 今回の定例会では、国際平和博物館会議の取り組みと国内外の平和博物館の概観、昨今の板橋の「平和の拠点づくり」に向けた動き、また、ひめゆり平和祈念資料館の職員や琉球放送のスタッフなど、沖縄からも多数の関係者がベルファストに来られていたことなどについても、6月の定例会のテーマと絡めご報告いただけることになりました。
 博物館に興味のある方はもちろんのこと、平和への取り組みについても、共に考えあう場となれば幸いです。初めての方のご参加、とくに大歓迎!です。
         記
日時:2017年7月28日(金)19:00〜21:00
内 容:1、第9回平和のための博物館国際会議参加報告
    2、板橋の「平和の拠点づくり」に向けた動き
報告者:栗山究さん(早稲田大学非常勤講師、元板橋区社会教育指導員)
    佐治真由子さん(川崎市中原区役所、元板橋区社会教育指導員) 
会 場:杉並区高井戸地域区民センター第4集会室 03-3331-7841
    京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八歩道橋を渡ってすぐ)
終了後(21:00〜)懇親会「イースビトレッジ」03-5346-2077
当日の連絡先:山口真理子(TOAFAEC事務局)090-1548-9595

*記録1
 佐治真由子(Sun, 30 Jul 2017 14:29)
参加者:栗山究、小林文人、斉藤真哉(板橋区社会教育主事)、佐治真由子、芹沢昇雄(NPO中帰連平和記念・事務局長)、包聯群(大分大学)、真壁繁樹(たちかわ市民大学交流委員会)、山口真理子
内容:
 今年で第9回目を迎えた平和のための博物館国際会議の歩みをふりかえりつつ、とりわけ1990年代まで主流を占めた戦争に対峙する平和という意味の学習運動の拠点(空間)や反戦平和を主題とする博物館実践としての平和博物館(Peace Museum)から、2000年代以降、ヨハン・ガルトゥング(平和学)の積極的平和の概念をふまえ、反戦平和だけでなく、貧困・社会的差別・環境・福祉など現代社会のさまざまな諸課題に向き合う学習運動の拠点や博物館実践としての平和のための博物館(Museum for Peace)へ定義の更新が行われてきたこと。
 にもかかわらず、今年4月の第9回会議での報告や国内外の平和博物館実践の大半が15年戦争期の被害や加害の歴史を主題としていたため、後段で報告させていただいた福祉に係わる市民運動と社会教育がつながることで人権学習を基底に据えつつ、さまざまな現代的な課題の学習に取り組んできた板橋の市民による「平和の拠点づくり」の取り組みは、多様なニーズを「平和」として捉える、平和のための博物館につながるユニークな実践として受け止められたことなどについて報告があった。
 その後の意見交換で小林先生から、世界の平和博物館の3分の1が日本に存在するにもかかわらず、安井郁さんらを中心に展開された原水爆禁止運動をはじめ日本の平和運動がさまざまな政党や組合の対立等の影響を受け、「平和」な社会づくりに向けた影響力を行使し得てこなかったこと、日本(政府)はアジア太平洋諸国に対する加害責任を壊しながら逃げてきたこと、また中国出身の包先生や和光大学の留学生さんから、中国には平和博物館だけでなく平和のための博物館が必要だという指摘などがあった。
 以上、あらためて日本において「戦争」や「平和」を主題とすることの難しさ、「平和のための博物館」という定義への更新をはじめさまざまな「平和」観を打ち出していくことが、日本においてこれまでにない新しくかつ多様な主体による「平和」への接近と拠点の発展に一役を講じるものになるのかどうか。また、政治的立場等を異にする多様な人たちが人権学習をベースとすることでつながりえた板橋の「平和の拠点づくり」の取り組みが、今後人権から「平和」へその紐帯を移行させた時、引き続きつながりえるものをつくれるかどうかが問われていると考えさせられた研究会だった。発表の機会をいただき、どうもありがとうございました。
*記録2 栗山究(Sat, 29 Jul 2017 17:52)
 <28日研究会の感想記録>
 昨日の研究会はありがとうございました。少人数でしたが、たいへん内容のある会となり、小林文人先生とともにゼミ形式で研究を深められました。当日の研究会は、明星大学の竹峰さんを経由して日本の平和博物館市民ネットの皆さんへ呼びかけていただいたこともあり、中帰連平和記念館の芹沢さんが参加されました。さらに、砂川資料館の真壁先生、大分大学の包先生、岩本先生のご紹介でモンゴルからいらした留学生にもお越しいただき、板橋区の社会教育主事の齋藤館長を含め、視点を広くもちながら、内容ある議論となったことに、心より感謝しています。
 研究会の議論で集約された論点は2つであったと思います。ひとつは、小林文人先生からも事例を踏まえて解説があったように、「日本の平和博物館は本当に豊かであるのか?」という論点でした。このことに関して、私も8年前に以下のコメントを書いていました。
 -----日本の平和博物館の「量」の豊富さから(中略)世界的評価の声(中略)。しかしそれは「公的社会教育」と呼ばれる支援や保障の充実ぶりが決め手となって実現したものではなかった。むしろ関心は弱かったが、貧困のなかで運営される草の根的活動に支えられてきた側面が大きい。あるいは「戦争博物館の復活」と形容される各種事態も現われているといった現実的かつ特殊日本的な博物館の歩み続ける構造的問題を知るとき、両手をあげて評価しきれない矛盾を内在的に抱え込んだ性格となっている日本社会のなかの問題を見逃すわけにはいかないだろう。(月刊社会教育2009年2月号) ----
 その展開はこの10年をかけ、ますます顕著な姿となって進行していることを、昨日の議論は追認するものであり、無視できない課題です。しかし沖縄の「ひめゆり」など、それを克服していこうとする研究も見られます。傾向としてはそうであれ、実態を捉えるには、さらに研究が必要であることを確認しあいました。
 2つめの論点は、そのような中から、国際的文脈における目標として「Peace Museum(平和博物館)」から「Museum for Peace(平和のための博物館)」という考え方が生み出されていることです。
 この目標が国際的に見て途上にある状況は、第9回総会でも確かめられましたが、後者が意味する内容は前者を発展的につなげつつ、今後の可能性をもつものなのでしょう。
 これは昨日の参加者の感想にもあったように、議論に共通の土台を構築する概念である以上、自分たちの国にもあったらいいな、という発見を与えるもののようです。そして、佐治さん報告にあった板橋の学習運動も、後者を発展的に志向する実践事例であることを確かめあいましたが、それはまだ抽象的次元であり、本気でそれを生きた言葉にしていくには、人の生死を自分ごととして捉える学習者の学習課題がどのような学びあいで相互に結びついているかということを精緻に見ていく必要がように思いました。
 その結果として現れてくるMuseum for Peaceという学習拠点とは、まだ私たちが目にしたことのない博物館の姿なのかもしれません。
 ここでの議論は、おそらく東京の社会教育の危惧すべき現状と可能性をめぐる問題とも絡み合ってくる論点であり、次回9月の研究会での論点へと展開していくものであることを確かめあい、懇親会へと至りました。


■第240回(6月定例)研究会 -「沖縄のビデオと証言」ご案内
         山口真理子(Tue, 6 Jun 2017 18:14)
 夏日のお天気が続いておりますが、梅雨も近い空模様、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
 さて、6月と言えば(8月6日,8月9日,8月15日とともに)忘れてはならない沖縄慰霊の日(23日)の月です。この日は、日本軍の組織的抵抗が終わった日とされ(諸説あり)、復帰前の沖縄ではは公休日でした。今も地域限定の公休日として、沖縄県内各自治体の官公庁や学校は、休日となっています。
 その6月の研究会では、元NHKカメラマンの桑原重美さんに来ていただき、所蔵されているビデオを見せていただきながら沖縄についてのお話を伺います。
 桑原さんは「NHK 市民大学1984年10〜12月期 沖縄の歴史と文化」で、講師の故外間守善(ほかま しゅぜん)先生の映像部分を担当されました。外間先生と一緒に沖縄を巡るうちに、沖縄に魅せられ、個人でも頻繁に沖縄に足を運ばれるようになりました。小林先生とは(東京ではなく)名護市で島袋正敏・中村誠司など皆さんを通じての出会いがあり、その後、親しくお付き合いされるようになったということです。沖縄への旅も「やんばる対談」などよくご一緒させていただいています。
 共著書として「沖縄の祖神アマミク」(外間守善文・桑原重美写真)、ご著書として「南島の聖地と祭りー写真とエッセイによる聖地巡礼―」「続・南島の聖地と祭りーニライカナイをもとめて―」を出しておられます。
 定例研究会としては久しぶりの「沖縄」のテーマ、願ってもない貴重なビデオ記録と証言、ご関心ある皆様のご参加をお待ちしています。
日時:6月30日(金)19:00〜21:00
内容:@DVD「歴史みつけた 学童疎開」「仲宗根政善 浄魂を抱いた生涯」等を見ながら  
                    お話・桑原重美さん(元NHKカメラマン)
A戦後沖縄社会教育史への証言・仲宗根政善先生(回想) お話・ 小林文人先生
会場:杉並区高井戸地域区民センター第5集会室 03-3331-7841
    京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八歩道橋を渡ってすぐ)
終了後(21:00〜)懇親会「イースビトレッジ」 03-5346-2077
当日の連絡先:山口真理子(TOAFAEC事務局) 090-1548-9595


*報告
 瀬川理恵(Sun, 2 Jul 2017 09:58)南の風3853号
参加者;桑原重美(発表者)、小林文人(お話)、石川敬史、江頭晃子、栗山究、新保敦子、瀬川理恵、武田拡明、土屋里穂、橋田慈子、山口真理子(五十音順)
内容:今回は元NHKカメラマン桑原重美さん所蔵のビデオ2本を鑑賞した。まずは教育テレビで1988年11月に小学校6年生を対象に放送した「歴史見つけた 学童疎開」という、桑原さんがお撮りになった作品。1945年4月8日夜から、波照間島の全住民が20キロ離れた西表島に日本軍の命令で強制疎開。劣悪な環境の中、マラリアに罹り人々が次々と亡くなった。識名(しきな)小学校長の命がけの日本軍への交渉で、8月始めから波照間島に戻ったが、その後も500人ほどの人々がマラリアで亡くなり、墓地があふれサダコ浜にも埋葬したが、それでも追いつかなかった。校長は波照間へ戻る際、小学校のあった岩場に「 忘勿石 ハテルマ シキナ」と自ら刻んだ(現存 読みはワスレナイシ)。校長の妻や当時の小学生たちのインタビューを交えたビデオだった。桑原さんは、この取材のほかに沖縄を数多く訪れ、沖縄の聖地うたきや、シヌグの取材等を続けていらっしゃる。
 次は「仲宗根政善 浄魂を抱いた生涯」というビデオ。仲宗根先生は沖縄本島の篤農家の長男。東京大学卒業後、沖縄県立第一高等女学校(女師・一高女)で教鞭をとり、生徒達の陸軍病院への動員(ひめゆり学徒隊)の引率者となった。かつて軍国主義教育を目的とした「国民精神文化研究所」にも在籍し、組織の一員として戦争を肯定する仕事をしたが、引率時、目の前で教え子を見捨てるという体験をした。軍から解散命令後、病院(洞窟)から追い出された生徒達とともにさまよったが、「私、お母さんに会ってから死にたい」という生徒の声によって自決を免れたと、生徒達は証言している。終戦後、先生は教科書編纂等に携わりながら、ひめゆり学徒隊の遺骨収集や、ひめゆりの塔の建設、自らの戦場体験や生徒の手記をまとめた本の刊行を行った。琉球大学退職後は「沖縄戦記録フィルム1フィート運動の会」の会長等に就任し、沖縄戦を後世に残すことに尽力した。先生が「人に対する愛情、ごくごく常識的な感情から、人が互いに殺しあう戦争を阻止し、互いに愛情をもって生きていける社会を作ろう」という信念のもと、活動なさったことが良く分かる記録ビデオだった。
 小林文人先生と仲宗根先生とのインタビューの資料も配布されたが、仲宗根先生は、石などに刻みを入れられるよう、いつもノミを持っていたと小林先生はおっしゃっていた。
  沖縄の基地問題等がメディアで取り上げられることは多いが、戦時下での学徒や市民たちの記録は、今あまり放送されないように思う。知識として知ってはいたが、インタビューに答える人々の言葉一つひとつに、胸がつぶれた。過去に学ばす、繰り返される争い。組織の一員となってしまっている自分自身を振り返り、心がとても重かった。しかしたゆまぬ活動を続けていらっしゃる桑原さんや、小林先生のお話を伺ったからには、私も地道でもあきらめず、平和の大切さを伝えていこう!気持ちを新たにできた研究会だった。
 二次会(イースビトレッジ)では、マスターのご長男で、今回のテーマ沖縄(琉球)と同じ文字を持つ、琉太郎さん(18才)に初めてお目にかかりました!


■第239回(5月定例)研究会 - 祝!新韓国本出版・東京研究からの発言
               (井口啓太郎、Tue, 16 May 2017 17:56)
 5月14日は、小林富美さんのお通夜に参列させていただきまして、ありがとうございました。富美さんのお人柄と人生が伝わってくる暖かい雰囲気でした。私自身は、東京研究フォーラム(『大都市・東京の社会教育』編集委員会)事務局の会議で「風の部屋」へ通うなか、富美さんとお話する機会がございました。すでに介護をうけながら生活されている頃でしたが、会議後半いつもはじまる酒宴の席で江頭さんをはじめとした馴染の方々と談笑する富美さんの笑顔をよく覚えています。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 その「風の部屋」で議論を重ねて作ってきた『大都市・東京の社会教育』の出版から早9か月ほどが経過しました。書評などでの紹介・評価もいくつか出てきている中、この間休止状態だった東京研究フォーラムの今後や東京研究の課題を見つめ直す時期を迎えているように思います。また同じく「風の部屋」で練り上げられてきた『躍動する韓国の平生教育』もエイデル研究所からいよいよ出版と伺っています。
 そこで、5月のTOAFAEC 定例研究会では、それぞれの出版を記念しつつ、編集実務を担ってきた東京研究フォーラムと韓国研究フォーラムの研究交流ができないかとの提案がありました。TOAFAEC 年報22号では、「東アジア・教育改革から20年」の特集も予定されているとのこと。日本・東京の社会教育・公民館はこの20年、極めて厳しい時代を迎えてきたなかで、例えば比較研究の視点から“躍動20年”を歩んできた韓国・都市平生教育などの動向に学び、共通性や展望を探れないだろうかとも。東京研究からは、「東京研究の課題とこれからに向けた視点」をやや大胆に提起しながら、そうした「対話」を始めていく一歩になればと期待もしています。
 当夜は、まずは新韓国本『躍動する韓国の平生教育』の出版をお祝いし、韓国研究フォーラムの皆さま、そしてエイデル研究所・山添さんからもご発言いただきたく、みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。ご関心おもちの方々もぜひお出かけいただきますよう願っています。
・日時:2017年5月26日(金)19:00〜21:00

・内容:東京研究と韓国研究、それぞれの到達点と研究交流に向けて
(1)「東京研究の課題とこれからに向けた視点―『大都市・東京の社会教育』を通して」
  斎藤真哉さん(東京フォーラム事務局長・板橋区)、井口啓太郎(国立市公民館)
(2)「韓国・教育改革20年の展開―『躍動する韓国の平生教育』」
               韓国研究フォーラム・李正連さん(東京大学)ほか
(3)東京・韓国二つの大著出版を担当して 山添路子さん(エイデル研究所)
・会場:杉並区高井戸地域区民センター第5集会室
   〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
   *京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)
・終了後(21:00〜)出版お祝い会:イーストビレッジ 03-5346-2077
  当日の連絡先:山口真理子(TOAFAEC 事務局)TEL090-1548-9595
韓国・東京「この20年の歩み」(239回研究会・高井戸、20170526) *江頭晃子さん撮影

*報告
(南の風3840号 2017年5月28日) 橋田慈子(筑波大学・院)
参加者:13名(敬称略):小林文人、山口真理子、井上恵子、斎藤真哉、的野信一、上田孝典、李正連、井口啓太郎、山添路子、江頭晃子、呉世蓮、藤田美佳、遠藤輝喜(懇親会)、橋田慈子
テーマ:新『躍動する韓国の社会教育・生涯学習−市民・地域・学び』刊行記念!東京研究と韓国研究、それぞれの到達点と研究交流に向けて
内容:昨日(5月26日)は韓国フォーラム・東京フォーラムの同時開催という記念すべき会に参加させていただき、誠にありがとうございました。とても勉強になり、密度の濃い四時間でした。
 まずは『躍動する韓国の社会教育・生涯学習』のご出版、おめでとうございます。早速手にとってみましたが、表紙に掲載されている数々のカラフルな写真からは、活気あふれる韓国のようすが伝わってきますし、その内容も政策や事業、運動など様々な角度から網羅的に記されていて、勉強になります。
 韓国フォーラムでは、李先生(東京大学)から1990年代後半から今日に至る20年間の教育改革の展開について解説をしていただきました。保守派・革新派両方の政府が10年ごとに成立している韓国では、その両方が平生教育の振興やマウル共同体づくり、教育福祉を支援してきたといいます。最近では平生教育法が改正され、障害者の平生教育について明文化されるなど、政策・実践が躍動感にあふれているといいます。
 対する東京では、社会教育行政の貧困さがありながらも、それを支える市民や NPO、行政職員が草の根の運動を展開し、時には運動から制度を生み出してきました。東京フォーラムでは、現職の井口さん(国立市公民館)、斎藤さん(板橋区教育委員会)、的野さん(同)のお三方が『大都市・東京の社会教育』にある「10の提言」を踏まえつつ、これからの東京社会教育の展望を語ってくださいました。そこでは、社会教育に関わる職員が施設を出て市民あるいは市民運動とネットワークを結び、「誰も置き去りにしない」、排除しない地域をつくること、そこに学習という要素を取り入れていくことが求められているというお話しがありました。
 懇親会では、エイデル研究所の山添さんが、東京本・韓国本の編集過程を比較しつつ乾杯のご挨拶をしてくださいました。重量感あふれる二冊の刊行、本当にお疲れ様でした。この二つを、学びの糧にしていきたいと思います。
 懇親会の議論も、日韓の社会教育の話で白熱し、気付けば時計は23時になっていました。遅くまでありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

東京社会教育史研究フオーラム(井口・的野・斉藤)の3氏(高井戸、20170526)

*報告2(南の風3840号 小林ぶんじん)
  5月26日(金)の研究会(239回)は新韓国本の出版を記念して、画期的?とも言える充実した論議となりました。研究会の時間が終わって、お祝いの乾杯の席(イーストビレッジ)でも熱気は続き、とくに板橋区のお二人(斉藤真哉、的野信一)がよくしゃべりました。あふれる思いを吐露するような、たまっている執念を吐き出すような・・・、打たれるものあり。二人の呼吸はぴったり、それぞれの話が合体してひとつのストーリーが紡ぎ出される、稀有の相棒。
 当日の私の興味は、韓国の李正連さんのお話「韓国・教育改革20年の展開」と東京の「この20年の社会教育の歩み」がどのようにクロスするかという点にありました。韓国の躍動と東京の停滞・解体の20年。それぞれの制度・行政の対照的な展開。しかし視野を拡げて、市民やNPOの学びや活動の展開を含めてみると、韓国・東京それぞれの鼓動が聞こえてくる。板橋のお二人の息の合った報告はその点で意義深いものがありました。
 あらためて、東アジアへの拡がりのなかで、多元的にとらえること、複眼的に考える視点の大事さを教えてくれた一夜でした。


■第238回(4月定例)研究会・年報22号編集委員会・ご案内
                 山口真理子(Sat, 1 Apr 2017 11:48)
 4月は勤めを持っている方々にとっては年度初めの月。異動,転職そして退職を経験されている方も多いと思います。「南の風」3813には、飯田市公民館・木下巨一さんの退職と新しい仕事のご報告がありましたが、TOAFAEC 研究会の関係者では、先ず遠藤輝喜・前事務局長が3月で定年退職です。また大学院での同期生・平井(旧姓:園田)教子さんも同じく退職されます。お二人は、東京学芸大学が1984年のみ行った「社会教育主事講習」の受講生、そこでの資格取得、という共通点もあります。その資格で、遠藤さんは渋谷区の、教子さんは鶴ヶ島市の教育委員会に就職されました。
 4月研究会では、このお二人のお話しを伺い、これからの新しい門出を祝う激励会にしたいと思い ます。遠藤さんは社会教育一筋、教子さんはその後本庁に異動され、最後は会計管理者(収入役)として、それぞれ活躍されました。
 教子さんのことは、「南の風」読者の中でもあまりご存じない方が多いかと思いますが、障害をもつお嬢さんを育てながら、いつも明るく働き続けたという経歴をお持ちで、その記録は年報『東アジア社会教育研究』(第9号)に書いておられます。さて、どんなお話しが飛び出すか、楽しみです。
 同じようにこの春、転機を迎えた方々や、東京学芸大学・社会教育主事講習のお仲間(齋藤真哉・野村千寿子・真壁繁樹ほかの皆さん)も、いらっしゃいませんか。
○日時:2017年4月28日(金)19:00〜21:00
・内容:新しい4月を祝う―
(1)「社会教育・スポーツ行政の歳月」(仮) 遠藤輝喜さん(渋谷区教育委員会・前事務局長)
   *年報執筆「東京の識字教育1997」(座談会)、第2号・1997年 所収
    「人権としての日本語教室・学習の課題」第5号
    「スポーツ祭東京2013の現状と国民体育大会の行方」第19号
(2)「鶴ヶ島の30年」(仮) 平井(旧姓・園田)教子さん
   *年報執筆「重度障害児の保育と保護者の就労保障を求める裁判闘争
    について−男も女も普通に働いて、普通に暮らしたい−」年報9号
    「誌上討論:新・新しい公民館像を−“公民館60年”に関する小林講演をめぐって−」同11号
・会場:杉並区高井戸地域区民センター第3集会室
   〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
   *京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)
〇終了後(21:00〜)懇親会:イーストビレッジ 03-5346-2077
  当日の連絡先:山口真理子(TOAFAEC 事務局)TEL090-1548-9595
*報告


年報22号「自由投稿」呼びかけ
             22号編集委員会
 『東アジア社会教育研究』は、1996年に創刊。「東京・沖縄・東アジア」に視野を広げ独自の編集を重ねて、すでに20年余の歳月、今年は22号を発刊いたします。類書のない東アジアの「社会教育研究」年報の22冊目、編集委員会として、いま鋭意準備を進めているところです。
【自由投稿呼びかけ】
 自由投稿は、東アジア(沖縄を含む)の社会教育・成人教育、生涯学習・社区教育等に関する研究や調査、情報交流をテーマとするものとし、論文40〜50枚(1枚400字、A4:10〜14頁)、資料紹介20〜30枚(5〜8頁)、エッセイ・フィールドノートも可。投稿ご希望の方は、まず概要(800字)を2017年4月25日(火)までに編集委員会(編集長・小林文人bunjin-k@js4.so-net.ne.jp)宛お送りください。
 編集委員会で協議したのち、採否の結果についてお知らせします(5月上旬)。原稿の最終締切は6月末日、発行日は9月18日を予定しています。詳しくは、TOAFAEC ホームページ(年報編集委員会・編集方針・投稿要領)をご覧下さい。→■
https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/1-10kenkyu.htm
◆投稿要領
(1)本誌の編集方針に賛同するものは誰でも投稿することができる
(2)論文の執筆字数は、1万字〜2万字程度とする情報・資料の紹介等は1万字以下でも可
(3)締切りは毎年6月末(厳守)とし、テキストファイルで提出する
(4)題目の英文訳と執筆者・訳者名のローマ字綴りを付記する
(5)掲載料は求めないが、原稿料は払わない
(6)掲載原稿の採否は編集委員会が決定する
(7)投稿希望者は4月25日までに執筆予定題目、概要(800字前後)、希望字数を添え申し込む
【原稿送付先・問合せ・申込み先】編集長・小林文人(bunjin-k@js4.so-net.ne.jp)あて


第237回(3月定例)研究会・年報22号編集委員会・記録
       *李 正連(年報22号・副編集長 Sun, 12 Mar 2017 16:57)
 当然の結果ですが、3月10日(金)韓国の朴槿恵元大統領が罷免されました。「闇は光に勝てない!」国民の力で正義と民主主義を守り切った歴史的な日でした。残念ながら、朴元大統領は国民に対して公式な謝罪もせず、罪も認めていませんが、約2か月後の大統領選挙で韓国国民は再び大きな力を見せてくれると信じています!
 さて、3月のTOAFAEC定例研究会をご案内します。3月の研究会では、年報22号の東アジア各国の「この一年」という欄をどう書くかについて議論したいと思います。マンネリ化しがちな「この一年」欄を、歴史を刻みつつ読み応えのあるものにするため、各国から話題提供をしていただき、意見交換及び議論を通じていっそう充実したものにしていきたいと思います。
 なお、同日定例研究会の前に、年報22号の編集委員会(第3回)を開催しますので、こちらにも是非ご参加ください。 皆様のご参加ををお待ちしています。関心ある方々、初めての方も歓迎!です。
日時:2017年3月31日(金)16:00〜18:00(編集委員会)
       同      19:00〜20:50(定例研究会)
内容:東アジア「この1年」をどう書くか
課題提起:各国(日本、中国、 台湾、韓国)の担当、編集長
会場:杉並区高井戸地域区民センター第2和室
〇終了後(21:00〜)懇親会:イーストビレッジ 03-5346-2077
*当日の連絡先:山口真理子さん(TOAFAEC 事務局長)TEL090-1548-9595


★報告
 呉 世蓮(Sun, 02 Apr 2017 11:59)
(1) 年報22号編集委員会(第3回)
日時:3月31日(金)16:00〜18:00、会場:高井戸文化センター第2和室
参加者(敬称略):上野景三、内田純一、上田孝典、李正連、小林文人、山口真理子、江頭晃子、
            山口香苗、呉世蓮
内容:まず、編集長(小林文人先生)から「やんばる対談」のご報告がありました。その後、特集1「東アジア・教育改革から20年」と特集2「上海・日中韓三国シンポ」進捗状況・執筆者確認があり、各担当の原稿依頼の状況の報告が行われました。また、「東アジア・ひろば」の執筆者案検討や留学生の投稿の呼びかけなど様々な意見が交わされました。

(2) 18:00〜19:00(韓国フォーラム打ち合わせ、休憩)
 韓国研究フォーラム・韓国本いよいよ刊行です。表紙カバーデザイン案の検討・打ち合わせのために、山添路子さん(エイデル研究所)も出席され、遅れて参加の小田切督剛さんも加わり、最終案が話し合われました。

(3) TOAFAEC第237回(三月定例)研究会ご報告
 日時:19:00〜21:00  会場:同上
 参加者(敬称略):上野、内田、石井山竜平、上田、李正連、小林、山口、江頭、山口香苗、呉
 内容:東アジア年報「この1年の動き」をどう書くかの検討。この1年の動きについて各担当者から報告が行われました。山口香苗さん(東京大学大学院)から台湾の動向、石井山先生(東北大学)から日本(11項目の提案)、上田先
生(筑波大学)から中国、李先生(東京大学)から韓国の動向についてご報告がありました。ご報告の内容をまめると、次の5つを挙げることができます。
1、この1年は、それぞれ国の背景があり、歴史・展開は個別・特殊であることから、当然、個性的なものになる。2、歴史は「この1年」にとどまらず継続・断絶の動きをもっているから、たとえば4〜5年の動きとして捉え、年次ごとの連続性の視点もまた大切である。3、同時にそれぞれの国・地域相互の歴史に共通する事項、重要な視点を見出していきたい。政策・行政とくに法制、他方で国の動きに対する地方、あるいは実践・運動の展開をどうみていくか。4、社会教育における固有の職員、とくに専門職制度の体制や行政における位置付けを捉えることは共通して重要である。その際(日本よりも)韓国の平生教育士制度の歴史と展開が東アジアにおける一つの典型となるのではないか。5、関連して統計・年表への追及もこれからの課題。以上の会議は夜9時近くまで行われ、時間切れのために、論議の延長は「イーストビレッジ」へ。
 今回の会には、佐賀から上野先生、高知から内田先生、仙台から石井山先生、筑波から上田先生が出席され、とても豪華なメンバーによる論議が盛り上がりました。雰囲気はますます賑やかになり、石井山先生の歌を聴くこともできました。とても素敵な歌声でした。最後の締めは、研究会歌姫の山口真理子さんの歌声とともに、名残を惜しみつつ、時計の針が夜11時をまわったため解散しました。今回も非常に充実した研究会。いつもありがとうございます。



第236回(2月定例)研究会・記録

 
ご案内   TOAFAEC 事務局長・山口真理子(Thu, 9 Feb 2017 13:50)
 立春の2月3日は、その名のとおりの暖かさでしたが、その後は寒い日が続いています。今日など、みぞれまじりのどんよりとした空、雪にもなりそうな気配です。大雪のニュースも気になります。皆さまお元気でしょうか。
 さて、11月の研究会では、谷和明さんをお招きしての、興味深いドイツ報告でした。私たちの研究会は、当然のことながら東アジアが中心の内容ですので、ヨーロッパ・ドイツのお話はとても新鮮でした。日本や韓国のような公権力による根拠法からではなく、市民側の自主的なさまざまな活動・運動の蓄積から、その拡がりが先にあったこと、その歴史的な背景としてドイツの都市の成り立ちや地域センター・施設の系譜が、中世からの歩みとして述べられるなど…。
 11月研究会、谷・小林対談の柱は次の五っでした(南の風3760号、進行の柱)。
1、ハンブルク・アルトナーレ(市民祭)、ドイツ独自の社会文化運動、その後
2、ドイツ「市民大学」(Volkshochschule)の歩み、その制度と特徴
3、ドイツの地域センター施設の系譜、最近の「多世代館」の普及、その意味
4、公民館(日)と市民大学 Volkshochschule(独)、社会教育行政とドイツ
文化政策の違い、社会教育とErwachsenenbildung、Sozialpaedagogik の比較
5、ドイツとの対比において、あらためて日本・韓国(東アジア)の特徴、課題を考える
 11月研究会・興味深いお話は、残念ながらとても最後までは進みませんでした。予定の前半部分はおわったことにして、今回の2月研究会では、その後半についてお話しいただこうという流れです。前回、とても盛り上がり、特に韓国研究フォーラムにとって、非常に有意義な会になったようです。今回もきっとそうなることでしょう。自由な対話方式、昨年11月研究会に出ていない初めての方も大丈夫です。ご参加をお待ちしています。
日時:2017年2月24日(金)19:00〜21:00
 内容:ドイツの成人・継続教育、社会文化運動の動き(その2)
   −あらためて東アジア(日本・韓国など)の特徴を考える−
 ゲスト:谷和明さん(東京外国語大学名誉教授)−対談
 会場:杉並区高井戸地域区民センター第3集会室
   〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
   (京王井の頭線「高井戸」駅下車3分、環八を渡ってすぐ)
〇終了後(21:00〜)懇親会:イーストビレッジ 03-5346-2077
当日の連絡先:山口真理子(TOAFAEC 事務局)TEL090-1548-9595
■当日、研究会に先立って、韓国研究フオーラムとして谷和明さんを囲み、学習会「東アジア・韓国とドイツ」(同会場、15:00−17:00〜)を企画しています。自由ゼミ形式の学習会、関心を持たれる方は、ぜひ御参加ください。大歓迎です!(小田切督剛)

 2月定例(236回)研究会、中央にゲスト・谷和明さん (高井戸、20170224)
★報告 山口真理子(Sat, 4 Mar 2017 13:03)
参加者:李正連,江頭晃子,小田切督剛,金ボラム,高坂千夏子(初・首都大学院生),小林文人,
朱紫月(紫月ともに王偏)(初・東京外国語大学院生),瀬川理恵,包聯群,ハスゲレル,黄丹青,
山口香苗,山口真理子 
内容:今回は11月研究会の続きであり、また先立って同日同会場で韓国研究フオーラムとして、学習会「東アジア・韓国とドイツ」(上記)が開かれた流れもあり、ゲスト・谷さんを囲んで和気あいあい、自由に質問なども入る活発な会となりました。文人先生が立てられた対談の「5つの柱」(3760号に収録)の後半からですが、厳密にこの順で論議が進んだわけではありません。
 谷さんからは、新しく二つの資料を用意いただきました。「戦後ドイツにおける地域センター施設発展史の構造」「人口転換期に対応した新たなコミュニテイ施設創造の試み」。それに先回も配布された有名な?「ドイツにおける地域センター施設の系譜」図。
 はじめに日本で言うところの「社会教育」「生涯学習」の概念と関連してドイツの「継続教育」についてコメントがありました。教養主義的ではなく職業教育に重きを置く。その考えに反対する研究者もいたりして経過はいろいろあるが、職業教育に一般教養も必要だというところに落ち着いているようです。
 また1970年代にはユネスコの影響もあって、各州で法制化が進むが、共通に掲げているのが、「施設の自由」であることなど。
 さて本題。「五つの柱」に整理して後半の柱の順で記録しておきます。
3、ドイツの地域センター施設の系譜、最近「多世代館」の普及、その意味。      
 前回同様、今回も谷さんの用意されたドイツ「地域センター施設の系譜]流れ図が大きな助けとなりました。この系譜は,中世から始まり現在につながっていますが、研究会では戦後が中心で、今回は21世紀にまで話が及びました。
 「ドイツ」として一つにはくくれない、とは前回にお話しされたことですが、 ここで ドイツは戦後1989年にベルリンの壁が壊れるまでは、1949年から東西ドイツに分かれていた時代があり、それによる違いもあることに気づかされました。例えば、西ドイツは市民が自主的に運営しているのに対し、東ドイツは公の資金による運営していた。東ドイツで存在した「文化館」は、「西ドイツでの地域センター施設の発展に対しては反面教師的役割」であったと。統一後は資金の問題でほとんどが閉館したそうです。
 全国画一の法規がない中で画期的なのは、2006年に連邦家族高齢者女性若者省(長い名前だなあ)が「多世代館」振興計画を開始したこと。連邦政府として初めての振興施策。しかし、いきなり出てきた政策ではなく、各州が独自で「われわれの館」から「みんなの館」へと発展させてきた民営振興政策を踏襲したものと言えるそうです。「多世代館」経過については、配布資料「人口転換期に対応した新たなコミュニテイ施設創造の試み」論文に詳細な説明あり。
4、公民館(日)と市民大学 Volkshochschule(独)、社会教育行政とドイツ文化政策の違い、社会教育とErwachsenenbildung、Sozialpaedagogik の比較。
 日本の場合は社会の問題を解決する場として社会教育・施設を考える傾向があるのに対し、ドイツの場合はむしろ“個人”の問題を解決する、あるいは個人と社会の問題についても個人の側からとらえようとする場となってきた。
 李正連さんからは、日本では教育と福祉を分けて考えるが、ヨーロッパでは福祉は当たり前のこととして全ての政策等の前提となっている旨の発言がありました。黄丹青さんや包聯群さんからは、中国についての、ドイツとは対極的な事情が述べられました。
5、ドイツとの対比において、あらためて日本・韓国(東アジア)の特徴、課題を考える。
 谷さんからは、行政の論理からの独立性、行政に従属しない論理を持つことの大切さ。また、東日本大震災後「絆」が強調されているが、それが画一化することの危惧についても自覚すべき、と話されました。文人先生からは、公的セクターの一元性について、たとえば公民館にかかわる市民、その活動や実践の実像は、きわめて多元的に動いていること。行政がどうあるべきか、公的施設をどう活性化していくか、という視点の大切さ、を話されました。
 さて、資料「ドイツにおける地域センター施設の系譜」には。「民衆会館・労働組合会館」などが重要な系譜であるとのこと。そこには「飲食できる機能は必須」だそうです。文人先生の補足では「『学ぶ・語る』ことと『食べる・飲む』ことは大事」とのこと。その実践として、終わってからのいつものイーストビレッジでの交流会となりました。


第235回(1月定例)研究会・記録
         江頭晃子(Wed, 11 Jan 2017 00:03)
 <第235回(1月定例)研究会 ― 年報『東アジア社会教育研究』22号編集会議―
 この間、「南の風」で何度か小林先生からも案内がありましたが、『東アジア社会教育研究』22号の編集会議が始まります。さまざまな「長」職から離れていた文人先生、編集長への復活です。「85歳の俺をまだこき使うのか」と怒りをかいつつも、お願いするにあたっては、その知恵と視点とつなぐ力を次世代でしっかりと引き継ぐことを覚悟して臨まなくてはと思っています。
 東アジア各地各国と、その関係は今、歴史的に大きく動きつつあります。この間、社会教育と生涯(平生、終身)教育の法制の動きも活発、「社会教育法」はいま日本だけになりました。それぞれの地域で新しい市民の「学び」も躍動中。どのような市民の取り組みが拡がっているのか、丁寧に見ていきながら東アジアの現在を知り、その方向性を相互で確かめていきたいと思っています。
 1月の定例研究会は、年報22号(第1回)編集会議。編集委員の方はもちろん、関心のある方々、「南の風」読者はじめ多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
〇日時:2017年1月27日(金)19:00〜20:50
○内容:『東アジア社会教育研究』22号の編集(第1回編集会議)−特集テーマをどう組むかなどー  
 1.これまでの経過と22号特集案について 小林文人(編集長)
 2、韓国の動きから、22号への提案   李正連(東京大学)
 3、上海・日中韓三国シンポ(2016年12月)から見えてきたこと
   石井山竜平(東北大学)、上田孝典(筑波大学)、黄丹青(目白大学)
○会場:杉並区高井戸地域区民センター第3集会室
    〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
    *京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)
〇終了後(21:00〜)いつもの「イーストビレッジ」03-5346-2077
  *駅2分。環八・神田川沿いマンションビル1階(裏側)、郵便局の前
〇当日の連絡先:山口真理子(TOAFAEC 事務局)TEL090-1548-9595

1月定例会・二次会。黄さん上田さんは帰ったあと、前列はマスター(イーストビレッジ・170127)


★報告 江頭晃子 (南の風3788号)
○参加者:李正連、石井山竜平、上田孝典、江頭晃子、呉世蓮、小林文人、関本保孝、黄丹青、
       張若穂(早稲田大学)、山口真理子
○内容:今回は『東アジア社会教育研究』第22号の記念すべき第1回編集会議。最初に12月に行われた「上海・日中韓三国シンポジウム」について石井山、上田、黄各氏から報告がありました。全体としては、韓民、呉遵民の両氏の役割が大きく、進行も構成も優れており、具体的な実践を出し合うことができて、相互に噛み合う議論も出来た良い会であったとのこと。次回の三国シンポは日本開催で模索中。今回の三国シンポの記録は中国側でまとめられる予定であるが、そのなかから日本語版として、何等かの形でTOAFAEC 年報22号に掲載する方向になりました。たとえば、第2特集として位置づけてはどうか、上田孝典氏が編集を担当していただく案、など話し合われました。
 さて、社会教育法制から70年が経過した日本、「平生教育法」(全面改正)から10年の韓国、台湾の終身学習法の活発な動き、そしてこれからの法制化が模索される中国。東アジアの動きは各国・地域で異なりますが、それぞれの法制・政策や実践、施設や職員、企業や市民組織との関係構築などが具体的に動いています。とくに1990年代後半から東アジアにある程度共通する「教育改革」の動きに注目してみる。
 小林編集長からの「これまでの経過と22号特集案について」は、視野を広げつつ、それだけでなく特集により状況を深め、課題を析出していく作業に挑戦していきたい。「東アジア・教育改革から20年」という特集タイトル案で、90年代後半からの日本の社会教育の後退(解体)、韓国の躍動、中国「教育法」制定からの20年、台湾の独自な改革の動きに注目していく提案でした。
 李正連さんからは韓国の動き、条例を含む「社会教育・生涯学習法特集」の提案がありました。韓国の「平成教育法」全部改正から10年、台湾の社会教育法廃止、中国の地方条例などを取り上げる案。その他参加者からは、各国の財政比較、教育の機会の確保、学習都市形成の動きについての提案など自由闊達に意見が交わされました。東アジアにこだわりつつ、ヨーロッパの視点も入れることの重要性も語られ、2月研究会ではドイツの話を聞く予定。その記録も特集のなかに盛り込んではどうかという提案など。
 第一部は時間切れとなり、イーストビレッジに移り、春節のお祝いを兼ねて、編集委員体制(副編集長:李正連、常任編集委員6人案による分担)や、今後のスケジュール、やんばる対談企画などの話も。
 次回編集会議は3月の定例研究会と兼ねて行うこと、やんばる対談との日程を含めて調整中。第2回は各国・地域からの「この1年をどう書くか」の議論と、特集案確定及び執筆者案を出し合うことになります。


第234回(12月定例)研究会・お誘い
      (山口真理子 2016年11月29日)
 <12月定例研究会―八重山を語る―そして・忘年会ご案内)>
 とうとう、この1年も終わろうとしています。今年2016年、4月に私の故郷・熊本で大地震が発生し、「前震」「本震」なる、これまでの地震では経験したことのない災害に見舞われました。災害に遭われた方々が無事に新しい年を迎えられることを、切にお祈りいたします。
 さて、今年8月21日に、「基礎教育保障学会」設立大会が開かれたことは、『南の風』メンバーの皆さま方は、ご存知かと思います。その会場で、新しい出会いがありました。「全国夜間中学ガイド」を発行した出版社「学びリンク」の販売ブースに来ておられた黒島安央さんです。お名前が「黒島」であることから、文人先生がピンときて、沖縄・八重山出身者で、しかも『八重山毎日新聞』の通信員であることがわかりました。お誘いしたところ、黒島さんは10月の定例研究会に出席されました。
 沖縄には、現政権が目の敵にしている『琉球新報』『沖縄タイムス』のほか、八重山地方(石垣島など)を中心に発行されている『八重山毎日新聞』があり、前2紙とはまた違った存在感を示しています。
 12月の研究会は、黒島さんにお出でいただき、久しぶりに八重山のこと、南の島の出版(折しも『南の風』3760号には関連記事がありました)や新聞通信員などについて、自由に語っていただきましょう。
 そして12月の恒例・忘年会(望年会)とまいりましょう。常連の方も初めての方も、どうぞお出かけ下さい。
〇日時:2016年12月16日(第3金)19:00〜20:50
    *(年末のため)最終金曜日ではありません、ご注意を。 
 ゲスト:黒島安央さん(「学びリンク」,八重山毎日新聞通信員)
 内容:八重山を語る (1) 八重山と私、八重山の新聞と出版文化(仮題)黒島安央さん
               (2)「TOAFAEC と八重山」(小林ぶんじん)
 会場:杉並区高井戸地域区民センター第 3集会室
     〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
     *京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)
〇終了後(21:00〜)忘年会:いつもの「イーストビレッジ」03-5346-2077
     *高井戸駅そば。環八・神田川傍マンションビル(裏側)1階、郵便局の前。
〇当日の連絡先:山口真理子(TOAFAEC 事務局)TEL090-1548-9595

2016年最後の研究会、右・黒島安央さん(八重山毎日新聞・通信員)−イーストビレッジ、161216−

★報告
 山口真理子(Sun, 18 Dec 2016 08:38)
テーマ:八重山を語る
参加者:小林文人,ハスゲレル,横山文夫,山口真理子,遠藤輝喜(忘年会)
内 容:先ずは例によって、文人先生がホワイトボードに、さらさらと八重山諸島の地図を書かれて、島々の位置関係を確認。
・黒島さんの自己紹介は、ご両親の出身が同じ石垣島でも間切り(村、字)が異なることから始まりました。間切り単位の地域が、その人の拠り所(アイデンティティー)なのですね。父上の(自分の)出身地は石垣市の新川、お母様の出身は宮良(メーラ)。秘祭と言われる宮良の「アカマタクロマタ」のこと。「宮良には480の唄があり、それを全部唄えることが若者が一人前になること」(小林)など、地図も見ながら、八重山独自の話題となりました。
・通信員を務めている『八重山毎日新聞』のこと。『琉球新報』と『沖縄タイムス』が、いわば沖縄“全国紙”ならば、こちらは八重山の地域紙。別に『八重山日報』も出ているが、八重山地方で多く読まれているのは八重山毎日新聞。いま八重山地方で最も問題になり、記事として大きく取り上げられているのは自衛隊配備の問題だそうです。
・東京には八重山出身者の「郷友会」が12。石垣・竹富の前述の「間切り」(集落)毎に活動しているそうです。親睦の集まりというだけでなく、強い共同体意識に支えられ、親島(出身地)の人口が少なくなっているところでも親島の祭りも郷友会によって成り立つなど、親島をサポートする独特の役目も大きいようです。
・参加者のお一人、横山文夫さんの質問により、八重山の言葉はユネスコが消滅の危機にあるとする国内8言語(アイヌ語、八丈語、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語)であることが説明されました。
・小林先生からは、東京学芸大学の「戦後沖縄社会教育研究会」時代から現在のTOAFAEC まで振り返ると、40年間の沖縄(社会教育)研究・八重山との交流に関わってきたこと。八重山については竹富島・与那国のフィールドワークが重ねられてきたが、地域・文化の古層には奥深いものがあり、完結した報告にはいたっていないことが話されました。
・忘年会(イーストビレッジ)には遅れて遠藤さんも駆けつけました。黒島さんは、八重山の写真集『来夏世(クナチィユ)』(小森一也、南山舎、2014年)を紹介、「世は稔れ」について独特の節回しの唄も披露されました。少人数ながらもいい忘年会となりました。黒島さんの更なるご活躍を期待いたします。


第233回(11月定例)研究会・記録
            小林文人(2016年11月8日)
 早いもので、今年も残すところあと2か月。皆さんには、お変わりなく、お元気のことと思います。
 11月の定例研究会は、久しぶりにドイツ研究者・谷和明さん(東京外国語大学名誉教授)をお招きして、お話を伺うこととなりました。振り返ってみると、私たちの研究会は、今世紀に入って、ドイツの成人・継続教育や社会文化運動に関心をもち、ハンブルク市のアルトナーレ(市民祭)に何度も出かけた経過があります。同行の故伊藤長和さん(副代表)や故石倉裕志さん(事務局長)のことが思い出されますが、すべて谷さんのご案内によるものでした。ドイツの動きを通して現代ヨーロッパの成人教育や文化運動に出会い、それとの対比で、東アジア的な社会教育の特徴を考えてきたようにも思います。来月開かれる日本公民館学会(12t月4日、会場・千葉大学)でも、谷さんは「戦後ドイツにおける地域センター施設発展史」について発表されるようです。
 今回の研究会では、ドイツについてまったく知見のない人にも分かりやすい基礎的なところから、また日本や東アジアとの関わりで特徴的な点についても、お話いただくようお願いしたいと思っています。お茶を飲みながらの雰囲気で、対談形式でドイツの市民大学や社会文化運動の動きについて学びあいたいという企画です。皆様のご参加をお待ちしています。初めての方も大歓迎!
〇日時:2016年11月25日(金)19-00〜21-00
 ゲスト:谷和明さん(東京外国語大学名誉教授)
 内容:ドイツの成人・継続教育、社会文化運動の動き(対談:聞き手・小林)
 会場:杉並区高井戸地域区民センター第5集会室
    〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
    *京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)
〇終了後(21:10〜)交流懇親の集い−会場:いつもの「イーストビレッジ」
    Tel 03-5346-2077。高井戸駅近く、環八・神田川傍のマンションビル(裏側)1階、郵便局の前。
〇当日の連絡先:山口真理子(TOAFAEC 事務局)TEL090-1548-9595
ゲスト・谷和明さん(高井戸、20161125)


★報告 (江頭晃子、Fri, 2 Dec 2016 22:00)
お話:谷和明さん(東京外国語大学名誉教授)
参加者:江頭晃子、小田切督剛、小林文人、佐々木一郎、瀬川理恵、松尾有美、山口真理子
内容:定例会では東京を含め東アジア関係の報告が多いのですが、久しぶりのヨーロッパ・ドイツ報告でした。最初に小林先生から、2000年に谷さんと2人で回ったドイツの旅と、21世紀初頭に数年続いたドイツ・ツアー(故伊藤長和、故石倉祐志お二人を含む多彩な参加)、そして当日の報告への5つの期待、@社会文化運動・アルトナーレの今、A市民大学(Volkshochschule)の現在、B新たな施設創造としての「多世代館」、CEU圏内での「社会教育」登場の動き、D東アジア・日本との比較、が話されました。
 谷さんからは、初心者のためにまずドイツと日本との大きな違い(連邦政府制度、小さな地方行政制度、下位から上位への地方自治、州ごとに異なる憲法など)について話していただいた後、公民館と市民大学の比較(施設数、職員、講座、運営形態)、社会文化センター(こちらの方がより公民館に近い)運動の実態へと続きました。
 社会文化センターは1970年代の「社会文化運動」の地域拠点、面白いところは、市民たちが自力で開設し自主管理を原則に運営していること、施設は旧工場など産業期の歴史文化財を保存活用していること、カルチャー事業の他に高齢者・子ども・女性などの福祉活動、そして市民運動・文化運動の拠点になっていること。運営形態は9割がNPOで職員の半分以上が市民ボランティア。運営財源は自治体により異なるが、公的補助が半分ぐらいとのこと。運営方法等のイニシアチブは市民にあり、部分的に補助金を出させているというイメージでしょうか。ついつい根拠法は?と問いたくなりましたが、それは無粋な質問でした。
 初心者への解説にやや時間が取られましたが、今回のメイン報告は「ドイツにおける地域センター施設の系譜」でした。教会・自治体公共施設・我々の館・社会福祉・飲食店と大きく5つの系譜で地域センターの歴史をたどり、中世から21世紀までどのように変遷してきたのかを、変遷図をたどっての解説。個人的には「我々の館」の系譜が興味深く、手工業者の同業会館から、啓蒙的市民結社の会館、読書サークル、労働者教育協会、民衆会館運動、文化館…そして社会文化センターへとつながっていきます。
 教会はもちろんですが、「場」が持つ意味への着目と、地域諸施設の歴史変遷からのお話には学ぶべきことが多いと感じました。あっという間の2時間。小林先生の5つの期待は2までしか進まず、続きを聞く機会をお願いすることになりました。とくに韓国研究フォーラムは、ドイツにみるヨーロッパ的特徴のお話から、韓国「平生教育」制度を解析する新しい視点・ヒントが見えはじめているようでした。
 終わっていつものイーストビレッジへ。谷さんの自分史、ドイツ研究への道を根掘り葉掘りききだし、珍しく歌も忘れた懇親会となりました。


第232回(10月定例)研究会・記録
           江頭晃子(Sat, 15 Oct 2016 23:20)
ご案内 
 <年報『東アジア社会教育研究』第21号・合評会>
      〜特集:東アジアにおける地域学習施設〜
 今年は予定通り、九・一八に『東アジア社会教育研究』第21号を発行しました。定例研究会(1995年スタート)としては第232回となりました。
 本年報の特集は「東アジアにおける地域学習施設」。住民の共有施設を学習空間に転換していこうという政府主導で動く韓国の「幸福学習センター」。地域課題に取り組むことを使命とし市民社会の実現を目指している学習施設と しての台湾の「社区大学」。青年たちの学び・集う場として新たに動き始めた中国の「少年院」、そして公立公民館(行政)と自治公民館(市民)の有機的なつながりが市民の自治(意欲)を育んでいる日本・松本市。社会・文化・政治の違いはもちろんありますが、それぞれの機能と重視する視点の相違を見ていくと、東アジア独自の胎動があり、新たな地域学習施設の可能性やアイディアが浮かんできます。
 特集だけでなく、毎年掲載してきた各国・地域の生涯学習「この1年」(今年は新たに日本・社会教育の一年の動きも追加)や実践報告。2本の沖縄「やんばる対談」、本誌発行日の九・一八と深く関わる「松花江上」物語などなど、盛りだくさんです。
 21号を読んでくださった方も、これから読もうと思っていらっしゃる方も、どうぞご一緒に「東アジア」的視点から「社会教育・生涯学習」を俯瞰し、これからのこと、私たちの課題を考えあってみましょう。きっと新たな発見!があるはずです。皆さんのご参加をお待ちしています。
○日時:2016年10月28日(金)19:00〜21:00
 内容:東アジアにおける地域学習施設 〜年報・第21号合評会
 お話:山口香苗さん(台湾)、呉世蓮さん(韓国)、内田純一さん(編集長)
 場所:杉並・高井戸地域区民センター 第3集会室
     〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
     *京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)
〇終了後(21:10〜予定)交流懇親−21号お祝い・22号発行に向けて
       会場:いつもの「イーストビレッジ」Tel 03-5346-2077
〇 当日の連絡先:山口真理子(TOAFAEC 事務局)TEL090-1548-9595
◆第21号(1500円)の注文は→山口真理子さん(IZK07252@nifty.com)へ
 目次一覧→■

★報告  江頭晃子(Mon, 31 Oct 2016 23:05)
参加者(五十音順・敬称略):李正連、内田純一、江頭晃子、呉世蓮、黒島安央、小林文人、
     杉山拓也、武田拡明、山口真理子、山添路子、楊映雪、(懇親会から)遠藤輝喜。
内容:今回は、『東アジア社会教育研究』第21号の特集「東アジアにおける地域学習施設」について報告していただき、議論しました。最初に21号編集長の内田さんから、今回の特集のねらいと21号全体の内容紹介がありました。
 次に金銀慶(公州大学校講師)さんの「韓国における生活圏平生学習空間の拡張過程」を訳した呉世蓮さんから、金論文の内容紹介と現在の韓国の平生教育の現状についての解説がありました。続いて山口香苗さんから台湾の地域学習施設としての「社区大学」の特徴と、地域ごとの特性、台湾で論文をお願いする際の今後のお願い方法に関する留意点についても話しがありました。
 全員での議論の中では、生活レベルの地域・自治会的集落など地域共同体の有無、公的な公民館と住民自治施設との違い、地域に関わるときに教育・福祉・産業や祭り等の視点の重要性、地域学習施設に対する公的財政支出の割合、ヨーロッパ各地にみられる学校型教育から脱皮する生涯学習・市民の学びに対して、別の路線をゆく東アジア的施設などなど、各国・地域との比較論から話が盛り上がり、1次会はここまででタイムアップ。
 その後、イーストビレッジに場所を移し、初参加の3人の方=黒島安央(やすちか)さん(「学びリンク」、八重山毎日新聞・東京通信員)、杉山拓也さん(エイデル研究所、千葉大学出身)、楊映雪さん(東京大学研究生、華東師範大学出身)の自己紹介をしていただきました。沖縄の歌なども出て盛り上がった後、最後に大事な次年度年報・22号の編集体制の話となりました。
 22号は小林編集長が復活することになりました。ただし、集団編集体制を取ることが条件。中国・韓国・台湾・モンゴルの皆さまの副編集長参加をお待ちしています。次号の特集案については、語る時間ありませんでしたが、第1回の22号編集会議は来年1月27日(金)のTOAFAEC定例会を予定しています。皆様のご参加お待ちしています。
 また今回、年報(21号)46頁の表が文字化けしていることに気づきました。当方から入稿したデータは文字化けしておらず、現在印刷屋に理由を問合せ中、何らかの対処方法を考えたいと思っています。とりあえずはPDFで本来のデータを添付しました。
第232回定例研究会・懇親会(高井戸イーストビレッジ、20161028)



第231回(9月定例)研究会ご案内
          井口啓太郎(東京社会教育史研究フォーラム、Fri, 9 Sep 2016 10:55)
 <『大都市・東京の社会教育―歴史と現在―』出版祝いの会>
 『大都市・東京の社会教育―歴史と現在―』の反響が【南の風】にも寄せられ、編集に関わった一人としては本が拡がっていく嬉しさもありますが、今後はさまざまな評価も寄せられることと思います。多くの課題を残しながらの出版でしたから、それはむしろ当然のこととして引き受けながら、次のステップへの足掛かりにしたいものです。
 実はすでに「月刊社会教育」11月号での『大都市・東京の社会教育―歴史と現在―』を取り上げた座談会企画が先日開催され、井口も参加させていただきました。これから編集作業なので内容報告は「月刊」発刊を待ちたいと思いますが、ここでもいくつかの課題が指摘されたところです。
 また、秋には「大都市の社会教育・研究と交流のつどい」でもこの東京本を取り上げていただけるとのお話も聴いています。それぞれ楽しみですが、その前に、ようやくまとめた本書、まずは奮闘した関係者の労苦をねぎらい出版を祝う場、さらに言えば編集委員会、出版社、執筆者だけでなく、読者を含めて一同が集まり、発刊までの想いを語り合い、手に取った読者からも最初の感想をうかがえるような、そんな場を持ちたいとの声も。
 8月末、全国集会「この指とまれ」の集いもありましたが、執筆者への案内が十分ではなく、編集委員会と全国集会参加者での内祝いのような雰囲気でしたので、仕切り直して今回はTOAFAEC第231回研究会との合同企画として、編集委員会事務局で以下企画しました。
 はじめはちゃんと会場を確保した研究会をと思いましたが、予約が取れなかったこともあり、最初から馴染みの「イーストヴィレッジ」を貸し切り乾杯しつつ、と思います。どうかみなさまにはご了解いただき、多くの方々にお集まりいただきたいと思います。また近刊『躍動する韓国の社会教育』編集中の韓国研究フォーラムの皆様にもご参加いただければ幸いです。
・日時:2016年9月30日(金)19:00〜21:00
・会場:高井戸「イーストビレッジ」(レストラン)電話Tel 03-5346-2077  
               *いつもの区民センター会場ではありません。
     住所:杉並区高井戸東2-29-23-108 *井の頭線「高井戸」駅徒歩2分。  駅改札(1ヶ所)を
         出て右へ。歩道橋で環八を渡り、降りて線路をくぐる。神田川傍マンション(裏側)1階。
・内容:執筆者(梶野光信さん・東京都教育庁ほか)、関係者、読者「一言スピーチ」など
・会費:3,000円前後(学割あり)
・当日の連絡先:山口真理子(TOAFAEC 事務局)TEL090-1548-9595


東京本・出版お祝いの会、撮影・江頭晃子さん(イーストビレッジ、160930)


★報告
 橋田慈子(筑波大学大学院、Sun, 2 Oct 2016 13:16)
 <東京社会教育史研究フオーラム・第35回研究会と合同>、
○『大都市・東京の社会教育―歴史と現在―』出版記念パーティ
参加者(順不同・敬称略):小林文人、野々村恵子、横山文夫、上平泰博、山口真理子、高井正、
 梶野光信、小田切督剛、山添路子、江頭晃子、井口啓太郎、石川敬史(司会)、栗山究、橋田慈子
内容:2016年9月30日が発売日となる本書の出版を記念して、高井戸のイースト ヴィレッジで出版記念のパーティが開催されました。ご参加くださいました皆様、遅くまでお付き合いくださいましてありがとうございました。韓国生涯学習研究フォーラム(同フォーラム編『躍動する韓国の社会教育・生涯学習』エイデル研究所より来年春・出版予定)から小田切督剛さんが出席してくださり、およそ4時間にもわたって本書を巡る熱い議論が交わされました。
 まずゲストスピーカーの梶野光信さん(東京都庁)からのお話がありました。梶野さんは「行政評価」が導入されて以来、たしかに東京の公的社会教育は縮小してきたものの、同時に豊かなNPO活動が生まれてきた点を指摘されました。
 上平泰博さんからは、本書のオリジナリティは民衆の立場から社会教育史を描いた点にあることを確認されましたが、NPO 活動をそのなかに十分に位置づけることができなかった点が課題として残されているという指摘。さまざまのご意見は興味深いものがありました。さらに、小林先生からは、戦前、行政の範囲外にあった民衆による豊かな社会教育実践(隣保館やセツルメント、労働組合や協同組合など)への「大都市」らしい展開が見られたが戦後史としては、その視点からの研究取り組みがなかった点が心残りというお話しがありました。課題は残されましたが、次へのステップとなることへの期待が大きい!
 さて、「月刊社会教育」11月号には早速、本書を巡る若手メンバーの対談が掲載される予定になっています。本書と合わせて、多くの皆様にご覧頂ければ幸いです。宴もたけなわとなって、山口真理子さん、山添路子さんなどから味わい深い歌がいくつも出され、思い出にのこる夜となりました。
10時過ぎ遅れて参加した栗山究さん(奥)を歓迎して何度目かの乾杯!(100930)



第230回(7月定例)研究会・案内
  定例曜日変更     内田純一(Fri, 15 Jul 2016 04:08)
 <TOAFAEC年報21号・第4回編集会議(230回研究会)ご案内>
 ご案内がたいへん遅くなってしまいました。申しわけありません。『東アジア社会教育研究』第21号の第4回編集委員会(5月定例・第230回研究会)を開催します。すでに頂戴した原稿もあり、構成自体にも変更ありませんが、この間、編集長としての働きかけがほとんど止まってしまい、特集部分をはじめ進捗が大幅に遅れてしまっています。こうした状況も含め協議をしたいと思います。皆さまのご参加、お待ちしております。     記
にちじ:2016年年7月24日(日)13時30分〜17時
(1)13:00~15:00 第5集会室、(2)16:00~18:00第一和室
なかみ:年報第21号編集・進捗状況の確認と対応
ばしょ:東京杉並区・永福和泉地域区民センター  〒168-0063 杉並区和泉3丁目8番18号
    京王井の頭線「永福町」駅下車3分。井の頭通りを横断し右(明大前方向)へ150m。
    三浦屋の角を左折し30m。
れんらく:内田純一(090-9973-6179)

■報告 江頭晃子(Mon, 25 Jul 2016 22:03)
・参加者:内田純一、上野景三、小林文人、山口香苗、(遅れて:江頭晃子、山口真理子)
・内容:@21号進捗状況確認、A催促・原稿チェック・訳者分担、B編集スケジュール確認、C22号以降の編集体制について、でした。
 @Aは現在1/3が入稿済み、1/3が7月末までに入稿予定、残り1/3の確認・催促分担を確認しました。全体構成については別紙添付ファイルをご覧ください。エッセイ的な「ひろば」章の原稿を本論の方に入れたため、書評2本だけになってしまったため、2000〜3000字ぐらいで,8/5までに執筆してくださる方がいたらお願いする。
 B編集スケジュールは、今年は日本社会教育学会が 9.16の(例年より早い)ため、かなり前倒しとなる。8/5締切(8/15編集委員内最終締切)、編集者校正は8/26、27に設定(詳細は同じく添付ファイル参照)。
 C次年度22号以降の編集体制をなるべく早めに決めること。できれば21号発行と同時に学会で話し合えたら良い。毎号編集長を交代する案、メンバーを増やしていく方法を考えていくことを確認しました。
 ご参加された皆様、お疲れさまでした。江頭遅れての参加だっため記入漏れ等あるかと思います。ご指摘いただけましたらと思います。よろしくお願いします。内田さま、そちらにきている原稿、至急お送りくださいますよう、お願いします。
○第5回編集会議(校正作業)
・8月26日(金)18:00-21:00 杉並周辺
・8月27日(月)10:00-13:00 都心予定


第229回(6月定例)研究会記録
 案内
 小林文人(TOAFAEC 顧問)
 東京も梅雨入り、紫陽花の季節となりました。井の頭線の線路傍にも精気あふれる花の群落が美しい。あじさゐの精もらいたやTOAFAEC(ぶ)。
 「南の風」3672号(5月27日)ぶ欄でご紹介しましたが、東京学芸大学の卒業生で最初に社会教育の道に入った農中茂徳さん(その後は養護学校等で活躍、大牟田市在住)が、この6月『三池炭鉱 宮原社宅の少年』(石風社、2016年)を出版しました。少年時代の回想が、1960年・三池争議の時代とも重なり、自分史でもあり社会史でもある面白い本の誕生です。東京学芸大学の学生寮・雄辿(ゆうてん)寮の話も出てきます。
 本をかついで東京の友人たちに会いに来る、と聞いたので、私たち研究会の例会日程に合わせていただきました。当日は、高井戸区民センターでの研究会ではなく、直接に「イーストビレッジ」(いつもの懇親・交流会場)で開会。農中さんに少しお話いただいて、そのまま出版お祝いの乾杯を、という企画です。
 この席には、学芸大学時代の同窓生に出版記念パーティとしての案内が出ていますので、新しい顔ぶれも少なからず参加することになりそう。研究会の皆さんも、こぞってお出かけくださいますよう案内申しあげます。
1、日時:2016年6月24日(金)18:00〜21:00 *例会より1時間早い開会
2、会場:高井戸「イーストビレッジ」(レストラン)Tel 03-5346-2077 (区民センター会場ではありません)
  住所:杉並区高井戸東2-29-23-108 *井の頭線「高井戸」駅徒歩2分。駅改を出て右へ。
  歩道橋で環八を渡り、降りて線路をくぐる。神田川傍のマンションビル(裏側)1階。
3、内容:農中茂徳さんを囲む(出版祝賀会)
4,会費:3000円前後
5,参考:『三池炭鉱 宮原社宅の少年』に寄せて→ぶんじんホームページ
→■  
 https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/essay2010.htm
第229回研究会(農中『三池炭鉱 宮原社宅の少年』出版祝賀会)左4人目に農中さん(高井戸、20160624)


報告  戸高(中村)きぬえ(Sun, 26 Jun 2016 17:35) *信州・上田市
 24日はお世話になりました。農中さんのおかげで、小林先生にお会いできてうれしかったです。さて、お申し付けいただきました記録をお送りします。研究会のメンバーのなかにお名前もフルネームがわからなくて苗字のみになっています。すみません。よろしくお願いします。(6月26日)
 <農中茂徳『三池炭鉱 宮原社宅の少年』出版祝賀会の報告>
              −6月24日・第229会研究会(高井戸)‐
参加者:小林文人、山口真理子、江頭晃子、関本保孝、栗山究(以上は研究会) 小笠原和彦、北村小夜(以上2名は農中さんの知人)、農中茂徳、小野木(秋山)みき子、安東(太田)桂子、箱守(中沢)憲子、永塚正博、松村茂治、山村澄子、戸高(中村)きぬえ(以上8名は東京学芸大学教育心理科1966年入学。
農中さんの同級生)
報告:著者・農中さんと、この祝賀会の生みの親である小林先生を中心にして、初見どうしの顔ぶれも交じる集いとは思われぬほど和やかに、そして深みのある話が続けられた。農中さんが選択した著作の中の一部分を、戸高きぬえが朗読。その内容にまつわる事柄についての、参加者たちからの掘り下げた話。農中さんの熱唱(「炭掘る仲間」)、小林先生、山口真理子さんによる心に染み入る味わい深い歌。
 農中さんは三池争議の歴史をテーマにした大学の卒業論文が未完であったと、当時の指導教官であった小林先生は言う。この著作はそれに連なるものだろうとも。「こども時代の回想、証言、宮原社宅で育った自分史が、そのまますぐれて希少な地域史となり、三池争議をはさむ激動の社会史の側面をもっている。(本の帯。小林文人記)」という今回の出版を経て、次には教師の実践記録をと、皆は切望した。そして参加者たちは、自身の「未完の卒業論文」にも思いをはせながら、すっかり夜更けた街を帰路に着いた。
中村きぬえさん朗読(農中『三池炭鉱 宮原社宅の少年』) -高井戸・160624-



第228回(5月定例)研究会・記録
ご案内  山口真理子(Sun, 15 May 2016 14:25)
 今年も、4月23〜25日、沖縄・名護市に行って参りました。
 24日(日)に名護(底仁屋)蔓草庵で、25日(月)に名護博物館で、2日に亘る「やんばる対談」を行いました。24日は、訪問側は文人先生はじめとする常連や、沖縄「おきなわ社会教育研究会」メンバーに加え、見城慶和・関本保孝両先生(元夜間中学教師),小林チヒロさん(写真家・夜間中学記録)が初めてのご参加。
 迎える側では島袋正敏さん(蔓草庵・主宰)など、ほとんどがもうお馴染みとなった名護市教育委員会の面々ですが、底仁屋公民館長(前)の島袋カズノリさん(正敏さんの弟さん、そっくり!)や見城先生の荒川九中時代の教え子・新崎さん(名護市真喜屋、オリオンビール)も見えて、蔓草庵庭のテントは今年も賑やかでした。
 テーマは「学校と地域」。学校と地域あるいは学校と社会教育が、どう関わっているか。チーム化した地域コーディネーター、わんさか大浦パーク、婦人会や子ども会など諸団体、宮城孝子先生(元保育士)とそのお仲間の「名護民話の会」の学校等への活動などが紹介されました。
 そして、特別篇とも言える夜間中学の歴史と現在の状況が、沖縄の事情をからめ、加えて元夜間中学生・新崎さんの証言も交えて話されました。
 翌日(24日に都合つかずご欠席の)宮城孝子さんに、あらためて「名護民話の会」のお話しを伺いましたが、実物の特大紙芝居を見せていただいたりして、興味深い対談となりました。
 この「やんばる対談」が、TOAFAEC第227回(4月定例)研究会となりました。第228回(5月定例)研究会は、そのご報告と総会に向けての会となります。どなたでも参加できます。お待ちしております。
            記
日時:2016年年5月27日(金)午後7時〜9時
内容:1、やんばる対談の報告 (1) 武田拡明(紙上報告)
                    (2) 小林文人「名護社会教育の歩み、民話の会の活動について」
    2、2016年総会(6月4日)に向けて―TOAFAECへの期待、課題 
会場:杉並・高井戸地域区民センター第3集会室
  〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
   *京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)会場案内板には「地域と教育を考える会」
    と表示、ご留意ください。連絡:山口(090-1648-9595)

報告  江頭晃子(Mon, 6 Jun 2016 23:32)
      参加者:江頭晃子,小林文人,山口真理子
 『東アジア社会教育研究』誌では2010年から「やんばる対談」を掲載し、名護社会教育との交流を深め、歩みを定点観測しつつ、新しい視点からの再発見を続けています。第21号(2016年9月発行予定)に掲載予定の「対談」第8回も、4月24日〜25日に名護で開催されました。当日の様子については武田さんからの紙面レポートがあり、小林先生からは今回の対談の面白さと、名護の社会教育の歩みから見えてくること、の報告がありました。
 沖縄社会教育との出会いは、1976年上野で開催された社会教育研究全国集会(社全協)東京集会に、社会教育主事講習を受けに来ていた上原文一さん(具志頭村・当時)が訪ねてくるところから始まります。同年9月に上原を学芸大学に招んで第1回「戦後沖縄社会教育研究会」開催(末本誠事務局長)。『沖縄社会教育史料』が77年に創刊、87年まで7集までまとめ、その間幾度にわたる訪沖からつながりは拡がり、88年の『民衆と社会教育』、更には02年の社全協名護集会開催、『おきなわの社会教育』刊行へとつながっていきます。
 名護の社会教育の着目点として、小林先生が話されたことの中から印象的だったことのみ挙げると、「三多摩テーゼとは対極にあること」「復帰から本土並みを目指すのではなく、その格差から沖縄の価値を見出す“逆格差論”の視点」「人々が暮らす生活の共同体としての基層となる集落が生きていること」「博物館・図書館の重視」「施設職員だけではなく、地域に社会教育主事を配置」「職員集団が世代的に重層していること」などです。また、今回の対談の中心となった「名護民話の会」の活動と、行政・大学・市民組織・図書館・博物館・学校・市史編纂室などが円になってつながっている図を書かれました。それぞれが独自の必要性を感じて役割を担いつつ、他機関・活動とつながっていくことで更に力動的に動き出す、そんなイメージが湧いてきました。


第227回TOAFAEC 定例研究会→2016 やんばる対談(名護・4月24日)→■
              →「東アジア社会教育研究」第21号に対談記録を収録・予定
やんばる対談の夜、懇親・交流会 (名護市中央公民館、20160424) 山城千秋提供  −いずれも敬称略
 後列・左より、比嘉久(名護市博物館長)、島袋一平(社会教育係長)、佐久川純(同課長)、新崎廉文(オリオンビール)
宮城満(元名護市図書館)、山口真理子(TOAFAEC)、武田拡明(川崎)、比嘉ひとみ(名護市中央図書館長) 前列・左より
見城慶和(夜間中学・えんぴつの会)、中村誠司(名桜大学)、小林文人、島袋正敏(蔓草庵)、関本保孝(夜間中学)





記録・・TOAFAEC 定例研究会1(第1回・1995年〜)→■
  TOAFAEC 定例研究会9((第227回・2016年4月までの記録)→■


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