TOAFAEC 定例研究会記録 (9)  2015年4月・第216回〜     

   前史・・(1)戦後沖縄社会教育研究会T(1976〜1986)→■
         (2)戦後沖縄社会教育研究会U(1986〜1995)
→■
          (3)東京学芸大学・小林ゼミ−アジア・フォーラム(1989〜1995)
→■
           
   記録・・TOAFAEC研究会
(1)第1回(1995) 〜47回(1999)
→■
  
                    (8)第191回(2012)〜215回(2015)→■
   研究会記録(10)- 第228回(2016年〜)以降の記録→■




第227回 (2016年4月)研究会は沖縄で!
       →やんばる対談8(名護、4月24日)記録→■


第226回 (2016年3月定例)研究会・記録■ 
ご案内 小林ぶんじん、(Sun, 6 Mar 2016)
 年度末を迎え、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。この時期は異動の季節、去りゆく人あり、そして新しい道を歩み始める“春”でもあります。
 川崎市の社会教育職員として活躍され、また現在は市長部局「人権・同和・平和」行政を担当されてきた小田切督剛さんが、この3月で退職されることになりました。ご苦労さまでした。この機会にTOAFAEC研究会として小田切さんのこれまでの歩み、とくに韓国研究、富川(プチョン)と川崎の自治体・市民相互の交流「20年」のお話をうかがうことになりました。
 川崎市が富川市と友好都市の関係を結ぶのは1996年。故伊藤長和さんが当時その渉に当たって奮闘されたことはよく知られていますが、その後も海を越える自治体間交流が市民レベルの関係に支えられて、独自の蓄積をとげてきたのは、小田切さんなどが果たしてきた大きな役割によるものです。韓国研究・交流の面で川崎という自治体が、私たちTOAFAECや学会にもたらした刺激も忘れてはなりません。
 小田切さんは両市間の職員交換派遣制度により、1年の富川滞在の機会があり、その成果は私たちの年報第4号に掲載されています(「富川市の社会教育施設調査報告」1999年)。力作です。その後も日韓をつなぐ研究交流の架け橋となり、その一端は、TOAFAEC・Webサイト「川崎と富川」ページに収録されています(2003〜2006年)。この機会にぜひご覧ください。
→■
Https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/kawasaki.htm
 興味深いお話になると思います。春の一夜、皆さんお揃いでご参加下さい。
        記
日時:2016年3月26日(土)13時〜15時 →26日に変更
場所:杉並・高井戸地域区民センター 第3集会室  〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5
テーマ:「川崎と富川(プチョン)とTOAFAECの20年−成果と課題」
報告:小田切督剛さん(川崎市役所)
終了後(15:10〜17:00):懇親−「小田切さん・ご苦労さん会」
 「イーストビレッジ」Tel 03-5346-2077 高井戸駅から徒歩2分。環八・神田川傍ビル(裏側)1階

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後列・左より4人目に小田切さん、大半は韓国研究フォーラムメンバー (高井戸イーストビレッジ、20160326)


★報告
 TOAFAEC第226回定例会記録  松尾有美(東京大学院)、南の風3645号
日時:2016年3月26日(土)13時〜15時
場所:杉並・高井戸地域区民センター 第4集会室
テーマ:「川崎と富川(プチョン)とTOAFAEC の20年?成果と課題」
報告:小田切督剛さん(川崎市役所)
参加者(敬称略):李正連,呉世蓮,小田切督剛,カン・ネヨン,カン・ハラン(カン・ネヨンさんの娘さん),キム・ヒオク(韓国ハジャ作業場学校校長),金宝藍,金侖貞,金侖貞先生のお母様,桑原重美,小林文人,佐治真由子(川崎市役所),砂田和道(くらしに音楽プロジェクトLMP事務局長),瀬川理恵,山口香苗,山口真理子,松尾有美
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記録:今年度最後のTOAFAEC定例会は,3月いっぱいで川崎市役所を去る小田切督剛さんに「川崎と富川(プチョン)とTOAFAECの20年-成果と課題」というテーマでお話ししていただきました。小田切さんはなぜ社会教育に興味関心を持つようになったのか。それにはご自身が小学生から高校生までの間に経験した様々な出来事がきっかけとなっていました。また大学時代に弁論部政治研究会で知り合った視覚障がい者の友人,そして同じく視覚障がい者でなおかつ在日コリアンの友人との出会いを通して,自治体が果たさなければならない社会的責任や政策の決定過程へ関心を持つようになったとおっしゃっていました。そして当時声高になっていた戦争責任についての連続講座を開催する中で,講師交渉,広報,講座運営に楽しみを見出されたそうです。まさに小田切さんの社会教育の原点ここにあり!その後,戦争責任というトピックから川崎の市民運動へと目が向き,市民運動の力強さと躍動に心動かされたそうです。大学卒業後、川崎市へ就職なされ,今日まで慰安婦ハルモニの講演会や川崎と韓国・富川(プチョン)の高校生同士の交流などに尽力されてきました。
 そして話は韓国の社会教育・生涯学習の特徴へと続きます。小田切さんも参加して下さっている韓国フォーラムにおいて現在最終編集中の『躍動する韓国の社会教育・生涯学習』の終章に,小林文人先生はじめ諸先生,院生での議論を元に捉えられた韓国の社会教育・生涯学習の特徴があります。長らくおかしいことをおかしいと言えなかった韓国が学生運動の先頭に立っていたイ・ハニョルさんの死から少しずつ変わりだしたこと,そういった学生運動世代の韓国の若者たちが地域へと繰り出し,草の根から社会を変えようと動き出したことが市民セクターの成長につながりました。それと同時に公的セクターも独自の条例を打ち出すなど,とても活発に動きを見せています。さらに未来を担う子どものための教育の機会均等が叫ばれ,ただ人を単体として捉えるのではなく,地域の中で共に生きていく共同体として捉える形への「地域共同体学習」へと近年姿を変えようとしています。そして何より,学生運動世代の熱意やノウハウを次の世代へ継承していこうとする思いも汲み取ることができます。これらが韓国の社会教育・生涯学習の特徴と言えるといいます。
 最後に,川崎と富川(プチョン)の交流についてのお話と,TOAFAECに関わるきっかけ,そして全体のまとめとして次の二点を聞きました。まず一つ目は,事例の「上澄みをさらう」のではなく定点観測が重要だということです。ガムの味が噛んでいるうちになくなったら捨てるような態度ではなく,じっくりとその場所に留まりそこで起きていること,問題となっていることに目を向けることが大切だとおっしゃっていました。二つ目は,顔の見える地域レベルの交流こそが人を変えるということです。人は多面的であるがゆえに面白さを兼ね備えています。そういった人と出会うことで私たちの人生はより豊かになるのではないかと私自身もお話を聞いていて考えました。
 小田切さんからのお話を受けた後は,参加者の自己紹介の時間でした。多くの方々から小田切さんの明るい人柄に助けられたという話が出ており,幼少時の苦労話は今の姿からは想像ができないという声も聞かれました。東京大学大学院の山口さんからは,韓国と台湾の社会教育・市民セクターの成長には似ている点があるといい,韓国に行ってみたくなった!との声もいただきました。また韓国ハジャセンター作業場学校校長のキム・ヒオクさんからも,日本語だけでなく韓国語で講演を聞くことができてよかった,とても楽しかったというお言葉をいただきました。
 その後の15時からの懇親会に私は参加できませんでしたが,参加された方の写真を拝見いたしますと,とても賑やかな,そして別れるのが名残惜しい晩となったのではないかなと思います。
 小田切さん,今まで本当にお疲れ様でした。そしてご講演ありがとうございました!4月からは新しい場所,環境でますますご活躍されますことを心よりお祈り申し上げます。
★報告2≪春の夜の宴≫ 小林ぶんじん(南の風3644号)
 3月26日の第226回研究会は、小田切督剛さん(川崎市を退職するにあたっての記念講演、@高井戸)。日程変更にもかかわらず、たいへん賑やかでした。川崎市の仕事だけでなく、また公務員としてはユニークな日本と韓国にかかわる独自の交流・交友の実践・運動の積み重ねが、思わぬ顔ぶれを集め多くの人を引き付けたのでしょう。さきほど当日の報告(松尾有美さん)が寄せられました。(上記) 
 終わったあと、イーストビレッジでの懇親・小田切さんご苦労さん会も盛況でした(写真)。ぶんじんもかなり酔って・・・別れたあと、小田切さんを含む一団の皆さん、別れがたく去りやらず、ワイン持参で「風の部屋」へ。三次会とはまことに愉快! これで足もふらつくほど酩酊したのでした。TOAFAEC 定例会も20年を越えて、ここまで歩いてきたのか、故伊藤長和さんが元気でいれば、きっと大きな声をあげて一緒に歌ったに違いない、など感慨さまざま。

第225回 (2016年2月定例)研究会・記録■ 
ご案内   李 正連(Sun, 7 Feb 2016 05:06)
 南風の皆様;6日午前3時57分に、台湾南部・高雄市を震源とする大地震がありました。私の知合いは皆台北に住んでいるので、幸い無事でしたが、南部の被害が大きく、今も救出作業が続いているそうです。
 ちょうど1週間後、最近大変興味深い「台北の風」を配信してくれている山口香苗さん(東大院・博士課程)が台湾師範大学での2年半の留学生活を終え、帰国します。
 そこで、2月26日(金)のTOAFAEC第225回定例研究会で山口さんの留学生活についての話を聞く場を設けたいと思いますので、奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。
にちじ:2016年2月26日(金)19時〜21時
ばしょ:杉並・高井戸地域区民センター 第3集会室 (〒168−0072杉並区高井戸東3−7−)5
なかみ:「台湾留学あれこれ」(生活報告をはじめ、最近の総統選挙、そして台湾の社会教育・終身学習
      の現状についても触れる予定)
終了後(21:10〜予定)交流懇親会「イーストビレッジ」Tel 03-5346-2077
   高井戸駅から徒歩2分。環八・神田川傍マンションビル(裏側)1階

2月定例研究会、左・報告者・山口香苗さん→右・小林(小田切督剛さん提供、160226-2)


★報告  江頭晃子(Tue, 8 Mar 2016 00:24)
・参加者:江頭晃子、小田切督剛、呉世蓮、小林文人、瀬川理恵、山口真理子、梁炳賛)ー敬称略
・内容:台湾師範大学での2年半の留学生活を終え帰国したばかりの山口香苗さんのお話は、日々の生活報告から始まり、政治状況、大学組織の特徴と社会教育(終身教育)研究の実態、台湾から見えてきた日本の社会教育・研究のこと…と続き、とても興味深く、ついつい細かな質問が相次ぎました(詳細は報告レジュメ−TOAFAECホームページに収録−参照)。
→■
 https://secure02.red.shared-server.net/www.bunjin-k.net/taiwanyamaguti.htm
 それらの前段があったからこそ、後段の「社会教育・終身学習の概要と現状」が立体的に見えてきて、一気に台湾の社会教育研究が身近になりました。しかし肝心の社会教育研究について今回は、変遷部分〈第1期:専制政治期(1949-1979年)国家・政治の道具としての社会教育、第2期:重要転換期(1980-1997年)欧米の成人教育論の導入、第3期:発展期(1998年〜)終身学習時代の開始と展開〉、の時代変遷までで時間切れとなり、二回目の報告を望む声が多く出ました。
 日本滞在を1日伸ばしてご参加くださった韓国・梁先生からは、台湾・韓国の類似性(生涯教育が入ってきた時代、研究者と官僚のつながり、研究課題の変遷、社会今教育・生涯学習法制の展開、社会の変化に敏感に変わる研究内容など)について話があり。また小林先生からは両者の大きな違いを上げるとすれば、専門職制度化の有無であること、TOAFAECでは台湾研究・交流が比較的早く1990年頃から始まったこと、四つの社会教育法(49年日本、53年台湾、58年琉球、82年韓国)の話なども。この機会に「台湾生涯学習研究フォーラム」構想の話題も出ました。
 会場を移してからの交流会では、キム・ボラムさんも駆けつけ、楽しいひととき。その後、風の部屋では深夜までヤン先生との歓談が続いたそうです。
2月研究会。左2人目に山口香苗さん、3人目ヤンビョンチャンさん。(高井戸・イーストビレッジ、160226)



第224回 (2016年1月定例)研究会・記録■ 
ご案内  内田純一(高知大学地域協働学部、TOAFAEC年報20号編集長)
 <『東アジア社会教育研究』第20号・合評>
 「南の風」ですでにご存じの方も多いと思いますが、遅れておりました『東アジア社会教育研究』第20号がようやく発刊となりました。早々に執筆いただきました皆さま、そして毎年のように心を寄せてくださる皆さま、ご心配をお掛けしましたこと、まずはお詫び申し上げます。
 実はこの20年間で発行が遅れたことがあと1度ありました。第7号(2002年12月8日発行)です。その時も私(内田)が編集長をしておりました。編集長には向き不向きがあるようですね。
 それはさておき、本号の内容、とりわけ特集部分に関しては、「東アジア社会教育研究の20年を振り返り、今後の展望を見い出したい」との思いはあったのですが、なかなかに難しい作業であり、不十分な面も否めないというのが正直なところです。どこまで思い切った明確なメッセージが出せたのか、省察してみたいと思います。
 とはいえ、私たちがこの研究を始めて以来、東アジア全体を俯瞰できる社会教育・生涯学習研究の冊子が他にあるだろうかと考えてみると、手前みそではありますが、案外と大事な積み重ねをしてきたのではないかと思えてきます。
 そのことを如実に示しているのが、本20号の後半部分に掲載されている創刊号から20号までの索引です。索引づくりには、山口真理子さんや江頭晃子さんをはじめとする編集事務局メンバーの尽力があってのことですが、ざっと目を通すだけでも、東アジア社会教育研究において何が話題とされてきたのかが見えてくるように思います。もちろん他の論文等も例年に比して力作揃いです。
 ぜひこの機会に、記念の号としてお手元に一冊おいていただけると嬉しい限りです。また、以下の通り、本号の合評会を開催いたします。多くの方にご参加いただき、次号への視点も含め、忌憚のないご意見・ご感想をいただけますことをお願い申し上げます。
にちじ:2017年1月22日(金)19時〜21時
ばしょ:杉並・高井戸地域区民センター 第3集会室
    〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5
なかみ:『東アジア社会教育研究』第20号・合評会。次号に向けて。合評・話題提供:交渉中
終了後(21:10〜予定)交流懇親会「イーストビレッジ」Tel 03-5346-2077
   高井戸駅から徒歩2分。環八・神田川傍マンションビル(裏側)1階
*購入を希望される方は、下記へご連絡ください。詳細をご連絡します。
TOAFAEC会計:山口真理子:IZK07252@nifty.com
★報告   内田純一(Sun, 24 Jan 2016 11:35)
参加者(敬称略)李正連、上野景三、江頭晃子、金宝藍、小林文人、黄丹青、山口真理子、内田純一。
 『東アジア社会教育研究』は創刊号以来、次の編集方針を掲げてきました。@東アジア(沖縄・東京等を含む)の社会教育・成人教育・生涯学習等に関する研究、調査、情報交流の「ひろば」を創る。A実証的精神・手法を重視し新しい政策・研究動向を積極的に収録する。B一定の研究水準を堅持しつつ、東アジアからの留学生、若い研究者に研究発表の場を提供する。CTOAFAEC の活動記録。D民間非営利、不偏不党、自由闊達。
 今回の合評会では、20号に掲載された個々の内容検討に加え、編集方針に関連してその到達性が話題になりました。例えば、今号に掲載された「総索引」からは、20年間にわたる研究調査の蓄積と執筆者の広がり・ネットワークを読み取ることができる。また第12号から始めた「この1年」についても、中国・韓国・台湾の動向が同時並列して見ることができ、さらに継続していくことでその資料的価値が一層高まるのではないかといった意見が出されました。
 その一方で、日本の「この1年」を書く必要があるのではないか(果たして書けるか)。実践者の思いや願い、政策や運動の創造に結びつく提起や宣言文といった「小さな記事」を大事にしていくことなど、研究論文の羅列に終わることなく、東アジア各国・地域の連帯を強め「読んでもらえる」実践運動的理論書をめざす本誌としてまだまだ改善・改良の余地があることも確認しました。
 内容的にも上記Bに関わって年々投稿数も増えてくるなかで、全体の水準もあがってきているのではないか。20号では5つのテーマで全体の俯瞰を試みたが、詰めの甘さや課題は多々ある(東アジアを一つとして強調するあまり、平板的過ぎ、違いをみることでの立体感が見えにくいなど)ものの、総じて課題を満たすことができたのではないかといった感想が聞かれました。
 次号の内容と体制づくりについての検討は十分にできませんでしたが、21号発行に向けてのよき出発点になった研究会でした。終了後いつもの「イーストビレッジ」でちょと一杯。研究会での余韻さめやらぬ中、出版や学会、研究や運動のありようをめぐって積極果敢な話題も多く出て、元気と緊張の両方を感じるひとときでした。報告に加えて。20号をお読み下さった方で感想など頂けるとありがたいです。
224研究会・残った有志(高井戸イーストビレッジ、160122)




第223回 (12月定例)研究会・記録■ 
        山口真理子(Fri, 27 Nov 2015 07:25)
ご案内  <島袋正敏さんを囲む・第223回12月定例研究会ご案内>
 冬の季節となりました。皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。年報『東アジア社会教育研究』第20号も12月上旬には発行の運びとなりました。執筆者・訳者の方はもとより維持会員、読者、その他支えてくださった方々、お待たせいたしました、ありがとうございました。
 さて、その『東アジア社会教育研究』で好評連載の「やんばる対談」、20号で第7回となりますが、文人先生とともに対談の主役,企画者である島袋正敏さんが、12月11〜13日に銀座・わしたショップで開かれる「名護物産展」に上京なさいます。
 正敏さんは、現在は「黙々100年塾・蔓草庵」塾頭ですが、名護市の博物館長、図書館長、教育次長を歴任され、名護・100年を見据えた地域づくりの中心的メンバーでいらっしゃいます。その活動は「山原島酒之会」、沖縄在来豚アーグーの復活保存運動、稲嶺名護市長誕生の立役者などなど、多岐にわたります。またTOAFAECの副代表でもいらっしゃいます。
 こんないい機会はありません。一夜、正敏さんを囲んで、名護のお話を伺いつつ、1年のしめくくりに大いに語り合う研究会を開くことにしました。
 この日は出来上がったばかりの第20号もお持ちできると思います。発行のお祝いをかねた(ちょっと早い)忘年・望年の会もいたしましょう。あいにく、当日は和歌山大学で開かれている日本公民館学会と重なりますが、学会ご参加でない方は、是非、こちらにお出かけください。
日 時:2015年12月12日(土)19時00分〜21時00分  *定例会とは異なる日程、ご注意ください。
テーマ:やんばる対談・東京版
お 話:島袋正敏さん(黙々100年塾蔓草庵・主宰)
場 所:杉並・高井戸地域区民センター 第4集会室
   〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
   *京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)
終了後(21:10〜予定)交流懇親−20号お祝いと忘年会
    いつもの「イーストビレッジ」Tel 03-5346-2077
   *高井戸駅から徒歩2分。環八・神田川傍マンションビル(裏側)1階
左2人目に島袋正敏さん (イーストビレッジ、151212)

★報告  
山口真理子
 (南の風3506号)
参加者:(到着順)岩本陽児,武田拡明,米山義盛,李正連,瀬川理恵,小林文人,島袋正敏,
山口真理子,呉世蓮,遠藤輝喜(懇親会のみ)
 今回はスペシャルゲスト・セイビン(島袋正敏)さんを迎えての研究会でした。セイビンさんは、12月11〜13日、銀座・わしたショップで開かれた「名護のちびらしむん地産品フェア」のために上京なさって、3日間、午前は「名護に伝承される草遊び体験」、午後は「琉球在来豚アグーのココだけの話」「泡盛の歴史。仕次ぎという浪漫を秘めた美酒」を担当なさっていました。
 さて研究会当日、銀座からの山口の迷案内のため、30分遅れての到着となりましたが、その間、そこは「名護通勤者」と認められている?文人先生のこと、しっかり“前座”を勤めてくださっていて、多彩な顔を持つセイビンさんの紹介をしてくださっていました。
 先生は秘蔵の甕汲み出し25年もの、セイビンさんもお土産に2本泡盛を持って来られました。先生は泡盛用の可愛いお猪口も持参、の研究会となりました。飲む楽しみはあとにして・・・すぐに辺野古の問題から始まりました。
 激しい新基地建設反対運動が続き、厳しい情勢の中でも大勢の方達が闘っておられることは、『南の風』読者ならご存知だと思いますが、やはり、地元のセイビンさんのお話は、基地があることの大きな影響―憂うべき問題でした。
 辺野古,豊原,久志の久辺3区と呼ばれる基地容認派の地区に対し、市を飛び越えて、直接各1300万円が交付されるという件です。久志だけは受け取るかどうか検討中だそうですが、これらの地域は、以前から入会権保障などによるいわゆる基地収入が莫大で、不釣り合いな集落公民館を持ち、区民運動会には参加賞が米5kg,優勝者には自転車やカラーテレビ等が出るという大盤振る舞い。そのような生活に子どもすら慣れてしまい、体質化している恐しさ。また、区民総会や委員会での配布資料も徹底して回収し、表に出ないようにしているとのこと。セイビンさんは、基地被害は米兵の起こす事件や爆音よりも、こちらの方が深刻ではないかと言っておられます。確かに、それは基地がなくなったとしても残る問題です。地域を知り、その文化を継承し、活性化させていくことを生涯のテーマ(ご本人には当然・自然のことでしょうが)となさっているセイビンさんにとっては、根本をゆるがす大問題であると、強く感じました。
 その他にも、警視庁の機動隊が高級リゾートホテルに泊まっていることなど基地をアテにした企業の動きや、沖縄の歴史や文化を無視した誘致問題など、考えると息苦しくなると、セイビンさんもおっしゃっていますが、最後は、それらを跳ね返すような楽しいお話し。フウカキサバニ(帆掛サバニ)の爽快な活動、新しい基地を作らせない「二見以北の会」でのセイビンさんよりも先輩の女性退職教員のご活躍、民泊事業の質の向上の課題、各集落の豊年祭のことなど。地域ボランティアとして、田んぼを復元中の琉球大学生もいるという話も。
 「山原島酒之会」顧問,「琉球在来豚アグー保存会」「山原ものづくり塾」塾長,「久志地域交流推進協議会」会長,「二見以北エコツーリズム推進協議会」会長と、たくさんの肩書を持ち、地域の自治と自立をどう求めていくか、を精力的に実行し続けるセイビンさんのお話は、1時間半では語り尽くせない数々でありましょう。“ナイフを片手に、セイビンさんは、今日も行く!”  9時過ぎには、イーストビレッジに移動して、忘年会も盛り上がりました。



第222回 (11月定例)研究会・記録■ 
          小林ぶんんじ(Mon 9 Nov 2015 23:01)
ご案内 <第223回(11月定例)研究会ご案内>
 TOAFAEC は創設以来、中国(社区教育、生涯教育)研究・交流に取り組んできました。北京の韓民、上海の呉遵民や羅李争、広州の李偉成などの皆さん(1980年代、留学生)が架け橋。いろんな活動が記録されています。
 今世紀に入って、とくに2008年末より東京「中国生涯学習研究フォーラム」が胎動。発足直後から、上海フィールドワーク「社区教育」調査に出かけたこともありました。上海や福建、広州からの訪問団の受け入れ、あるいは韓国を含めた三国間・生涯学習「国際フォーラム」(上海、2010年11月)への参加など懐かしい思い出もあります。しかしこの数年、中心メンバーの多忙などの事情が重なって、いま同フォーラムは開店休業の状態です。
 この間、日中の冷えた関係が背景にあり、社会教育の相互交流も後退していますが、研究者による訪中・交流は着実に継続されています。このたび黄丹青さん(目白大学)が北京・上海等を訪問し、中国側の新しい研究動向や旧知の友人たちとの再会、懐かしい話題も伝えられました。11月の定例研究会は、その土産話をうかがいながら、久しぶりに中国との研究交流について考えあってみたいと思います。晩秋の一夜、皆さんお誘い合わせの上、お出かけください。
日 時:2015年11月27日(金)19時00分〜21時00分
テーマ:中国訪問の土産話
お 話:黄丹青(目白大学)
  *もしご都合つけば、上田孝典さん(筑波大学)の訪中談もお願いします。
場 所:杉並・高井戸地域区民センター 第3集会室
    〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
    *京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)
終了後(21:10〜予定)交流懇親会「イーストビレッジ」Tel 03-5346-2077
    *高井戸駅から徒歩2分。環八・神田川傍マンションビル(裏側)1階
▼黄丹青さん(2015/11/27)

★報告  瀬川理恵(Sun, 29 Nov 2015 23:24)
参加者;黄丹青(発表者)、小林文人、江頭晃子、上田孝典、李正連、瀬川理恵
      (2次会から山口真理子、遠藤輝喜)−敬称略
内容;今回は、留学生時代から現在まで、継続して中国と日本の架け橋の役割を担っている黄丹青さん(目白大学)の発表でした。現在主に学校のホームページ等を通してまとめている中国の国際バカロレアの導入などについてお話しいただきました。
 国際バカロレアには4つのプログラムがありますが、高校卒業レベルであるDPプログラムを学び、世界共通試験を受験して所定の成績を修めると、国際的な大学入学資格を得ることができます。中国は1972年にアメリカ・日本との国交を回復、その後1990年代後半からはビジネスマンが増えて、外国人の子弟の教育が課題となりました。中国でのDPプログラム導入校は1991年の北京インターナショナルスクールが最初で、2004年から件数が伸び始め、現在は82校。国語以外はすべて英語での授業だそうです。当初は外国人のみを対象にしていましたが、最近は中国人の留学ニーズに対応する動きがあるとのこと。国際バカロレアに対応できる教師を集めること、教師が準備するバカロレアプログラムに適応した教材作成の支援、生徒の進学先など、総合的にDPプログラムをサポートするエージェントが活躍しており、黄さんはその活動内容などについても関心があるとお話しなさいました。
 その後、上田孝典さん(筑波大学)が、中国では2005年から生涯学習活動ウィークとしてフェスティバルを開催しており、11回目の今年は蘇州で行われたこと、学習型都市の構築のために福建、上海、雲南など5箇所がすでに条例を制定し、他地域でも条例づくりの気運が進んでいること、おそらくしばらく後に国が政策(法律)を打ち出すであろうことをお話なさいました。
 発表者である黄さんは、 筑波大学、学芸大学(院)、東大(院)で学びました。小林先生とは学芸大学からのご縁だとのこと。当時学芸大で学んでいた中国人留学生たちの様子や、その後の活躍についても、お話がありました。また小林先生からは、中国と日本の教育関係の研究交流が、今ほど冷えてしまっている時代はないこと、現在、日本人で中国の教育について学ぶ若い研究者が少ないことが、とても残念だとのお話もありました。



第221回 (10月定例)研究会・記録
■ 
     
     遠藤輝喜(Sat, 10 Oct 2015 01:17)
 ご案内
<TOAFAEC (第221回、10月定例)研究会>
 皆様、秋も深まりつつありますが、お元気でご活躍のことと拝察いたします。TOAFAEC の10月定例研究会は博物館をテーマとしての学習会を企画しました。博物館研究者の栗山究さん(9月まで板橋区社会教育指導員)から、伊藤寿朗先生のこと、そして地域博物館について皆で学びたいとの提案がありました。
 伊藤寿郎先生は、法政大学の学生時代から「博物館問題研究会」を組織され野間教育研究所でも博物館の研究に取り組まれ、市民の交流や学びの場としての博物館、「地域博物館」の構想を積極的に提唱されました。地域の博物館の変革を唱えた先駆者です。
 1980年頃から東京学芸大学の博物館担当(非常勤)講師、1989年に助教授へ。しかし1991年の3月、44歳の若さで急逝されました。遠藤も、伊藤寿郎さんのことは、しっかりと記憶しております。いつも民衆の中にある風貌で、厳しく、しかし心あたたまる方でした。伊藤さんは最後まで、口述筆記で原稿を書き続けられ、訃報とともに『ひらけ 博物館』(岩波ブックレット)が世に出たことを記憶されている方もいるかと思います。
 今回は、伊藤寿朗氏が博物館研究を志し地域博物館構想を提起していく当時のことをよくご存知の小林文人先生に「いくつかの回想」をお聞きするかたちで研究会を進める予定です。聞き手は栗山究さん。是非ともご参加くださいますようご案内いたします。
日 時:2015年10月30日(金)19時00分〜21時00分
テーマ:伊藤寿朗さん、博物館研究の歩み
対 談:小林文人先生・栗山究さん(聞き手) 
コーディネーター:斉藤真哉さん(板橋区大原社会教育会館)
場所:杉並・高井戸地域区民センター 第3集会室
 〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841
 *京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)
終了後(21:10〜予定)交流懇親会「イーストビレッジ」Tel 03-5346-2077
 *高井戸駅から徒歩2分。環八・神田川傍マンションビル(裏側)1階


伊藤寿朗氏(東京学芸大学社会教育研究室、1987年6月24日)


★報告1
,江頭晃子(Sat, 31 Oct 2015 00:22)
参加者:氏岡真弓(朝日新聞)、江頭晃子、小田切督剛、瀬川理恵、山口真理子、吉見江利
      (横浜市教育委員会)、米山義盛
・内容:今回の定例会の提案者でもあり聞き手でもある栗山さんが伊藤寿朗さん(以下、伊藤)の研究を始めたのは15年以上前の学生時代。その後、多忙で途切れていたのが、9月に職場を退職されたのを機に、研究再開したいとのことで、小林先生に(対談風に)伊藤の足跡を尋ねるのが趣旨でした。栗山さんからは、伊藤が47年1月の横浜山下町のパン屋の息子としての誕生時から、91年3月の逝去までの詳細な年譜と闘病記録、博物館研究活動の展開図などが資料として配られました。
 小林先生からは69年4月に学芸大学研究室に当時法政大学の学部生だった伊藤が初めて訪ねてきたこと、法政大学博物館研究会発足とガリ版刷の通信、博物館法制定過程での資料収集や博物館関係の原稿を依頼したこと、70年代当時の社会教育・博物館研究の胎動・躍動と展開の時代の様子、伊藤が一人フィールドワークと研究活動を続けていた頃のこと、影響を与えた平塚、名護、十日町、茅ケ崎…そして「第三世代の博物館」構想のことなど、そして博物館にかける情熱と頑固な人柄のことなど当時のエピソードとともに語られました。
 お連れ合いの氏岡真弓さん(朝日新聞)も参加され、学生時代にベ平連に関わっていたこと、家での様子や、病床(1990〜01年)で『ひらけ博物館』(岩波ブックレット)をつくった経過、口述筆記のことなどなど、今だから聞くことができる話もあり、参加者全員で伊藤の育ちと思想と人柄を思い出しながらも、更に想像をふくらませた2時間でした。この後の栗山さんの伊藤寿朗研究が続き、次の話を聞くのが楽しみです。
 その後の交流会は、3ヶ月ぶりの「イーストビレッジ」。ビールとともに氏岡さんのお話は続き、忘れがたい夜となりました。信州松川町から参加の米山義盛さんは、帰路の便を逸し、なんとか甲府までたどりつきたいとのことでしたが…。皆様ご参加ありがとうございました。
伊藤寿朗氏についての対談、左・小林文人、右・栗山究(高井戸、201510)


★報告2 (栗山 究, Sun, 1 Nov 2015 09:08)
 <「伊藤寿朗先生を語る会」(10月定例研究会)>
 南の風の皆さまへ、10/30(金)の研究会は、本当にありがとうございました。当日は1969年4月、小林文人先生と伊藤寿朗先生との出会いから、小林文人先生がご自身のライフヒストリーに即して5つの時期区分にまとめてくださったわかりやすいレジメをもとに、お話をお聞きいたしました。
 横浜市の瀬川さんと吉見さん、信州・松川町の米山さん、伊藤先生の「第三世代博物館論」をハングル翻訳された川崎市の小田切さん、東京学芸大学時代に伊藤先生に学ばれた江頭先生、図書館人の立場から山口真理子さん、そして伊藤先生の最大の理解者である氏岡真弓さんのご参加により、「伊藤寿朗先生を語る会」が成立しました。
 私自身は「新たな発見」というよりも、むしろ10年前までにお伺いしていたインタビューの出来事を振り返る会となりました。皆さんのお話しをあらためてお伺いし、9年前まで考えてきた伊藤の「地域志向型博物館」論を構成する理論的枠組みである「近代博物館から現代博物館へ」という命題と、実際の実践過程から生成された伊藤のなかでの思考の枠組みの変遷を確認させていただくことができました。伊藤の直面した時代の議論は、この10年間でさらに確実に歴史へと歩みを進めていると思います。「書いてこなかったこと」への反省でいっぱいとなりました。
 当日を迎えるにあたっては、井口さんや岩本先生からも応援のメッセージをいただきました。また、君塚先生からもお仕事のため、ご欠席のご連絡をいただきました。私の退職に際し、これらの場をセッティングしてくださいました板橋区の齋藤さん・的野さん、渋谷区の遠藤さんはじめ、いろいろなところで関係されていらっしゃる皆さんが伊藤先生のお人柄に惹かれて、今回の場を支えてくださったことに感謝申し上げます。
 当日の記録を作成しております。できあがりましたら皆さまにご連絡させていただきたいと思います。伊藤の遺した博物館論を表層的なものに留めず、そこからしっかり理論的分析を試み、今日的に再構成していくことが求められていることを確信する会となりました。今後ともよろしくお願いいたします。
★報告3 氏岡真弓(朝日新聞論説・編集委員)、Mon, 2 Nov 2015 02:37:41−
 金曜日はほんとうにありがとうございました。山本健慈先生から「伊藤さんの会があるよ」とうかがい、関係者のみの会かな、伺うのは失礼だな、と思っていたところ、小田切さんから南の風が転送されてきました。
 あっ、見落としていた(汗)。これは伺わねばと。小林先生のことは亡夫が何度も「お世話になった」と話していたため勝手に存じ上げているつもりになっていましたが、実はきちんとお話を伺ったのは今回が初めて。
 でも、参加させていただいてよかったです。懐かしい時間がよみがえった気がします。亡くなって四半世紀たったいまも、皆様に覚えていていただけるとは。夫も喜んでいると思います。
 当時と比べて「地域」も「市民」も変容しているいま、伊藤の言いたかったこと、そして国立大学の教員養成学部の役割を改めて考えてみたいと思っております。今後は私がお世話になると存じます。どうぞよろしくお願いいたします。    ▼二次会、左から3人目に氏岡真弓さん (イーストビレッジ、20151030) 小田切さん撮影




第220回 (9月定例)研究会・記録■ 
       小林ぶんじん(Fri, 12 Sep 2015)
 私たちの研究会は、1995年にスタート、ほぼ毎月1回の定例化、年に11回−8月は休み−のリズムで開催してきました。今回の研究会で第220回を迎えます。TOAFAEC と定例研究会は20年の歳月を歩んできたことになります。
 その間、各年「年報」刊行とは別に、いくつかの研究成果をエイデル研究所を通して公刊することが出来ました。沖縄社会教育研究会(TOAFAEC の前身−1976〜1995年)では, 共同研究『民衆と社会教育−戦後沖縄社会教育史研究』(1988年)今世紀に入って『おきなわの社会教育−自治・文化・地域づくり』(2002年)『韓国の社会教育・生涯学習−市民社会の創造に向けて』(2006年)が世に出ました。エイデル研究所からの出版を契機として、沖縄研究フォーラムが活性化し、韓国生涯学習研究フォーラムが胎動してきました。
 現在も新しく「東京社会教育史」「韓国生涯学習」(続編)についての編集企画が進行中です。エイデル研究所によって、私たちのTOAFAEC 活動が元気づけられ、研究成果を蓄積し江湖の評価を得てきたことは言うまでもありません。
 満20年・記念の研究会は、現在、エイデル研究所出版部で中心的な役割を担って活躍中の山添路子さんからお話をうかがいます。ご関心ある方のご出席をお待ちしています。初めての方も歓迎です。なお都合により、月末・定例日より1週間おくれの日程、会場も(高井戸でなく)永福での開催となります。ご留意の上、お間違いのないようお出かけください。
日時:2015年10月2日(金)19:00〜21:00  *時間厳守で開会
テーマ:エイデル研究所と社会教育出版
お 話:山添路子さん(エイデル研究所 出版部)
ゲスト:遠藤紀彦さん(エイデル研究所 企画事業部)
会場:(東京杉並)永福和泉地域区民センター・第6集会室
  *京王井の頭線「永福町」駅下車3分。井の頭通りを右(明大前方向)へ150m。三浦屋の角を
    左折し30m。「地域と教育を考える会」の名称で会場を予約してあります)
終了後(21:00〜):220回を記念して交流会(「永福町」駅近くで)

220回研究会、中央お二人が山添・遠藤両氏=エイデル研究所 (永福区民センター、151002)

★報告 松尾 有美(Sat, 3 Oct 2015 14:24)
ゲスト:遠藤紀彦さん(エイデル研究所企画事業部)
参加者:小林文人、佐々木一郎、関本保孝、李正連、江頭晃子、瀬川理恵、小田切督剛、
      長岡智恵子、金宝藍、松尾有美
内容: 10月2日に行われた記念すべき第220回定例研究会では、私たち研究会がいつも大変お世話になっているエイデル研究所出版部の山添路子さん、そして同じくエイデル研究所企画事業部所属であり、山添さんの夫の遠藤紀彦さんをお招きし、「エイデル研究所と社会教育出版」というテーマでお話しいただきました。山添さんからはエイデル研究所に入社してからの19年間を振り返りつつ、編集のお仕事について、エイデル研究所の創業過程や事業内容、社会教育関連の出版の歴史について、そして出版業界をめぐる近年の動向とそれを受けての現在のエイデル研究所の姿について、時にユーモアに溢れる小話を挟みながら(エイデル出版社の「エイデル」の意味についてなど)。そして遠藤さんからは、主に労働組合の研修に携わっての自身の経験、そして近年の労働組合に向けての研修の動向についてお話をお伺いいたしました。
 お二人からのお話の合間に、小林先生が創業(1983年)当時のエイデル研究所の話をしてくださり、当時を「若手の情熱・闘争心というものが非常に感じられ、同志的連帯を感じた。とても良い雰囲気の会社であった。」とふり返っていらっしゃいました。総合労働研究所からの独立からスタートしたエイデル研究所。創業当時のこのような気迫が、エイデル研究所の根底に流れ続ける- 「労働」への関心の源となっているのではないでしょうか。また、社会教育出版界では類を見ない7刷、そして今では入手困難になってしまった幻の本、社会教育推進全国協議会(編)『社会教育ハンドブック』(1979年)のやりとりについてもお話いただきました。
 質疑応答の時間には、院生時代の同期であり本日司会をしてくださった江頭さんから、会社の経営状況についての質問や同期ならではの非常に打ち解けた質問がありました。「もし利益など何にも無しで自分の好きな本作っていいよ、と言われたら何を作る?」それに対する山添さんの答えは、「堺雅人さんに関する本」とここでもユーモアを爆発。その後、北海道陸別町の働く女性たちの様子を遠藤さんはじめ数人で取材し作成したリーフレット『陸別が好き』から得た経験から、ゆるく柔らかい雰囲気の本にも興味関心を持つようになった、とおしゃっていました。エイデル出版に新しい風が吹くかもしれません!?
 また、金宝藍さんからは「山添さんの素敵な笑顔が持つ力はとても大きい。いつも癒され、助けられている」という素敵なコメントがありました。きっとその場にいた人皆が日頃思っていることであったと思います。最後に山添さんは、「自分の本当にしたい仕事と雑務のバランスをとることが大変だが、原稿を編集している過程で、完成する本の姿が「見えたな!」と思うときが、やりがいを感じつつ嬉しい瞬間。一つ一つの仕事をできるだけ丁寧に見ていくことを常に心がけている。」とお話してくださいました。お話の最後は、記念写真をパチリ!→上掲
 会場を皆さんお馴染みの「蘭」にかえて、TOAFAEC 20周年・第220回定例研究会とエイデル研究所のこれからの益々の発展を祝して乾杯!今回の定例会に「HPを見たら皆さんに久しぶりに会いたくなった」と参加してくださった佐々木一郎さん(生活クラブ・生協)。懐かしいお顔ぶれにお酒も料理も進みます。
 美味しい料理をいただきながら、話は山添さんと遠藤さんの馴れ初めへ。義理チョコから始まった恋の話に、その場の女性陣は胸キュンでした。楽しい時間は過ぎるのが本当に早いものです。最後まで山添さんの笑顔、そしてそれを支え見守る遠藤さんの温かい雰囲気が醸し出す、笑顔の絶えない和気藹々とした定例会そして懇親会でした。本当にありがとうございました。今後とも是非よろしくお願いいたします。



第219回 (7月定例)研究会・記録■ 
       *李 正連(東京大学)
 <TOAFAEC 7月(第219回)定例研究会のご案内>
 7月の研究会では、4月に発生した大地震により、これまで以上に生活の再建に向けた共同学習や識字教育の必要性が高まっているネパールのノンフォーマル教育について、お話を伺う企画を立ててみました。
 お話をしてくださる方は、ネパールの基礎教育、ノンフォーマル教育研究の専門家である長岡智寿子さん(国立教育政策研究所生涯学習政策研究部、フェロー)です。長岡さんは現在、日本社会教育学会・国際交流担当の幹事も務めており、また最近は「基礎教育学会(仮称)」創立準備会の世話人となって活発に活動されています。興味深いお話が楽しみです。多数のご参加をお待ちしております。
 なお、今回ご報告いただく内容は、『東アジア社会教育研究』第20号(9月刊行)に掲載される予定ですので(研究会に来られない方も)そちらをご期待ください。
日 時:2015年7月31日(金) 19時〜21時(定例最終金曜日)
テーマ:ネパールにおける女性のためのノンフォーマル教育:現状と課題 
お 話:長岡智寿子さん(国立教育政策研究所)
会 場:高井戸地域区民センター第3集会室

左から2人目に長岡智寿子さん(高井戸、20150731


★報告  江頭晃子(Sat, 01 Aug 2015 00:17)
参加者:李正連、岩本陽児、江頭晃子、金宝藍、小林文人、山口真理子
 今回はTOAFAEC 研究会では初登場の南アジアの国、女性を虜にさせる魅力がある(小林先生談)ネパール。国際識字年の1990年にネパールを初訪問して以降、ネパールの識字教育一筋の長岡智寿子さんから、識字・成人教育政策、識字教育担い手、財政・組織、識字教育の現状と課題、そして実際に長岡さんが手がけられたラジオ放送を中心にし識字学習の様子について報告していただきました。
 50-60 の民族・カーストが混在し、文字文化を持たない民族も多い一方、都市部では母語、ネパール語、英語と3か国語を話す層もいる。政治的実権を主に握っているのは、ネワール族(ネワール語)だが、識字教育はネパール語ですすめられている不思議。識字学習の担い手は主に海外のNGOであり、財源も国際支援が主である等々。
 ラジオ放送による識字学習プログラムは、都市郊外と地方の2村で実施し、それぞれの女性たちの生活課題を中心にプログラムを作成。ラジオを聞きつつ教室も並行して開催。一方的に聞くだけでなく、語ることで生活経験が共有化でき、2村での考え方の相違も明らかになった。それぞれの村の生活の様子や、女性たちが青空教室で学ぶ写真なども見せてもらえた。
 今後の課題としては、生活の中での幅広い展開、農村女性の社会参加の促進、メディアの有効活用、共同学習経験を活かすことなどを挙げられ、識字率の向上だけでなく、いかに「多様性」を持ちながら、成人教育の場で学べる場を展開できるかが大事だというメッセージを受け取った。このプログラム展開中、長岡さんは2か月ごとにネパール訪問をし学習の様子を記録、ヒアリングを行ったとのこと。すごい人だぁ〜。



第218回 (6月定例、20周年記念)研究会・記録■ 
  −「ヤマケン先生」を囲む会−   金宝藍(Mon, 1 Jun 2015 22:47)
 <ご案内
 蒸し暑い日が続いていますが、皆様にはお変わりございませんか。今年の夏も暑くなりそうです。くれぐれもご自愛ください。
 さて、6月18日(木)、TOAFAEC第218回定例研究会として、山本健慈先生を囲む会を企画いたしました。TOAFAEC としては、ちょうど定例会20周年となる記念すべき研究会です。
 山本先生(前和歌山大学学長)は、38年間の和歌山大学の勤務を終えられ、今年5月から東京(現国立大学協会専務理事)へ、初めての東京暮らしをされています。これまで直接にお話を聞く機会がありませんでしたが、私たちの記念すべき研究会のゲストにお招きし、「ヤマケン先生」を囲んで歓談・交流を深めたいと思います。
 永年にわたる社会教育研究をベースに、国立大学の地域貢献に尽力してこられたヤマケン先生と、親しくお話を交わせる貴重な機会になると思います。どなたも大歓迎ですので、どうぞお気軽にご参加ください。途中参加も全然かまいませんので、たくさんのご参加をお待ちしております。
 ゲストのご都合もあり、いつもの金曜日ではありません。また高井戸区民センターではなく、お馴染み「イーストビレッジ」での開会となります。ご注意ください。それでは、18日にお会いしましょう!!!^^
○日時:2015年6月18日(木) 午後7時〜10時
○内容:ヤマケン先生の「初めての東京暮らし」歓迎会
○会場:杉並区高井戸「イーストビレッジ」(03-5346-2077)
  *井の頭線「高井戸」下車、環八歩道橋を渡って左へ、神田川そばマンションビル1階。徒歩2分。
○会費:3000円前後(食事+飲み物代)、大学院生・無収入の方は1000円
○世話人:江頭晃子(TOAFAEC)、呉世蓮(韓国研究フォーラム)、郭珍榮(同)、金宝藍(同)
○連絡先:金宝藍 (ikigai71080@yahoo.co.jp) 携帯080-4801-7987

第218回研究会。左から3人目にゲスト・山本健慈さん(高井戸イーストビレッジ、20150618)


★報告  金 宝藍(Wed, 24 Jun 2015 03:22) 南の風3515号
内容:ヤマケン先生を囲む、「初めての東京暮らし」歓迎会
参加者(敬称略、順不同): 山本健慈、小林文人、米山義盛、(甥御さん)、上平泰博、岩本陽児、
  的野信一、金 明姫、桑原重美、山口真理子、瀬川理恵、松田弥花、江頭晃子、郭 珍榮、
  呉 世蓮、金 宝藍(16名)
報告:6月18日に行われた第218回定例研究会は、定例会(同時にTOAFAECの)20周年となりました。この記念すべき研究会に、山本健慈先生(国立大学協会専務理事)を囲む会の企画が実現でき、実に意義深い時間となりました。
 ヤマケン先生は今年5月から「初めての東京暮らし」、その歓迎会でもあり、最初から「イーストビレッジ」での集いとなりました。いつもの開催曜日と変わったにも関わらず、たくさんの方々が参加してくださり、特に山本先生の後輩の米山義盛さんは、はるばる南信州・松川町からお越しいただき、有り難うございました。
 小林先生のご挨拶のもと乾杯が行われ、その後、一人ずつ、自己紹介もかねて、山本先生への歓迎・お祝いの挨拶と自己アピールが交わされました。
 いよいよ本番に入って、山本先生のお話。38年間の和歌山大学での研究・教育実践を振り返るなかで、特に最後の6年間の学長としてのお仕事。大学の地域貢献、大学は「生涯あなたの人生を応援します」という和歌山大学独自のメッセージなど、たくさんの新聞記事(山本先生寄稿)や資料をもとにお話しいただきました。「学生は自分の鏡として、つねに自分は学び直し、学生を育て直す」という教師としての意識や、「地域を支え、地域に支えられる大学」の在り方など、山本先生のお考えがよく分かりました。
 さらに、現在の専務理事としての国立大学協会でのお仕事。国立大学をめぐる最近の動き、これからの改革課題についても、普段なかなか聞けない具体的なお話は興味深いものでした。
 私たちもまた、山本先生の新しいお仕事、初めての東京生活、を応援・歓迎するために、たくさんの歌が次から次へと続きました。金ボラムと呉セヨンさんの定番のパンソリ「愛の歌(サランガ)」から始まり、 郭珍榮さんと金明姫さんコンビの「アリラン」、松田弥花さんの「スウェーデンの誕生日ソング」、最後には研究会の“歌姫”山口真理子さんの「百万本のバラ」(山本先生に捧げる)、そして「トゥモロー」が最後を飾りました。
 ヤマケン先生の「初めての東京暮らし」が豊かに、また先生らしいご活躍を願い、同時に新たな20年を迎える TOAFAEC・定例会の拡がりの出発点となりえた集いだったと思います。あらためて山本先生と参加してくださった皆様、ありがとうございました!



第217回 (5月定例)研究会・記録■ 
       *江頭晃子、(Mon, 18 May 2015 23:52)
ご案内 2015.9.18 に発行予定の『東アジア社会教育研究』第20号特集は、「東アジア社会教育20年」です。国・地域別ではなく、法制、職員、リテラシー、市民、地域と5つの視点から、それぞれ「東アジア」について論じる企画です。
 今回の研究会は、その中の「市民」に注目し、韓国(金ボラム)、日本(江頭晃子)から話題提供をし(中国・台湾の報告をしてくださる方募集中)、参加者の皆さんと意見交換しながら、東アジアにおける市民社会の20年の変容・発展と、社会教育・生涯学習との有機的な関係の可能性を探っていきたいと思っています。「市民」と言っても、地域住民・社会運動的市民・組織事業体的市民と、いろいろです。多様性と広がりに希望を持ちつつ、主体性形成には欠かせない「学び」とのつながり方を模索したいと思います。
 多様な立場の皆様のご参加・発言を期待します。
日時:2015年5月29日(金)19時00分〜20時45分
テーマ:東アジアの社会教育・生涯学習と市民社会の20年
お話:金ボラムさん(東京大学大学院)、江頭晃子(アンティ多摩)
会場:杉並・高井戸地域区民センター 第5集会室
   〒168−0072杉並区高井戸東3−7−5 TEL 03−3331−7841   
   京王井の頭線「高井戸」駅下車3分(環八を渡ってすぐ)
*研究会後の懇親・総会最終打合せ:21:00〜「イーストビレッジ」 
  TEL03-5346-2077 (いつもの場所)
*高井戸駅から徒歩2分 環八・神田川傍マンションビル(裏側)1階
当日の連絡先:山口真理子 TEL090−1548−9595

217回目の研究会報告、中央・金ボラムさん、右・江頭晃子さん(高井戸、20150529)


★報告
  松田 弥花、(Sun, 31 May 2015 01:14)
報告:「市民社会と社会教育に向けて」:江頭晃子(アンティ多摩)
    「韓国における市民社会の変容と社会教育・生涯学習」:金宝藍(東大院)
参加者:岩本陽児、江頭晃子、○大津恵実(法政大学4年)、金宝藍、○金明姫(創価大学・院)、
 小林文人、武田拡明、○的野信一(板橋区社会教育主事)、包聯群(大分大学)、山口真理子、
 ○松田弥花。   *○印−初参加
内容:今回は、TOAFAEC 20号刊行に向けて、東アジアにおける社会教育・生涯学習と市民社会の20年の動きがテーマでした。まず、江頭先生から、日本における市民社会の変遷と、そこにおける社会教育の関わりについて、市民セクターの動きを軸にお話頂きました。
 1995年の阪神淡路大震災、2000年介護保険法施行と高齢社会化、そして2011年の福島原発事故などにともなう社会変容。また1998年の特定非営利活動促進法、2003年には地方自治法が改正されるなど、社会教育にも影響を及ぼします。特に、市民セクターの台頭により、学びの場が変容してきたことが注目されます。ただし、日本における市民セクターは、行政・企業セクターの委託・代行として機能してきた現実があり、そのような状況の中で社会教育行政は、市民セクターとどのような関係を築いていけるのかという問題提起がなされました。
 金宝藍さんからは、韓国における市民社会の変容と平生教育について、大きく3つの時代区分によって説明されました。まず、1987〜1994年は、「市民社会の構造変化」、民主化抗争を契機とするナショナルなレベルの課題への市民運動と多元的社会問題に対する多領域にわたる市民運動が活性化された時代。第二に、1995〜2004年の「市民社会の世代交代」、新自由主義政策に伴い、格差が拡大される中で、地域レベルの市民運動が活発化する時代。そして第三には、2005年〜現在に至る「新生活様式運動への転化」、若者たちの当事者運動や、マウルづくりが本格化される時代です。
 これまでの平生教育は、マウルづくりや市民運動と十分な関係を築けてこなかったことが課題として挙げられ、今後、住民自治センターやESD との連携、専門職養成、マウル共同体への支援事業などが、平生教育が担い得る役割であることなどが述べられました。
 日本と韓国の、それぞれの市民活動と社会教育・平生教育の展開をめぐって、短時間のなか、たくさんの質問・論議が出されました。とくに「社会教育行政と市民セクターの希望ある関係」をどう構築していくかが重要な課題。年報20号が楽しみです。終了後は全員が「イーストビレッジ」に移って、楽しい歓談・交流となりました。



第216回 (4月定例)研究会・第20号編集委員会(第3回)記録■ 
         *内田純一(年報編集長、高知大学)、*南の風3479号