2009上海訪日・訪韓            
 2011福建訪日
訪韓 関連記録
                 
 
*中国研究交流ページ(目次)→■
 
*関連:日中韓三国国際フオーラム→■


 
<目次>
*敬称略・署名以外の<文責・小林ぶんじん>
A,上海市(成人教育協会)訪日訪韓の記録(2009年12月)
1,上海の日本・韓国訪問−日程案     南の風2299号(2009年9月23日)
2,日中韓を結ぶトライアングル・ブリッジ
  南の風2311号(2009年10月11日)
3,上海訪日・訪韓団をお迎えするにあたって(石井山竜平) *南の風2330号(11月20日)
4,上海訪日団名簿(黄丹青)            南の風2330号(11月20日)
5,上海訪日団の歓迎                 南の風2330号(11月20日)
6,上海訪問団ののスケジュール(上田孝典)            南の風2335号(11月28日)
7,一路平安を祈る
                               南の風2238号(12月3日)
8,韓国・上海訪問団を迎えて(ヤン・ビョンチャン、公州大学校) 南の風2342号(12月11日)

B,福建省(全民終身教育促進会・中華職業教育社)訪日訪韓の記録 
  (2011年10月)
1,福建より日本社会教育訪問の希望(李斗石)     南の風2592号(2011年2月19日)
2,福建省への招聘状(TOAFAEC)
3,日程の変更等(李斗石)                     南の風2632号(2011年4月11日)
4,
福建訪日団の受け入れ(上田孝典、東アジア社会教育研究交流委員会ML) 南の風2718号(2011年8月26日)
5,福建より諸依頼 (李斗石)  2011 AUG.22〜27
6,
受け入れ準備(小林文人)                  南の風2726号(2011年9月4日)
7,招聘理由書 (TOAFAEC、2011年9月5日)
8,福建省訪問団名簿・日程一覧
(最終確定-2011年10月20日)
9,
訪日団来日、中国からの原稿料               南の風2754号(2011年10月21日)
10,福建訪問団を迎えて
(東京・京都・大阪・貝塚の記録)   南の風2757号((2011年10月26日))ほか
11,福建省の皆さんの関西訪問に同行して(石井山竜平)
南の風2761号(2011年11月1日)
12,福建省韓国訪問団日程
(金宝藍 公州大学校)       南の風2752号(2011年10月17日)
13,
福建一行・韓国訪問の記録 (金宝藍・公州大学校)   南の風2763号(2011年11月2日)
14,福建省訪問団無事に帰国(李斗石、福建省全民終身教育促進会) 南の風2760号(2011年10月31日)
15,日本・韓国の生涯教育視察レポート (福建省・李闘石 2011年11月5日,、訳:目白大学・大滝桃子)
16,




A,上海市成人教育協会・訪日訪韓の記録(2009年12月)


1,上海の日本・韓国訪問−日程案
  *南の風2299号(2009年9月23日)
 かねて上海(成人教育・社区教育)関係者の日本・韓国訪問の日程が懸案となっていましたが、風2292号で黄丹青さんを通して「11月30日〜12月 9日」案が伝えられました。先日(18日)の中国研究フォーラムの席上で、韓国にお伝えするためにも、日程の確定を急ぐ必要が話しあわれました。
 日本側としては、首都圏(東京、川崎、千葉など)の社会教育・公民館等の訪問日程(案)を付して、上海の呉遵民さんに確認のメールを出したところ、次の趣旨の返事が来ました。「…この日程案は、葉忠海先生と事前に相談し同意を得たものとしてご提案し、ご検討をいただきたいつもり。… 先生の今回の仮日程案には誠に賛成ですが、これに韓国側の方とご相談いただき…」、改めて葉忠海先生(上海市成人教育協会)にお伝えし、計画を進めていきますとのと(Tue, 22 Sep 2009 20:44:)。
 日本側では、11月30日・日本到着、12月 1日東京・三多摩の公民館訪問、12月2日千葉・浦安の自治体社会教育、同3日神奈川・川崎の市民館訪問、12月4日東京・懇親会(すべて仮案)案を出しておきました。
 ヤンビョンチャン先生へのお願い。韓国側として、12月 5日(日本より到着)〜12月 9日(上海へ帰国)の日程案をご検討いただけないでしょうか。もし受け入れ可能であれば、案として韓国滞在中の大まかな日程案をお示しいただければ幸いです。上海側(人数15人前後)では、それぞれ職場に申請するため「日程表」が必要とのこと。実施案は後日に修正して具体化していただくことになります。上海の一行は、おそらくすべての方が初めての韓国訪問、観光の日程も1日用意していただきたいとの希望があるようです。(小林)

2,日中韓を結ぶトライアングル・ブリッジ  *南の風2311号(2009年10月11日)
 この10年来、上海(成人教育協会、華東師範大学など)や広州の友人たちが日本を訪問し、また私たちも中国訪問の旅を重ねてきました。中国から出国される場合は、ビザ申請のため日本の招聘状を用意する必要があり、ささやかながらTOAFAEC の組織や角印がお役に立ってきました。
 これまでは、中国と日本、あるいは韓国と日本、の2国間の関係でしたが、今年はじめて中国・韓国・日本のトライアングル交流が実現することになりました。上海成人教育・社区教育関係者による訪日→訪韓の企画。「風」2299号・本欄に書いたように、11月30日〜12月5日(日本訪問)→12月9日(韓国訪問)の日程。いい旅となるよう、この企画をぜひとも成功させたいものです。
 風には掲載しませんでしたが、上海の呉遵民さんから打ち合わせのメールが何通も来信。黄丹青さんの対応により、スケジュールも具体化してきました。日本側として受け入れ準備を急ぐ必要あり。
 先日の韓国訪問の折、ヤンビョンチャン先生とも少しご相談し、最終日(9日)フライトのことなど、上海の呉さんに伝えました。今日の連絡(上掲)によれば、当日は遅い便を予約できたそうです。同時に、いくつか課題があります。一つは、ハングル−中国語の通訳。上海グループにハングルが出来る人はいないとのこと。ヤン先生に対応をお願いしなければなりません。また宿泊や移動についても、参加人数(あと数日で決まる?)にもよりますが、ヤン先生のご意向をお聞きしながら、急ぎ確定しなければなりません。どうぞよろしくお願いします。
 呉さんは19日から大学首脳部と日本へ。小生も同じ日から1週間ほど沖縄へ動きます(沖縄青年団資料調査)。ヤン先生と、黄丹青さんそれに上田孝典さんなどをつなぐ役割を、李正連さんや浅野かおるさんにお願いできないでしょうか。この機会に、三つの国に架けるトライアングル・ブリッジを成功させましょう。東アジア交流委員会(委員長・石井山竜平さん)の各位、どうぞよろしくお願いします。

3,上海訪日・訪韓団をお迎えするにあたって(石井山竜平) *南の風2330号(11月20日)
 … いよいよ今月末には、呉先生はじめとする上海の皆様が来られますね。小林先生、黄先生、来日のための諸作業、諸調整、本当にありがとうございます。… 上田事務局長からの先日のメールにもあるように、当初予定されていた日程より東京におられる日程はだいぶ短くなり、通訳体制づくりにとってはやや楽になったといえるかも知れません。そのぶん集中して、次につながるよりよい交流を目指したいと思います。
○上海訪問団の日本日程(案)
11月30日:到着(便名・時間、また滞在ホテル等、まだ連絡なし)
12月 1日:東京都教育庁訪問、三多摩公民館(国分寺、国立)見学
12月 2日:川崎市訪問、多摩市民館、民家園、岡本美術館の見学 夜・歓迎会
12月3〜5日:大阪など
12月6日:韓国へ(予定)
 そこで皆様におねがいとご相談です。以下について、是非ともご回答、ご意見いただけますよう、よろしくおねがいいたします。
(1)訪問団在京中のスタッフ体制(略)
(2)懇親会の日程の確定(略)
(3)今後の交流にむけての検討(略)

4,上海訪日団名簿  (黄丹青・目白大学) *南の風2330号(11月20日)
 三国間の調整と企画、ありがとうございます。黄丹青です。
先ほど訪問団秘書長の黄儀敏さんから名簿が送付されてきました。当初の16名から12名になっております。なお、できる限り出ようと思いますが、入試や会議でできないときもありますので、うまく調整できるように、留学生の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。 (以下、略)
○上海訪問団名簿 2009.10.24
1.葉忠海:1939.09.06 上海市終身教育研究会副会長、教授
2.呉遵民:1952.04.23 上海市終身教育研究会学術委員会委員、教授
3.王震国:1955.05.09 上海市終身教育研究会副会長、秘書長
4.黄儀敏:1959.03.17 上海市終身教育研究会副秘書長
5.張薇娟:1941.05.30 上海市東方終身教育進修学院院長
6.周晶晶:1981.07.18 上海市学習型社会建設服務指導中心弁公室、助理研究員
7.羅 健:1958.07.08 上海市閘北区臨汾路街道社区学校校長
8.羅杏煥:1968.12.31上海市外国語大学継続教育学院副院長、副教授
9.陳□(草カンムリに倍):1955.03.07上海市長風街道社区学校校長
10.江国強:1950.07.29 上海市虹口区社区学院院長
11.蒋 彭:1974.05.05 上海市静安区業余大学講師
12.陳信君 1962.08.13 上海市電大閔行二分校発展部主任

5,上海訪問団の歓迎 *南の風2330号(11月20日)
 「東アジア交流委員会」MLを通して、皆さんから上海訪日団の歓迎や今後の研究交流の進め方を含めて、いろいろご意見の交換が始まり、嬉しいことです。有り難うございます。
 上海から訪問団名簿(上掲)が送られてきましたので、訪問予定先にも送付し、時間など細かな打ち合わせを詰めることにします。
 上海・呉遵民さんに、11月30日の到着便・宿泊予定ホテルを知らせていただくようお願いしていますが、まだ連絡がありません。
 とくに、私たちの歓迎会をどの日程で開くか、おそらく25名前後の会になると思いますので、日時だけでなく、会場設定を急ぐ必要があります。皆さんのご都合では、11月30日の案が有力ですが、なにしろ入国当日ですから、到着時間やホテルによっては、工夫を要しますね。
 スケジュールについては、当初の韓国行きの予定が12月5日から6日に変更とのこと。日本側の主要メンバーは日本公民館学会(群馬・高崎市)のため、その前日から東京を離れています。最終日の対応(5日に東京観光の希望が出るのではないか?)についても、検討をお願いしなければならないかも…。

6,上海訪問団ののスケジュール(上田孝典) *南の風2335号(11月28日)
 上海からお見えになる一行の最新スケジュールをお知らせします。
 小林先生に作成していただいたものがベースとなっています。まだ細かな点は変更があるかと思います。食事など人数の把握が必要な点もありますので、ご参加いただける方は連絡していただけますようにお願いいたします。また、お時間が許す範囲で多くの先生方にも参加していただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
○上海訪日団スケジュール(東京・川崎)  
11月30日(月)12:50 成田到着(MU523)出迎え
 15:30(予定)ホテル(大崎;ニューオオタニ イン東京)打合わせ 
12月1日(火)
 10:00〜11:00 東京都教育庁・表敬訪問(都庁第二庁舎31階・特別会議室27、担当・梶野光信氏)
 11:00〜12:00 移動→東京三多摩地区公民館見学
 12:00〜13:00 昼食(国分寺市・本多公民館1階・喫茶室)
 13:00〜14:30 国分寺市本多公民館(中森美都子館長)見学       写真(下掲1)
 15:30〜16:30  国立市公民館(荒井敏行館長、井口啓太郎氏)交流会 写真(下掲2)
12月2日(水)川崎市訪問(担当:川崎市教育委員会・片山美緒氏)
 10:00〜11:30 川崎市多摩市民館訪問(9:50 市民館前集合)
 12:00〜13:00 昼食(民家園「そば処 白川郷」)  
 13:00〜14:40 日本民家園見学(案内:小田切督剛氏) 写真(下掲3)
 15:00〜16:40 岡本美術館見学
 18:30〜20:30  訪問団歓迎・懇親会(新宿中村屋)
○12月3日〜5日 名古屋・京都・大阪へ
 12月6日(日): 関西空港より韓国・仁川へ(NH177 15:55発)
 12月7日〜8日:  韓国平生教育施設訪問、関係者との交流
 12月9日(水): 上海へ帰着(MU5042 仁川発13:00〜13:50着)
*日本側の案内・通訳・歓迎会開催など:
○東アジア研究交流委員会・中国生涯学習研究フォーラム
石井山竜平、黄丹青、上田孝典、内田純一、手打明敏、ほか
(留学生)馬麗華・孫冬梅、呉迪、ほか
○韓国生涯学習研究フォーラム 小田切督剛、金侖貞、ほか
○TOAFAEC 小林文人、遠藤輝喜、山口真理子、江頭晃子、ほか

上海訪問団一行、国分寺市本多公民館を訪問(20091201)


上海訪問団,、国立市公民館訪問、徳永功氏(元公民館長、教育長)の説明「公民館の歩み」(20091201)


7,一路平安を祈る   *南の風2238号(12月3日)
 上海訪日団は、11月30日到着〜12月2日の歓迎会まで3日間の慌ただしい日程を終わりました。3日にはすでに東京を離れ、関西へ向かう旅に入ったはず。好天だったのに、今日の東京はいま別れの雨が降っています。受け入れ、案内、歓迎会の準備運営に至るまで、東アジア交流委員会の皆さん、お疲れさまでした。上海一行も、充実した三日間に満足されたように見受けました。
 2日の川崎訪問では、とくに生田緑地(民家園・岡本美術館)の晩秋が見事!あふれんばかりの黄葉の下を歩いて、美術館のカフェで午後からビール(ぶんじんのみ)。
 夜の歓迎会は、呉遵民・上田孝典コンビによる司会で、賑やかに進行、何種類かの美酒を楽しみました。千野陽一さん(東京農工大学名誉教授)が乾杯の音頭をとり、牧野篤さん(東京大学)も現れて、若い留学生たちを含めると30名近くの参加。会場は、戦前からアジアの留学生たちが集った新宿・中村屋。
 これまで何度も上海からの訪問団を迎えましたが、今回は初めてのことがいくつかありました。一つは、上海(生涯学習・社区教育)の躍動が訪問先での熱心な論議となって現れたこと。案内役として時間の都合でこれを打ち切らなければならないつらさ。二つは、日本側に東アジア交流委員が誕生し、歓迎・交流の実質的な機能を始めたこと。三つには、上海一行がこれから韓国を訪問するスケジュールをつくったこと。韓国でも平生教育に情熱をもやす友人たちが待っている、こんなことを歓迎会(送別会)当夜の締めくくりの挨拶で申しあげました。
 海に架けるトライアングルの交流ブリッジ、初めての韓国訪問の旅の一路平安を祈ります。

川崎市(多摩市民館、民家園、岡本美術館)訪問、右より小林と、葉忠海・呉遵民のお二人(12月2日)


8,韓国・上海訪問団を迎えて(ヤン・ビョンチャン、公州大学)    南の風2342号(12月11日)
 だんだん冷え込んでまいりましたが、お変わりなくお元気でお過ごしでしょうか。
昨日、上海訪問団のはじめての韓国訪問日程を無事に終えることができました。7日(月)は、ソウル市庁教育協力局、光明市平生学習院、平生教育振興院を訪問しまして、両国の生涯学習政策と現状について知ることができた良い機会となりました。
 夜にはソウルタワーに行き、ケーブルカーにも乗り、ソウル市内の夜景を見て訪問団のみなさんも大変喜ばれ、ソウルの夜を満喫されておりました。また、昼食はソウル市庁が、夕食は平生教育振興院のパク・インジュ院長が招待され、楽しいひと時を過ごされました。
 8日(火)は、午前中、始興市平生学習センター、平生教育実践協議会、始興市女性センター、午後には、利川市庁、青少年文化の家、住民自治センター、陶磁器博物館、利川市立美術観を訪問見学いたしました。
 始興市では、実践協議会のイ・ギュソンさんに案内していただき、各施設の運営状況等の説明や施設見学をし、訪問団のみなさんの一番の関心ごとは、国と民間団体との関係、民間委託等についてであり、しきりに質問されておりました。
 利川市では、住民自治局長、平生学習センター所長をはじめ、各機関のみなさんに施設を案内していただきました。夜には、住民自治局長の招待で夕食をいただき、呉遒民先生の音頭で、中国、韓国、日本の歌を歌いあい、楽しい時間を過ごしました。
 今回、文人先生のおかげで、中国との交流ができましたことを大変嬉しく思います。今後、日本、中国、韓国のトライアングル交流が継続できるよう願います。本当に感謝いたします。今年も残りわずかとなりました。おからだご自愛ください。
*ヤン・ビョンチャン先生、イ・ギュソンさん、肥後耕生さんはじめ案内、通訳等に当たられた皆様、
 たいへんお疲れさまでした。上海訪問団のためのさまざまのご配慮、まことに有り難うございました。
 皆様の楽しい表情が目に浮かびます。御礼申しあげます。(ぶ)







B,福建省全民終身教育促進会・訪日訪韓関連記録(2011年10月)



1,福建より日本社会教育訪問の希望(李斗石)
 *南の風2592号(2011年2月19日)
 小林先生:春節、明けまして、おめでとうございます。中国は元宵節も終わって今日から出勤です。
さて、福建省「全民終身教育促進会」副会長である陳宜安さんからの伝言をお伝えいたします。
 福建省全民終身教育促進会と福建省中華職業教育社では、日本社会教育(生涯教育)及び職業教育の見学考査のため、日本への訪問を計画しております。出国手続きには、日本からの招待状が必要ですので、お願い申し上げます。
 <計画>
訪問宗旨:日本社会教育・生涯教育及び職業教育の見学考査、日本社会教育専門家との友好交流。
メンバー:福建省全民終身教育促進会と福建省中華職業教育社それぞれ6人、計12人。
日程:5月末あるいは6月上旬、三日間。
費用:自己負担。
福建 李斗石

2,福建省への招聘状(TOAFAEC)
 福建省中華職業教育社主任 裴 暁敏 殿               -2011年3月9日-
           東京・沖縄・東アジア社会教育研究会(略称:東亜社会教育研究会、TOAFAEC)
                        代表 末本 誠(神戸大学教授)
                        顧問 小林文人(東京学芸大学名誉教授)
 福建省生涯教育関係各位への招聘状
 謹啓
 このたび福建省生涯教育促進会・中華職業教育社の皆様には、日本の社会教育・生涯教育および職業教育について研究調査し、日本の関係専門家との友好交流を深めるため、日本訪問の計画があるとのこと、心から歓迎し、招聘申しあげます。
 かねて福建省においては、生涯教育について先進的な条例策定や積極的な事業展開に取り組まれてきたことに敬意を抱いております。私たち(末本・小林)も2004年12月、福建省・福建農林大学等のお招きをうけ、講演に参上したことがあります。また昨年11月に上海で行われた中日韓三国「学習型社会建設」国際シンポジウムにおいても福建省関係各位と交流することができました。
 下記による今回の日本訪問に際して、日本の社会教育・公民館活動をご紹介し、相互研究を深め、一層の友好親善が計られるよう期待しています。
      記
1,日程:2011年6月20日(月)〜6月25日(土)6日間 (別紙)
2,訪問団体・訪問者:福建省中華職業教育社6名 (別紙)
3,訪問目的:日本の社会教育・生涯教育及び職業教育の研究調査、
         日本社会教育関係機関・専門家との友好交流
4.経費:自己負担
備考:
(1)東京・沖縄・東アジア社会教育研究会(TOAFAEC)の規約・組織・活動等については、
  本会ホームページに記載しています。http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/toafaec.htm
(2)本件についての連絡・問い合わせは、下記あてお願いします。
 小林文人:〒168-0064 東京都杉並区永福3-50-11-502
        /Fax 03-3324-7816、携帯:090-7700-7756

3,福建省より連絡・日程の変更等
(李斗石)  *南の風2632号(2011年4月11日)
 4月7日夜、また7.4という大余震が起きたそうですが、大変でしょう。
 韓国・奇永花教授から発せられた韓国訪問招待状は7日届きました。福建・中華職業社主任・裴(ぺい)さんは、すぐ福建省外事弁に日韓訪問を申し込んだ結果、幹部の出国審査は四か月以上かかり、六月末の日韓訪問は無理だと言うことです。それでこちの都合により、原案6月25-29日までの日本訪問計画を10月20日―25日に延期したいですが、日本の皆様の都合は如何でしょうか。もし可能であれば、もう一度招待状を発行し
ていただくよう、お願い申し上げます。
 先ほど「南の風」2630号より、石井山竜平さんの「まだ罹災中・・」を拝読いたしました。石井山先生は大震災の中で、そのうえ、余震も相次ぎ、大変不安な生活を送っていることと存じます。もし、東北大学もまだ復旧していない状態だったら、小林先生と一緒に家族を連れて福建省に一時お出でになりませんか。福建省全民終身教育促進会にも日本学者のご指導が必要です。陳宜安(促進会)、裴暁敏(中華職業社)からのご招待です。石井山先生にもお伝え下さるようにお願いします。
 <福建への返信(ぶ)>
 福建省の日本訪問計画(6月予定)は10月に延期されるようです。李斗石さんの上掲メールは、大震災・余震にあえぐ日本から、福建省に「家族を連れて」避難のお誘いも記されています。とくに石井山竜平さ
んに伝えてほほしいとのこと。さきほど(4月10日夕)当方から出した返信(要旨)をご紹介します。。
 「…日本訪問日程の変更の件。10月は学会シーズンですが…、おそらく大丈夫と思います。皆様の計画を優先してお待ちしましょう。招聘状の再発行も承知しました。…
 福建省へのお誘い、有り難うございます。陳宜安、裴暁敏など諸先生によろしくお伝えください。地震後は、かえって慌ただしい毎日、今は日本を離れられない状況です。おそらく石井山さんも研究室の復旧などで無理ではないでしょうか。お気持ちだけ有り難く頂戴いたします。
 ご依頼の『終身教育』誌の原稿の件。今日(4月10日)が締切と記憶しています。恐れ入りますが、1両日の猶予をいただけないでしょうか。主要な原稿(小林、石井山、小田切)は揃いましたが、あと数人の執筆予定者があり、明日まで待ちたいと思います。それを入れて、明後日にはお送りするようにします。A4版で10枚を少し超える見通し。日本からの原稿は、相互の重複整理など若干の編集をしてお送りします。(以下略)

4,福建訪日団の受け入れ
(上田孝典、東アジア社会教育研究交流委員会)南の風2718号(2011年8月26日)
 夏もあっという間に過ぎ去り、8月も1週間となってしまいました。それぞれご多忙の毎日かと存じます。
 先日、小林文人先生から福建省からの訪日団についてのご案内がありました。福建省全民終身教育促進會副理事長・裴曉敏氏を団長とする6名の皆様です。受け入れを東アジア委員会で行いたいと考えています。旅程は次の通りです。(変更の可能性もあり)
10月20日 東京成田着
10月23日 京都へ(京都泊)
10月24日 大阪へ(大阪泊)
10月25日 韓国へ(関空発)
 飛行機のチケット以外に、道中は何の手配もないようですから、こちらですべて段取りをする必要があるとのことです。ホテル、食事等については適宜、準備できると思いますが、問題は移動手段です。
 東京についてはレンタカーと公共交通機関で上田がアテンドをしたいと考えています。京都、大阪についてですが、関係の皆様方のお知恵を頂きながら御協力をお願いしたいと思います。
 また石井山先生がこの日程で上京可能と言うことですので、20〜23日の晩に東京で歓迎の宴を催したいと思います。今後詳細につきましては、皆様のご意見も伺いながらこのMLを通じて連絡したいと思いますので、ご参加・ご協力をお願いします。
 まずは週末の社全協静岡集会で、石井山代表や小林先生を中心にご相談いただきます。私は、秋田出張と重なっており参加できません。以上、ご連絡申し上げます。

5,福建より諸依頼
(李斗石)
(1) −2011,AUG,22−
 小林先生:旧盆が過ぎ、ちょっと涼しくなりました。先生をはじめ東アジア社会教育研究会の皆様、ご元気でいらっしゃることと存じます。
 さて、中国福建省政府より日本と韓国訪問の申請は許可されました。今パスポート(公務用)の申請中です。今のところから判断すれば、日本と韓国への訪問は予定とおり進行されると存じます。
 次は詳しい日程制作の問題ですが、こちらの都合および団長さんの支持により、李は一方的に勝手にそれを作って見ましたが、適当でないところはご了承のうえ、修正していただければ幸いです。
 上海―東京と大阪―韓国済洲島のエアーチケットはこちらから予約するつもりで、この日程でよければすぐ予約いたします。予約次第お知らせいたします。
 ペイ団長さんのご依頼ですが、詳しい日程は、東アジア社会教育研究会の皆様にお願いできませんか。こちらの旅行社に頼んでもよさそうですが、外事弁の係りから、仲介より招待方から段取りしていただいたほうがいいと言われました。もちろん日本の旅行社ならいいでしょう。中国公務による外国訪問宿泊代標準は人当たり一日9000円未満ですので、普通のホテルで結構です。なお、段取りしていただいたホテル宿泊代の値段を教えていただければ助かります。
 今度の訪問費用は自費となっておりますので、なるべく節約するようにお願い申し上げます。ご迷惑を掛けて、申し訳ございません。李斗石
(2) −2011,AUG,27−
 小林先生:フライト予約済みです。10月20日福州―成田8:15(北京時間)出発、13:25(日本時間)着(ZH9265)。10月25日大阪―韓国済洲島09:00出発、10:40着(KE734)。
 昨日、パスポート申請しました。招待状の発行時間が無効になったといわれました。外事弁規定に招待状有効期限は三ヶ月以内のものとなっており、該当機関のホームページには「招待状要領」が載ってあります。最初に発行していただいた招待状はこの規定とほぼ一致しており、ただ発行期限が過ぎたことだけです。
 ほかに、日本駐領事館へのビザ申請には以下四つの要件が必要となって降ります。1、招待理由書。2、名簿。3、詳しい訪問内容、連絡者の名前及び電話番号、宿泊ホテルの名称及び電話番号が記入されている日程。4、招待状(三ヶ月以内に発行したもの)。
 複雑な手続きの決まりですが、一応招待状を再発行していただいたうえ、詳しい日程スケジュールを制定すれば結構でしょう。なお、招待状に書いてある訪問目的を抜粋し、招待理由書と名づけて別紙に発行していただければ完璧でしょう。ご迷惑をかけ、申し訳ございません。
招待状郵送先:福建省中華職業教育社(裴暁敏) 住所:福建省福州市五四路営跡支路2号、
          郵便番号:350003 電話0591?87821970;FAX:0591?87821970
『招待状要領』ご参考になるかも。
一、招待状は招待者方の名称、住所および電話(FAX)が記入されている専用用紙を使用すること。二、招待状の内容には詳しい訪問目的、訪問時間と滞在期間、訪問者名簿(勤め先、職務)が含み、招待者より親筆署名(サイン)すること(名簿と日程は別紙にしてはいけないこと)。三、費用について説明すること。四、日本本土より発行したもの。李斗石

6,福建の受け入れ準備(ぶ)    *南の風2726号(2011年9月4日)
 かねて福建省・終身(生涯)教育関係者による日本社会教育・公民館への訪問計画については、李斗石さんを通しての依頼を「南の風」に紹介してきました(風2717号など)。日程が確定(10月20〜22日=東京、23〜24日=関西、25日〜韓国へ)、受入れの対応をどうするか、皆様のの助言・協力をお願いしなければなりません。
 先方の依頼により(手続き上)招聘状の発行が必要なので、今年3月にTOAFAEC としてお送りしました。当初の計画では20人前後の訪問団と聞いていましたが、予算の関係があるのでしょうか、6人(李斗石氏を含む)の方の名簿が送られてきました。この人数であれば(旅行社に契約するのでなく)レンタカー等の活用により、迎え・案内・通訳など、「東アジア研究交流委員会」として対応できるのではないか、上田孝典さん(筑波大学)と留学生の皆さんが中心となって計画して頂くことになりました。東京滞在・訪問先等のスケジュールはいま作成中です。
 東京日程のあと、関西の2日間をどうするか。風2719号本欄に書いたように、静岡・全国集会でお会いした大前哲彦(大阪音楽大学)、村田和子(和歌山大学)、中川知子(貝塚市中央公民館)の皆さんにご協力をお願いしました。大前さんから早速のご返報。有り難うございます。
 福建一行は韓国へもまわる長旅、おそらく大きな荷物。皆さん初めての日本、1日は京都の観光も希望ではないか。となると公民館見学は24日午前・午後の2ヶ所だけか。加えて25日の関西空港出発は朝9時フライト、まことに短い日程です。詳細については大前さんに別便でご相談いたします。どうぞよろしくお願いします。李斗石さんへ。4日帰京予定。5日に福建省への文書(招待状の再発行、「理由書」追加)を送ります。

7,福建省招待理由書 (2011年9月5日)
 
福建省全民終身教育促進会・福建中華職業教育社(代表・裴暁敏氏)
 東アジアにおける生涯教育・社会教育の新しい潮流が活発化する中で、最近とくに福建省では「終身教育促進条例」の制定や専門雑『終身教育』の発刊など、学習社会建設に向けての積極的な施策・活動の取り組みがあり、深い関心と敬意を抱いてきた。
 このたび福建省全民終身教育促進会・福建中華職業教育社より、日本の生涯教育・社会教育について研究調査し、関係専門家と研究交流を深めるため、日本訪問調査の希望が寄せられた。心からこれを歓迎し招待状を発し、訪問団の受入れに当たることとなった。
 日本では社会教育法が成立して60年余が経過し、生涯学習振興に関する法律が制定されて20年余の経験をもっている。市町村(自治体)においては、社会教育関係条例が整備され、公民館を中心とする地域社会教育施設が数多く設置され、各地それぞれの多彩な活動が展開されてきた。その蓄積とともに課題も抱えている。
 限られた日程ではあるが、東京及び関西の典型的な自治体社会教育と、とくに公民館や生涯学習センター等の施設の実態を紹介し、相互討論を重ねる中で、これからの学習社会の創造に向けての共通課題の解明に役立てたい。
 社会教育・生涯学習の領域では、福建省からの日本訪問は初めてのことであり、これを機会にお互いの研究交流と友好親善の新しいステップが築かれるよう期待している。具体的な訪問日程、訪問先等は、招待状に付した別紙の通りである。
   2011年9月5日  東京・沖縄・東アジア社会教育研究会(TOAFAEC)
              代表 末本 誠(神戸大学教授) 顧問 小林文人(東京学芸大学名誉教授)

8,福建省訪問団名簿・日程一覧 (最終確定-2011/10/20-小林)

○福建省生涯教育訪日団名簿
    *敬称略 
1,裴 暁敏(女 58歳)Pei Xiaomin福建省全民終身教育促進会副理事長、中華職業教育社副主任
2,謝 和基(男 54歳)Xie Heji 福建泉州中華職業教育社副主任
3,黄 碧升(男 54歳)Huang Bisheng 福建中華職業教育社弁公室副主任
4,林 健民(男 56歳)Lin Jianmin福建自学考試委員会弁公室主任、全民終身教育促進会常務理事
5,李 斗石(男 50歳)Li Doushi 福建師範大学福清分校教務処処長、全民終身教育促進会常務理事
6,李 建南 (男 51歳)Li Jiannan 福建省委統戦部新階処処長

○訪日団日程(2011年10月20日〜25日) *敬称略 電話番号・略
A 東京*調整:小林文人(TOAFAEC 顧問) 案内・連絡 :上田孝典(筑波大学)m黄丹青(目白大学)
第1日10月20日(木) 福州→東京  *迎え:上田孝典・黄丹青
    午前 福州から出発08:15(北京時間)ZH9265  成田着12:25(日本時間)
    午後 17:00〜 東アジア社会教育研究会(TOAFAEC)と打合せ *小林、黄、上田
   宿泊 後楽賓館(後楽ガーデンホテル)東京都文京区後楽1-5-3 03-3816-6130
第2日10月21日(金) 東京   *案内:小林、黄、上田ほか(留学生など)
    午前 08:40ホテル出発 09:30 東京都教育庁(都第2庁舎31階会議室)
         *梶野光信(東京都教育庁地域教育支援部・生涯学習課)
        11:30 杉並区社会教育センター(セシオン)見学:
         *中曽根聡 杉並区教育委員会教育改革推進課・社会教育主事) 
        12:30 セシオン(新高円寺)周辺で昼食
    午後 15:00 国立市公民館訪問   *井口啓太郎(国立市公民館・主事)
        18:30 東アジア社会教育研究会(TOAFAEC)歓迎会
            会場:高井戸「イーストビレッジ」03-5346-2077
第3日10月22日(土) 東京
    午前 千葉県松戸市(松山学園)松山福祉専門学校訪問(介護福祉士養成)→変更・自由行動
    午後 同上 東京の観光・買物など(未定)
B 関西 *連絡・案内:大前哲彦(大阪音楽大学) 国生寿(同志社大学)、八木隆明(宇治市)
            中川知子(貝塚市中央公民館)、村田和子(和歌山大学)他
       *同行:石井山竜平(東北大学)他
第4日10月23日(日) 東京→京都へ (案内:国生、八木、大前ほか)
 午前 07:50 ホテル出発、新幹線・京都へ移動(東京発08:40〜京都11:01 「のぞみ」155号)
 午後 京都観光(時代祭) →金閣寺(昼食)→大徳寺(大仙院、抹茶)→二条城(略)→京都駅
  夕  大阪へ移動 日中交流夕食会(豊中市庄内「和」 06:6331-9197)
 宿泊 大阪ガーデンパレス 〒532-0004 大阪府大阪市淀川区西宮原1-3-35
第5日10月24日(月) 大阪(案内:大前)、貝塚(中川、村田) 
 午前 08:30ホテル出発 09:00梅田、10:00大阪市総合生涯学習センター見学、
    *大阪市総合生涯学習センター企画推進課(課長)岡本和夫
    難波で昼食、貝塚市へ移動  *案内:中川知子(貝塚市中央公民館)ほか
 午後 13:15 南海・貝塚駅 貝塚市長表敬、貝塚市公民館訪問、関係者と交流
     17:20〜貝塚駅周辺で夕食・交流会(和歌山大学・村田和子ほか)      
宿泊 関西エアポートワシントンホテル 〒598-8522 大阪府泉佐野市りんくう往来北1-7 
第6日10月25日(火) 午前 大阪・関空より出発09:00(KE734)→韓国へ

                       *関連記事・写真→南の風2755号(10月23日)ぶんじん日誌ほか→■
福建訪問団・東京都庁訪問(20111021)  左より:林健民(福建)、黄丹青、李斗石(福建)、梶野光信(東京都)、小林文人、
 裴暁敏((福建)・団長)、上田孝典、謝和基(福建)、李建南(福建)、黄碧升(福建)、王国輝(遼寧)、の皆さん




9,福建訪日団来日、中国からの原稿料   *南の風2754号(2011年10月21日)
 福建省からの訪問団が予定通り(2011年10月20日午後)到着されました。上田孝典さん(筑波大学)と黄丹青さん(目白)が成田まで迎えに出て、ぶんじんは東京・後楽賓館ロビーでゆっくり待っていました。一行のうち、李斗石さん(福建師範大学)とは昨年11月の上海国際フォーラム以来の再会、他の5人の皆さん(HPに写真)とは初対面、新しい友人との出会い。これまでの上海や北京の方々とはなにか違う、福建らしい陽気さを感じさせる一行の雰囲気。初日夜から打ち解けて、居酒屋での夕食を楽しみ、さきほど帰ったところです。
 福建(福州、廈門など)を訪問したのは2004年12月のこと。末本誠さん(神戸大学)と一緒でした。同行・通訳はもちろん呉遵民さん(華東師範大学)。福建訪問のあと、北京に飛んで、この年の中国成人教育協会・年次大会に出席したことなど、HPに記録しています。
→■
http://www004.upp.so-net.ne.jp/fumi-k/2004fukkenbeijing2.htm
 福建省『終身教育』誌(2011年2号・3号)に寄稿した「東日本大震災をめぐる社会教育からの緊急報告」原稿料を持参されていました。ありがたく拝受。上田幸夫、小田切督剛、竹内正巳、岩本陽児各氏の原稿料を預かっています。できれば本日(21日)「福建歓迎会」(2751号本欄に案内)にお出でいただけるとお渡しできますが…。
 当方からは『東アジア社会教育研究』第16号を。福建「生涯教育の現状と課題」を執筆いただいている(2762号既報)からです。しかし原稿料はなし。申しわけない。お詫びし、ご了承いただきました。
 到着直後の写真一葉「10月スケジュール」ページにアップしました。→■
http://www007.upp.so-net.ne.jp/bunjin-k/yotei1110.htm


10,福建
訪問団を迎えて−東京・京都・大阪・貝塚からの報告
  
                   *南の風2757号(2011年10月26日)
○黄丹青
目白大学 
 このたびは大変お世話になりました。… 福建訪問団の受け入れ、短い間にも新しい発見があり、有意義な3日間でした。
 <福建省一行・東京滞在、社会教育・公民館との出会い>
 10月20日のお昼頃、福建の皆様が予定通りに成田に到着し、上田孝典さんの運転する車でホテルへ向かいました。神田あたりのラーメン屋でみそラーメンを賞味され、4時ごろ小林先生の待つ後楽賓館に着きました。しばし休憩した後に神楽坂の居酒屋で夕食。李闘石氏以外の皆さんと初対面でしたが、ビールの乾杯と小林先生の中国語ですぐに打ち解け、名前や出身地の紹介などで話が盛り上がりました。店を出たあと神楽坂の粋な裏通りを散歩し、そこからのぞく店も昼間のラーメン屋も小さいけれど清潔であることが皆さんに印象的だったようです。
 21日の朝、遼寧師範大学副教授で東京大学客員研究員として来日中の王国輝氏、筑波大学大学院の呉迪さん、東京大学大学院の侯さん、宇都宮の交換留学生の張治科さん、さらに訪問団の黄碧昇氏の娘さん(前日に北海道から駆けつけた)黄侃さんも参加。一緒に東京都庁、杉並区社会教育センター・セシオン、国立市公民館を見学しました。
 日本側の説明の中で特に興味を持たれたことの一つに財政問題がありました。事業に自治体の予算がつくのか、講座の申し込みに費用が必要なのか、それぞれどのぐらいなのかと盛んに質問が出ました。施設見学の際には、このような社会教育施設がまだ福建にはないとその差異を口にしながらも、両国の共通した課題として、青年のキャリア学習のこと、職業高校を回避する傾向や学校卒業後の未就業問題が話題となりました。それとともに両国が共通して直面する地域分権、また社会教育への市場化の浸透などの問題、あるいは逆に学校形式をとりがちな中国と異なる学習スタイルの様子が皆さんに大きな刺激になったようです。
 午後は、杉並セシオン(大型施設)とは違って小規模の国立市公民館(なかみはぎっしりつまった施設)の見学。興味深い市民交流ロビーや青年室の障害者への取り組み、公民館の職員(社会教育主事の配置)体制と公民館の“無料の原則”などに関心が寄せられました。
 <TOAFAEC による歓迎会>
 夜はイーストビレッジでの歓迎会です。仕事や授業で昼間に出席できなかった方々が続々来場しました。東京大学の李正連さん、大学院の馬麗華さん、丁健さん、早稲田大学・院の呉世蓮さん、TOAFAEC 会計の山口真理子さん、事務局長・遠藤輝喜さん、横浜市教育委員会の瀬川理恵さん、立川市民交流大学の真壁繁樹さん(元校長)、カメラマンの桑原重美さんなど。店内がたちまちいっぱいになり、熱気に包まれました。ビールで乾杯が続く合間に、参会者が自己紹介し、生涯教育や三国交流への思いなどを語りました。
 いよいよ言葉が物足らなくなる時には歌が響き出します。今回最初に歌い出したのは、福建省泉州の謝和基氏でした。柔和な福建南部の方言が水田にひろがる午後の日差しを連想させます。韓国からは呉世蓮さんのリズミカルで快活な韓国民謡、李正連さんと小林先生の初めての「友よ」合唱。中国の歌に戻り、小林先生の音頭で「大海、故郷」「松花江上」へと続きました。最初は戸惑っていた中国のお客さんもやがて加わり、さらに林健民氏が外国暮らしの慰めにと方言で「遊子」を歌い上げ、美声でみんなを驚かせました。中日両国語で「白樺、青空」の大合唱も。
 最後は気持ちのこもった山口真理子さんの「切手のないおくりもの」、「赤とんぼ」そして「TOMORROW」絶唱となりました。
 今回の交流で改めて感じたのは若い留学生の力でした。その橋渡し役がいなければ交流が成り立ちませんでしたし、何よりも将来への希望であります。皆さん、ありがとうございました。

○大前哲彦
大阪音楽大学    
 <京都の一日・10月23日>  *南の風2757号(2011年10月26日)
 関西から福建省の方々をお迎えした状況を報告しておきます。
 福建省の訪日団、非常にラッキーでした。雨天のために京都の時代祭が順延になり、23日当日になったものですから、予定を変更して京都御所に行って時代祭の見学から始まりました。
 私も十数年を京都に住んでいましたが、ゆっくりりと見たことがなかったのですが、福建省の方々や石井山さんらとともに堪能した次第です。
 それから京料理「柚多香」で昼食、大変な満足をいただけた様子でした。それから金閣寺を参観、後を気にする私らの催促にもかかわらず、足が進まず時間がかかりました。
 それから南禅寺の参観、その中の大仙院で抹茶をいただいたのですが、同志社大学の国生先生から予約してもらっていたことが良かったようで、一般では入れないところまで案内され、達磨大師がインドから中国、日本に禅を伝えたということですが、その内実に触れることができて、訪中団の方々も感動しておられた様子でした。私も学生たちに伝えるために、「今こそ出発点」という書を購入してきました。訪日団の方々の思いと私の思いは、国を超えて全く同じであると実感した次第です。
 二条城に行く予定でしたが、省略して、京都駅近くのヨドバシカメラで買い物、それから、日中交流の夕べに駆けつけることになりました。
 <夜の交流会−生涯学習の論議>
 日中交流の夕べは、フグ料理をいただきながら19時から23時近くまで充実した時間を過ごせました。
 私は、李斗石氏の論文(第16号)を拝読して、生涯教育と生涯学習の概念をどのように区別しておられるのかが分からないと質問し、林健民氏が生涯教育は制度を言う場合に使い、生涯学習は実践の場合に使うと説明されましたが、少し戸惑いながらですが、拒否的ではなく、考えて応答してくださいました。
 私は、コメニウスが「教育=教授・学習過程」と規定していることを紹介し、日本政府が豊かな生涯学習社会の実現を政策ビジョンにしている中で、生涯教育の保障ではなく、手弁当で生涯学習を楽しむ環境を民間活力に期待してつくる方向に行っていて、公民館等による公的保障が崩されようとしている現状を報告しました。だから生涯学習というのは、家庭教育、学校教育、社会教育を学習者の立場から改革する理念と考えていると発言しました。
 これは理解してもらえませんで、国立市の公民館に16人の職員が配置されていて、すばらしいと反論されました。
 これに対して、国立市などは戦後の公的保障の実践の到達点で、それが崩されようとしているが、中国の方が強調されるように日本には社会教育法等があり、多くの実践家が健在であるから、おいそれとは崩されない面もあり、崩されないように努力していると答えました。
 京都や大阪には公民館がないことにも驚いておられました。文化の集積地であるから社会教育への要求が顕在化しにくいという報告にも感心しておられました。
 また、伝統行事や人間関係が濃密な田舎から都会に出てきて大都市の周辺にある中小都市に住むようになった住民が、渇望感から公民館等への要求を顕在化させ、社会教育を発展させてきたという報告にも非常な関心を示されていました。
 何でもかんでも“カンペイ”を求めてこられ、時間のたつのも忘れて楽しい交流になりました。
 <大阪訪問(10月24日午前)について>
 大阪市総合生涯学習センターの岡本課長が、梅田スカイビルで子どもたちの芋掘りや稲刈りの見学を断行することになった関係で、プレゼンの時間が制約されるということで、大阪市の社会教育の特徴をレクチャーされ、非常に興味深く聞いておられました。
 同志社大の博士論文執筆中の女性留学生(上海出身)朱虹(シュコウ)さんと、東北大の留学生・李智さんが、うまく通訳してくださいまして有意義な時間を持てました。とりあえずのご報告まで。

○岡本和夫大阪市立総合生涯学習センター *南の風2759号(2011年10月30日)
 <大阪・梅田スカイビルの里山へ(24日午前)
 福建省の皆さんは無事帰国されたことと思います。今回は、いい機会を与えてくださいまして、ありがとうございます。時間が限られた中で余計なプログラムを挿入して、一行の皆様や石井山先生にもかえってご迷惑をおかけしたかもしれません。
 大阪市では、地域の教育コミュニティづくりの支援を、生涯学習センターのもっとも重要な役割と考え、様々な取り組みを進めています。本来は、どこかの地域に行っていただくのがいいのですが、急遽近所の梅田スカイビルに里山を再現した緑地がありますが、校区の大淀小学校の子どもたちが当日稲刈りをするというので見学していただきました。ビルの管理をしているセキスイハウスの協力で、年間を通じて学校と幼稚園が農作業の体験や環境学習を進めています。学校と地域や企業が連携した取り組みで、訪問団の皆様も関心を持っていただけたと思います。大きな荷物を持っての移動や、昼食も満足にとれずにあわただしい思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。
 私も、はじめて中国の終身教育の状況を垣間見たことや、東北大学の李智さんや同志社大学の朱虹さんら留学生、研究者の方々とお会いできたのもいい経験でした。石井山先生の差し入れてくださった「一の蔵」のさわやかな味やてっちりもなかなかのものでした。ありがとうございました。

○中川知子 
貝塚市立中央公民館  *南の風2759号(2011年10月29日)
 <貝塚市公民館の訪問(1) (24日午後)
 10月24日の福建省訪日団の来貝についてご報告いたします。まず、福建省の方々をお迎えしましたのは、市長をはじめ教育長や教育委員、社会教育委員のみなさんです。
 訪日団の方々が貝塚公民館へ視察に来られた経緯を石井山先生から説明をしていただき、公民館の大事さや社会教育への理解につながったと感じました。
 次に、貝塚中央公民館に場所を移し、中国語クラブの方々から歓迎を受けました。クラブのみなさんは日頃の学習の成果を発揮できると張り切って、練習を繰り返されていました。
 その後、山手地区公民館、浜手地区公民館の3館を視察。浜手地区公民館は埋立地に建っているため「海が見たい」との希望があり、急きょ海へとバスを走らせました。ちょうど夕暮れで、海から関西空港がはっきりと見え、その風景に感動されていたようです。
 夜は駅前の居酒屋で、和歌山大学・副学長の堀内秀雄先生、図書館副館長・渡部幹雄先生と合流し懇親会が行われました。石井山先生が東北から地酒を持ってきてくださり、それを戴きながら歓談。福建省のみなさんはお酒が強く、あっという間に地酒(一升瓶)も空っぽになっていました。ほろよい加減で、明朝朝の(関空)出発を控えて早めに解散。
 日本最終日となった貝塚でしたので、疲れてはいないかと心配をしていましたが、みなさんお元気でした。そのパワフルさに一番驚きました。取り急ぎご報告まで。

○村田和子 和歌山大学 *南の風2760号(2011年10月31日)
 <貝塚市公民館訪問(2) (24日午後)
 … このところ出張続きで、お返事ができず申し訳ありませんでした。
 中川さんが「南の風」、岡山の内田光俊さん編集「公民館の風」で書かれているとおり、福建省の皆さんと貝塚公民館関係者、さらに和歌山大学と親交が深まり、とてもよい機会をいただいたと感謝しております。
 今回は、中川知子さんという中央公民館嘱託職員さんが実によく、公民館職員としてそのプロデュース力を発揮されたと感じています。
 まず、受け入れに関して。「3館ミーティング」という場で受け入れを協議されたこと、市長訪問をセットし、理事者に貝塚の公民館の客観的評価の視点をもたらしたこと、中国語クラブのみなさんとのだんらんのひと時、浜手地区公民館では、来館していた子どもと卓球を楽しんだり、ある子どもは、図書室の書棚にあった中国語を直接尋ねたという、「ちょっとした民間交流」もありました。
 この日、公民館ロビーでは、公民館の子育てネットワーク活動から生まれた子育てNPO法人「え〜る」の打ち合わせが、ある部屋では、書道クラブが、ある部屋では「介護予防教室」が・・・・福建省の皆さまはこうした公民館での市民の学ぶ姿勢や表情も観察され、さかんにシャッターを切っておられました。
 それは、この日のために決してつくられたものでもなく、特別に用意されたものでもなく、日常の延長に位置づいていた公民館の文化そのものでした。そのことを福建省の皆さまも感じとっていたたけたのではないでしょうか。そして、名物「たこぼうずもなか」のお茶うけの用意。
 公民館の職員の働き、公民館の空間が創りだすものの大きさを改めて実感した1日でした。日々奮闘し、公民館職員としての自己研さんがあってこそ、なりたった1日だと感じたしだいです。
 追伸:東北大学の李さんの研究が「学童保育」。当初は貝塚の子育てネットワークも研究されたという話が懇親会の場でだされ、「え―。さっき公民館でみなさんおられたのにねえ」と残念そうに話す中川さんの様子は、これぞ“公民館主事”と感じさせるひとこまでした。彼女の仕事が公民館職員の集団的力として共有化していくことが貝塚市の課題といっても過言ではないと思います。
 石井山先生をはじめ、李さんには一方ならぬお世話になりましたことを末筆ながらお礼申し上げます。福建省のみなさんとの出会いとともに、私自身も久しぶりに3館の様子や社会教育主事・折出さんの仕事にふれ、元気をもらった1日でした。
 
11,福建省の皆さんの関西訪問に同行して(石井山竜平、東北大学) 南の風2761号(2011年11月1日)
 このたびの訪問団に同行させていただき、僕自身、後々まで忘れられないだろう気づき、刺激をたくさんいただきました。関西の皆様、そして福建の皆様に、心から感謝しております。ツアーの概要はすでに皆様が記されてらっしゃいますので、そことあまり重ならないところで、いくつか感想をお伝えいたします。
 <京都>
 10月23日(日)、もっとも強く印象に残ったのは、八木隆明先生の見事なガイド力、ツアーの引率力です。地下鉄やバス、お寺の観覧などでのチケット購入・支払いの手際の良さ。的確なガイドをなさいながら、つねに全体を見据えながらのきめ細やかなご配慮。八木先生のキャリアは、半分が社会教育だけれども、もう半分は議員対応だったとお聞きし、なるほどとは思いましたが、それにしても素晴らしいご配慮でした。23日は、大前先生、国生先生のご尽力に加え、八木先生のナビゲートがあってこそ、あれだけ充実した時間になれたのだと思います。
 <大阪
 そして翌日24日(月)午前、岡本和夫さん(大阪市立生涯学習総合センター)には、短時間にもかかわらず、あまりにも手厚くお支えいただきました。そもそもは大阪駅で待ち合わせのところ、なんとホテルまでお出迎えいただきました。実際、岡本さんの引率がなければ、巨大な大阪駅での移動も、手荷物を預けることも、ままならなかったと思います。しかも、大阪を離れるときは貝塚直行の電車に乗り込むところまでお見送りいただくのみならず、全員分のお弁当を差し入れくださり、まさに至れり尽くせりのご対応をいただきました。
 この時間、岡本さんには、あえて時間がないなか、積水ハウスの支援をうけて大都市大阪の真ん中で農作業をする子どもたちにふれる時間を用意いただきました。福建省の皆さんの関心はとても高く、スタディツアーでは、こうした学びや活動の現場に接する時間がとても大事だということをあらためて感じた次第です。
 こうした、企業が学校のコラボのおもしろさの一方で、大阪の生涯学習総合センターでは、これまで市からの出向職員が今年から完全になくなり、全ての職員が市の出資財団プロパーとなったとのこと。かたちとしては、指定管理者への公募を導入しやすくなったわけで、財団の今後が気になります。
 <貝塚>
 そして午後、貝塚では、社会教育主事の折出健二郎さん、浜手地区公民館館長の大脇和子さんからレクチャーをいただきましたが、よその自治体社会教育ではなかなか聞けない、「さすが貝塚」と思わずにはいられない内容でした。折出報告では、社会教育関連課の取り組みを他部局の職員に理解してもらうために多彩に教材資料が開発されていることが印象的でした。大脇報告では「地域のことをみんなで考え決めていく」地域をめざし、「地域住民の集まれる場所・活動の拠点を増やす」べく、出前講座に力を込められているなど、施設内に閉じない取り組みの紹介が印象的でした。
 全体として、貝塚の社会教育関係者の間では、「社会教育が何をしているのか知らない人たちに、いかに社会教育を知ってもらうか」ということが最重要課題として共有されていて、そのことにむけて、それぞれの立場で取り組まれているようです。市長、副市長、教育長はじめ9名もの幹部の方々との面談についても、このたびの福建省の皆さんの訪問を市の社会教育理解を高める機会にしていこうと、あえてそれを仕掛ける人がいる。こうした人の意志があって、はじめて法や制度が生かされる、ということあらためて実感した貝塚でした。
 関連してもう一つ、貝塚で印象的だったのは、貝塚・浜手地区公民館の階段壁面にいくつも張られた、市民の皆さんの活動を他の利用者の方々に紹介する、手作り感いっぱいのポスターです。これを作っているのは、「街のために頑張ってらっしゃる方々を、少しでも紹介しないと」と語る、若き職員、桑原さん。こうしたプレゼンテーションは、仙台の職員さんにも是非参考にしてもらいたいと、たくさん写真を撮って帰りました。
 ・・・と、ツアーの内容についての感想ばかりを書き連ねましたが、二日間を通してもっとも印象深かったのは、訪問団の皆さんのこのたびのツアーに臨む姿勢の真摯さ、それぞれお一人お一人の誠実さでした。これからにつながる大事な出会いに感謝しております。




12,福建省韓国訪問団日程(金宝藍 公州大学校) *南の風2752号(2011年10月17日)
 だいぶ朝晩冷え込んでおり、すっかり秋らしくなってまいりました。
公州は栗の本場でありまして、今が一番美味しく、収穫期の真っ最中です。そして、紅葉も少しずつ美しく染まってきており、公州・扶余では先週まで百済文化祭が開催されるなど、幸せな季節です。次回公州にお越しの際には、公州で収穫された美味しい栗のマッコリを一度お試しいただきたいと思います。
 さて、10月25日からの福建省韓国訪問団の日程につきまして、始興市、光明市、平生教育振興院、平生教育学会・東アジア平生教育研究会にて、日程を確定されましたので、日程表を翻訳したものを送付いたします。これからますます冷え込んでまいりますが、おからだご自愛されますよう心からお祈りいたします。
 また、ご連絡いたします。
○福建省韓国訪問団日程

1025

火曜日

大阪から

済州島到着

 

1026

水曜日

09:30 金浦空港到着(光明市官用車両)

10:30 光明市平生学習院訪問

12:00 昼食(光明市平生学習院)

13:30 光明市文解教育指導者との学習会

      中国の識字教育の現況

15:00 光明市観光(都心の小さな洞窟)

18:00 ソウル大学校孝岩会館 宿所へ

18:30 ソウル大学校前で夕食

 

沈民善院長

 

 

 

姜大仲教授
梁炳賛教授

1027

木曜日

10:00 冠岳区平生学習センター訪問(始興市官用車両)

(ソウル大学校と自治体の協同による学習都市の推進)

12:00 ソウル女性プラザチックイン

14:30 平生教育振興院訪問

-      平生教育政策、単位銀行制などに対するブリーフィング、討論

-      中国福建省の社区教育、終身教育の紹介、論議

18:00 平生教育振興院長主催による晩餐

20:30 ソウル南山夜景観光

22:00 ソウル女性プラザ宿泊

姜大仲教授

梁炳教授

 

朴型民

チーム長

 

崔云実院長

1028

金曜日

08:00 始興市へ出発(始興市官用車両)

09:30東アジア平生教育シンポジウム(韓中日)

−中国社区教育の現況と課題

12:30 昼食(市長主催)

14:00 平生学習センターと女性ビジョンセンター訪問

18:00 韓中交流会/晩餐(東アジア平生教育研究会)

22:00 ソウル女性プラザ 宿泊

姜大仲教授

梁炳賛教授

李正連教授

朴允植市

 

1029

土曜日

仁川空港から帰国(始興市官用車両)

 


13,福建一行・韓国訪問の記録 (金宝藍・公州大学校)    *南の風2763号(2011年11月2日)
 … さて、一昨日中国へ帰国なされた福建省訪問団の皆様の韓国訪問日程と交流の場面をリアルタイムにお伝えしたいと思っておりましたが、お伝えするのがたいへん遅くなりました。
 福建省訪問団の皆様は日本での訪問日程を終えられた後、韓国を訪問されて意味ある交流の時間をもつことができました。
 私は初日の日程(光明市平生学習院、平生教育振興院など)には同行できずに残念ではありましたが、福建省訪問団の皆様が、社会教育・生涯学習(平生学習)に対する両国の状況と観点を共に分かち合える価値ある時間であったと、王シンスさん(ソウル大学校、博士)に通訳していただいて聞きました。
 10月28日(2日目)は、東アジア平生教育シンポジウムと東アジア平生教育交流会が開かれました。イ・ギュソン会長(平生教育実践協議会会長、始興市平生学習フェスティバル推進団長)をはじめとする始興市平生学習フェスティバル推進団と韓国平生教育総連合会、そして始興市が長い間準備してきた今回のフェスティバルのなかで、東アジア平生教育シンポジウムが、やはり一番人気のある行事でした。
 とても多くの方々が参席され、李斗石先生(福建省終身教育促進条例実施の現況と課題)、李正連先生(日本の社会教育と地域自治)、姜大中先生(学習市民:地域平生教育の指向点)のご報告に対する活発な論議がなされました。また、金ユンシク始興市市長さんも席を外すことなく最後まで熱心に参加されていらっしゃいました。
 シンポジウムでは、国の制度と政策、そして地域の自助的努力、住民の主体形成にいたるまで、多様な側面からの情報、意見、視点を分かち合いました。やっぱり大事なことは、人々の力であり、関係と連帯と参加の力であり、暮らしの条件を自らがつくっていこうとする住民の学習を通じた成長であることを、改めて確認し学ぶことができました。
 夕刻には、東アジア平生教育交流会へと続きました。交流会のオープニングセレモニーとして、始興市の学習サークルの方々によるフルート演奏、弦楽器の演奏などの素敵な公演があり、崔イルソン先生に司会を務めていただき、さらに楽しい交流の時間となりました。今回も、李斗石先生のおかげでとても短い時間にたくさんのお酒を飲みました*^^*
 そして、福建省訪問団のすばらしい歌、梁ビョンチャン先生、梁フンゴン先生、崔イルソン先生の歓迎の歌、肥後さんの鹿児島の歌など、三ヶ国の歌が交流会場に響きわたりました^^
 最後に、以前に先生もご一緒のお酒の席で歌ったマンナム(出会い)という歌で締めくくり、本当に楽しい時間でありました。とても短い時間でしたが、学術交流と心の交流が共に交わった今回の交流のおかげで、いろいろなことを学び、たくさんのことを感じることができました。
 もはや、‘国際交流’という言葉が不自然となるほど、三ヶ国が身近に感じられます。次回の三ヶ国による平生教育フォーラムがすでに期待されます。いつもこのように意味があり、楽しく、すばらしい時間をともに共有できることに、感謝の心でいっぱいです。また、ご連絡いたします。…
東アジア平生教育シンポジウム(韓国・始興市、20111028)




14,福建省訪問団無事帰国
(李斗石、福建省全民終身教育促進会)*南の風2760号(2011年10月31日)
 昨日(29日)、日本と韓国の訪問を終えて、早朝中雨の中、韓国の仁川空港から離陸して、無事にアモイに着きました。ヤンビョンチャン教授と李正蓮先生は空港まで送ってくださいました。
 今回は、短い日程でしたが、充実して意義深い旅でした。私以外の中国訪問団のメンバーは、殆ど初めて日本の島国を踏み、初めて日本の社会と触れ合いました。日本に深い興味を持っていました。まず、綺麗な町、整然とした社会秩序、緑に囲まれた環境に敬服しましたが、漢字交じりの看板などに親しい感じを覚えて、訪問団の皆さんも違和感は全くないと言われていました。
 “割り勘”というものは、中国の大人社会には全くないものでしたが、皆さんの中国訪問団への熱さに感動せずにはいられませんでした。小林先生は、米寿に近いにも関わらず、招待状の発行から、スケジュールの手配、そして21日の東京での訪問案内、24日早朝お土産を持って東京駅まで見送りしてくださいました。石井山さんは、遠い仙台から、地元のお酒を持参して、中国の留学生李智さんを連れて、関西までおいでなさって、二日間熱心に案内して下さいました。24日東京を離れるとき、遠藤輝喜さんは渋谷区のスポーツ行事の忙しい中で、自分の車で荷物を飯田橋駅まで運んでくださいました。上田孝典先生の堪能な中国語、山口真理子さんの心を打たれる歌唱、日中の民間大使の役を担う黄円青さん、生き生きとした留学生の皆さんなど、いい思い出になりました。
 24日京都駅に着いたとき、大前哲彦教授、国生寿教授、八木隆明さん、石井山先生、留学生朱虹さん、李智さんらは、駅ホームで待っていて下さいました。やや曇った天気、珍しい「時代祭」が私たち一行を待っていたかのよう。12時京都御所に着くと、丁度始まりでした。神様も、私たちが遠い中国・福建省から訪れたことを聞き、大雨を降らせて、前日予定の時代祭を順延してくださったのでしょうか。
 長い歴史を誇る、中国から伝えられてきた禅文化の中心地、南禅寺の大仙院を参観させて頂きました。気は長く、心は丸く、腹は立てず、人は大きく、己は小さく、という書道に深く感心させられれました。
 日本の料理は、油っぽい中華料理と違って、あっさりした味、新鮮さ、色の鮮やかさに、感心しながら、いろいろな日本料理を食べさせていただきました。味噌ラーメン、刺身、天ぷら、そして大阪の河豚料理、電車での岡本和夫さんが用意して下ったお弁当、こ馳走様でした。
 日本社会教育(生涯学習)施設を見学して、日本の社会教育と生涯学習についていい勉強になりました。これにについての感想は、明日(10月31日)福州で海峡両岸学科建設シンポジウムがあり、李より日韓訪問について報告することになっております。その後に論文に纏めて「終身教育」雑誌に掲載する予定です。
 東京都教育庁の梶野光信さん、杉並区教育委員会の中曽根聡さん、国立市公民館の井口啓太郎さん、大阪市立総合生涯学習センターの岡本和夫さん、皆様にお世話になりました。貝塚市では、藤原龍男市長への表敬訪問のあと、折出健二郎さん、貝塚市中央公民館の中川知子さん、浜手地区公民館の大脇和子さん、藤田さんらにご迷惑を掛けました。
 24日夜は貝塚駅前の居酒屋で、和歌山大学副学長の堀内秀雄先生、図書館副館長の渡部幹雄先生と村田和子先生の案内で合流して懇親会が行われ、夕食を同席させていただきました。ありがとうございました。もう一度、謹んで御礼申し上げます。


15,日本・韓国の生涯教育視察レポート
      
      福建範大学福清分・李斗石 
(2011年11月5日)
       翻訳:目白大学中国語学科3年生 大滝桃子 監訳:黄丹青


 福建省中華職業教育社主任、福建省全民終身教育促進会副理事長裴暁敏氏を筆頭とした福建省日韓終身教育訪問団の一行6人は日本と韓国の社会教育・生涯教育制度、職業教育の視察及び交流を深めるため、2011年10月20日〜29日の間日本と韓国を訪問した。
一、 日韓訪問の概要
 訪問目的:日本の「社会教育法」実施からすでに60余年経とうとしている。生涯教育振興関係の法律も20余年の経験を積んだ。市や町、村等の自治体においても社会教育条例が制定された。公民館を重要な地域社会教育施設として設置し、それぞれが豊富で多彩な社会教育を盛んに行い、多くの経験を重ねた。韓国も1999年より「平生教育法」を公布し、生涯学習システム、教育単位銀行等の完璧な生涯学習制度を打ち立てた。
 日韓両国は世界でも最も早く生涯教育を国家の基本政策とした国であり、我が国の生涯教育事業の発展、学習型社会の建設、生涯教育体系の確立のために豊富な経験を提供してもらった。福建省全民生涯教育促進会と中華職業教育社は、日本と韓国の社会教育・生涯教育、職業教育の視察及び専門家との交流を深めるため、日本と韓国の訪問を計画し、日韓双方から招聘を受けた。
 訪問状況:訪問団一行は日本東アジア社会教育研究会の招きに応じ、2011年10月20日〜25日の間、日本を訪問した。日本では東アジア社会教育研究会顧問の小林文人教授と、石井山竜平准教授(東北大学)、及びその他のメンバーの案内で東アジア社会教育研究会、東京都教育庁(生涯教育課)、東京都杉並区社会教育センター、東京都国立市公民館、大阪市立総合生涯学習センター、大阪府貝塚市中央公民館、貝塚市浜手地区公民館、貝塚市山手地区公民館等8か所の自治体と生涯学習施設を訪問、見学した。日本に滞在中は地方自治体(地方政府)のトップや日本社会教育(生涯教育)の学者、大学教授からも熱い歓迎を受けた。大阪府貝塚市長・藤原竜男氏と教育委員会委員長の木成浩氏には公務が忙しい中、表敬訪問した。
 大阪では、和歌山大学学校長崛内秀雄教授、図書館副館長渡部乾雄と村田和子教授と交流を深めた。京都では日本の歴史を体現した古くからの行事を観覧し、歴史ある遺跡を見物した。長い歴史を誇る、中国から伝えられてきた禅文化の中心地、南禅寺の大仙院を参観し、「気は長く、心は丸く、腹は立てず、人は大きく、己は小さく」という書道に深く感心させられた。大阪では更に大阪市大淀小学校の稲の収穫体験を見学した。
 韓国平生教育振興院院長・崔云実女士と京畿道始興市長の招きに応じて、2011年10月26〜29日に韓国を訪問した。2つの学術セミナーに参加し、韓国国家平生教育振興院、京畿道光明市平生教育院、ソウル市冠岳区平生教育院、京畿道始興市女性会館等の4つの生涯教育施設を訪れた。韓国京畿道光明市では識字教育セミナーに参加し、福建師範大学福清分校教務部部長の李斗石副教授は韓国語で中国と福建省の非識字者教育の基本状況について説明した。韓国識字教育の対象は読み書きができない大人だけに限らず、職業技能を備えていない非技能者も含まれる。識字教育の外延も中国より広く、その宗旨は文字の読み書き能力だけにとどまらず、更に人格の形成、全体の教養素質の向上を重視している。
 始興市では韓国平生教育総連合会主催の東アジア生涯教育国際学術セミナーに参加した。セミナーでは福建師師大学福清分校教務部部長李斗石副教授が韓国語で「福建生涯教育促進条例実施の現状と課題」を発表し、広く関心を集めた。講演中、李斗石氏ははじめに福建省の概況を紹介し、その後に福建省の生涯教育の主な業績の発展について重点的に説明した。
 報告内容:福建省は中国大陸の地域で最も早く生涯教育の理論を研究し、実践した省である。数十年の努力を経て、福建省の生涯教育事業は喜ばしい成果を収めた。ここで初めて生涯教育事業の地方法規と「生涯教育」専門の学術刊行物、生涯教育のホームページが生まれた。最近ではちょうど福建師範大学福清分校による中国初の生涯教育の本科学科の申請をしているところである。福建省の生涯教育に対する社会の関心が高く、理念も広く普及しており、人々の意識も比較的強い。生涯教育への参加度も高く、社区教育や学習型組織の建設も進展が早く、台湾との生涯教育交流も頻繁である。その報告は今までの成果を振り返った上で、問題の存在を明らかにし、これから福建省事業が直面する主要な課題を提起した。当レポートは韓国の生涯教育研究学会専門家の高い評価を受け、聴衆の強い反響を呼んだ。

二、 日韓の生涯教育状況

(一)日本の生涯教育の模索と展開
1,日本の生涯教育の着手は早く、法律体系は整備されている
 1949年6月10日、早くも日本は「社会教育法」を公布した。法律により国家と地方が国民のために学校教育以外の学習機会の提供を保障することを旨としている。法律では各都道府県等の教育委員会の事務局が社会教育推進の責任を受け持ち、併せて社会教育システムの提供に対して指導することを定めている。公民館を主として、同時に図書館、博物館等の社会教育施設も設置された。
 1981年、中央教育審議会は「生涯教育」に関する答申を提出し、生涯教育は国民全体の人生を充実させるための教育活動であり、これに対して社会側は支援と援助を与えるべきであると強調した。
 1988年、文部省は教育白書において生涯教育の振興を略述した。その主な内容は:生涯教育の推進体制を完全なものとすること、学習情報の提供、及び情報提供サービスの整備、各生涯教育施設のネットワーク化、文教施設(教育、研究、文化、体育施設)の開放等である。
 1990年6月29日、「生涯学習振興整備法」が公布された。アジアでは日本は最も早く生涯教育を国家の基本政策とした国である。生涯教育の考え方も早くから日本の社会及び国民の心に根付いており、生涯教育活動も計画的に展開してきた。
2,完全な生涯学習に関する行政機構の確立
 文科省は1988年7月に"生涯教育局"を設立し、12ある主要局のひとつとした。主な業務は他の局の生涯教育関連施策と計画を協力・調整し、県(中国の省)レベルの政策を制定することである。地方においては生涯教育を推進する部や課などを設立することである。すべての地方自治体がこれを整備しその任務にあたった。私たちが訪問した東京都教育委員会には生涯教育課が設置されている。
 その他1990年、日本はさらに国家レベルで"生涯教育審議会"を設け、文部省の諮問機関とした。これ以外にも、沢山の地方自治体が"地域生涯学習審議会"を設立した。
 文部省は地方教育を支援するために計画通りに情報ネットワークを作りあげた。このネットワークが提供する情報には、具体的な学習活動と計画、各教育・運動と文化施設、関係組織、各地域にいる専門家や教師などがある。生涯学習を指導・管理する完全な行政機構が、生涯教育の健全な発展を組織的に保証するものである。
3,各地方における生涯学習施設の設立
 各種の地方生涯学習施設の主な働き: (1)生涯教育に関する情報の収集と広報、(2)専門家や教育者、職員の訓練と育成、(3)学習計画とデータの開発、(4)関連地域での調査研究など。
国立市公民館は1955年に設立された、日本で最初の住民運動による公民館である。公民館は住民が自主的に社会教育を行う場所になり、以後の地域社会建設の中で重要な役割を果たした。公民館は普段は社会教育機関だが、地震等の災害発生時には避難所となる。一般的にいえば公民館は市や町に集中しているが、辺鄙な場所ほどその役割は大きくなり、東京・大阪・京都等の大都市ではむしろその数は少ない。
 ここ数年、日本の大都市では次々と社会教育センターあるいは生涯教育センターが建てられている。私たちが訪問した杉並区の社会教育センターはもともと公民館であり、大阪市立総合生涯教育センターは「生涯教育振興整備法」に基づき、最近ようやく建てられたものである。
 着目すべきなのは、大阪市立総合生涯学習センターが運営を財団法人大阪市教育振興公社に委託し、公立民営の性質を持っていることである。
 東京都内だけで公民館は86か所、社会教育会館は55か所、図書館は376か所、美術館・博物館・郷土資料館は85か所、青少年施設は36か所、その他社会教育施設は194か所ある。人口が10万人に満たない大阪府貝塚市は中央公民館本館が1つ、2つの分館がある。
4,生涯学習(社会教育)の経費の保障
 文科省は各地に"地域学習センター"を建てるため、財政や技術的な面をずっと支援している。各地方自治体が公民館と生涯教育センター等の基礎施設の建設に出資し、多くの地方が業務人員の給与等の人件費や運営費を出している。東京都杉並区の社会教育経費の予算は26億5千万円である。区全体で286名の社会教育要員を抱えており、すべてが公務員である。社会教育センターの使用はほとんどが有料であり、これにより運営経費の不足を補っている。大阪府地方自治体は大阪市立総合生涯学習センター等の基礎施設と主な人件費を提供していて、運営費の基本は使用料に頼っており、自治体は少しばかりの補助を与えている。
 日本社会教育学会はこれに対して酷評を示し、政府の責任逃れだとして、生涯教育事業を社会に広めるためには、社会が自主的に生涯学習活動を行うようにすべきだとした。杉並区社会教育センターは名称を変え、その性質は変わらなかったが、無料使用から有料になった。
そして公民館の経費は本来なら地方自治体によって提供されるもので、使用もすべて無料のはずである。国立市公民館の1年の経費予算は23.5億円であり、「国立市公民館条例」の規定に基づき、公民館の使用は無料となっている。
5,社会教育主事資格制度の実施
 社会教育センター・生涯学習センターの職員と政府機関・生涯学習課の公務員は、社会教育主事資格をもつ職員を配置しなければならない。社会教育主事の主要な仕事は、社会教育機関の業務に対して専門的な助言や指導をすることである。実際の業務は文化館・図書館・博物館・児童会・PTA・各地域団体の指導者にまで及び、学習講座の企画や学習方法の提案をする。時には文化事業を企画から実施まで助力することもある。現在の主な指導内容は生涯教育についてである。社会教育主事は教育委員会によって任命され、地方公務員レベルに相当する。社会教育主事の資格を取るには(大学や講習会で)社会教育主事の講座を受けなければならない。私たちが訪問した8つの機関は全て社会教育主事自らが出迎え、状況を説明した。日本の生涯学習制度は整っていて業績も大きいにも関わらず、経済が振わず後退し生涯教育経費が減った。生涯教育施設が無料から有料になり、政府は生涯教育の経費責任を社会(民間)に押し付けた。これにより学界からの不満をあびているらしい。
(二)韓国生涯教育(平生学習)の飛躍的な発展
1,生涯教育法の着手は遅いものの展開は早かった
 韓国は1999年8月31日「平生教育法」を公布した。韓国は世界で3番目に生涯教育専門の法律を制定した国である。(一番はアメリカ、1976年制定、二番は日本で1990年制定)。この法にしたがい政府は「生涯教育振興総合計画」を制定した。生涯教育への財政的支援と推進を強化し、成人学習者を対象として単位銀行制などの法律体系を築いた。
2,生涯教育と生涯学習システムの完備
 「平生教育法」により科学教育文化省に中央平生教育振興院が設立され、全国16か所の大都市と道に16の地区生涯教育振興院、地方の都市、郡、区に230か所の生涯学習院と学習館が作られた。3つの大学は生涯教育の本科専攻を作り、2011年には86か所の学習型都市を指定した。韓国平生教育振興院は国家が設置した機関であり、平生教育振興支援および調査(識字教育と弱者層教育を含む)、平生教育計画の制定、学習カリキュラムと項目の支援と開発、専門要員の育成、各機関同士の橋渡し、地方生涯教育振興院の業務指導、平生教育ネットワークの構築、単位銀行・自修学位制度の実施、学習帳簿の管理等、9つの機能を備えている。
3,十分な経費の保障により、住民は無料で生涯教育を享受できる
 国は財政的な面で平生教育事業を支援しており、地方自治体は生涯教育院等の基礎施設の建設に投資し、運営経費を提供し、職員は公務員待遇を受け、住民は生涯教育施設を無料で使用できる。このことから見れば、韓国では本気で生涯教育を国の基本政策としている。2004年に完成したソウル市冠岳区の平生学習館には生涯教育財政予算として3.2億ウォンが使われ、5つの分館も建てられた。この施設は無料で市民に開放されている。
4,完全な平生教育士制度は、生涯教育の健全な発展の重要な措置
 生涯教育士制度は「平生教育法」に基づき実施された。生涯教育士の養成は法律により指定の高等教育機関で行われ、生涯教育課程を学習し終えた者は文部省長官が授与する生涯教育士資格を得ることができる。生涯教育に従事するには生涯教育士資格を取得しなければならず、私たちが参観した3か所の生涯教育機関の職員もみな生涯教育士である。彼らは公務員の待遇を受け、彼らはこれを誇りに思っている。
5,完全な学習成果の認証制度
 (1) 単位銀行制度。97年に「単位認証に関する法律」を公布。主に未だ高等教育を受けていない社会の若者を対象としており、彼らの相応な学位の取得の支援が目的である。
 (2) 独学学位制度。国が「独学学位に関する法律」を制定した。国語、英語等の9教科を独学教科とし、社会人は独学によって学業を完成させ、ネットで申し込みをし、全国16か所の放送大学によって試験を主催している。独学学位制度は4段階に分けられており、各段階ごとのテストを受けなければならない。これは中国の独学試験制度とよく似ている。
 (3) 学習口座制度。完全な学習評価システム(286の教育機関)を作りあげた。その目的は様々であり、高等学位の取得にとどまらず、更に小学校と中学校の学歴、各職業の資格証、就業等の方面に使われる。
韓国の生涯教育法律制度はかなり整っており、経費も保障されシステムも完備され、学習成績認証制度も完璧であり日本よりも進んでいる。韓国の民衆と学者はみな、未来の社会は学校教育中心から生涯教育中心に移行しているだろうと考えている。

三、 いくつかの提案

 「福建省中長期教育改革と発展計画概要」(2010〜2020)には、生涯学習建設を精神分明の創建目標と評価システムに組み入れ、社区建設計画、政府総合目標管理考査を盛り込むことが示されている。2020年までに以前より整った生涯教育体制を完成させる。そこで示した目標を実現するまで、責任は重い。私たちは隣国の先進的な経験から謙虚に学ばなければならない。
 第一に、国はできるだけ早く国家生涯教育法規を制定すべきである。韓国と日本はともに完全な生涯学習法律体系がある。それは韓日両国における生涯教育の発展においては重要な法律保障を推進した。中国は現在福建と上海等の地域には生涯教育の地方法規があるが、生涯教育は国の意思で国の基本政策にすべきであり、国家レベルの法律が必要である。
 第二に、教育行政部門は生涯教育を指導、管理する専門機関を作るべきである。日本と韓国はともに整った生涯教育行政システムがあり、その主な業務上の責任は、マクロレベルでの学習型社会の建設の管理・指導、学習型社会建設の計画と関連政策の制定、学習型社会の建設における重大な問題の解決や協調、各非学歴教育の学習計画の管理、社会教育施設・博物館・青少年課外活動センター及び社会体育等の業務の指導である。中国の伝統に照らすと、ただ政府行政部門だけが、本当に強力な協調・指導・管理・促進の役割を果たすことができる。
 第三に、政府財政教育経費予算の中に、生涯教育事業特別経費を組み入れるべきである。日本と韓国は教育経費予算内に生涯教育特別経費を組み込んでおり、まさに経費の保障があったからこそ今日の日本と韓国の生涯教育の活発な局面がある。
 第四に、できるだけ生涯教育に関する管理集団と、専門職員制度の建設を強化すべきである。福建省の「条例」には生涯教育に従事する管理集団と専門職員の設置に触れていない。その後、福建省生涯教育促進委員会は「福建省生涯教育促進条例実施に関する試行意見」の中で補足し、生涯教育の業務のために、専門外の兼業職員の働きを活かし、ボランティア職員チームを組織するべきだとした。生涯教育の壮大な目標を達成させるためには少数の専門職員及びボランティアだけでは足りておらず、専門的素養を備えた職員と管理集団が必要である。韓国が施行した「生涯教育士」制度、日本の「社会教育主事」制度は参考にする価値がある。生涯教育事業も教師資格証制度のようなものを導入すべきである。しかしこのような導入に際しては省に頼るのではなく、国家の介入が必要である。
 第五に、学習成績認証システムを作るべきである。日本では学習成績をどのようにして認定するかは問題とされていないが、市民は完全に個人の趣味で独学学習をしており、国家や政府の認定を必要としていない。しかし韓国は完全な個人学習成果認証制度を完備している。学習成果の認定は学習者を奨励する重要な手段である。しかしながら、星の数ほどいる学習者のために学習口座を作るのは困難で途方もない仕事である。
 この度の日韓訪問を経て、中日韓の生涯教育界の関係は深まり、日韓の先進的な経験を学び、福建の生涯教育条例を広めることができた。この度の訪問は福建の生涯教育が世界に踏み出した第一歩でもあり、福建においての生涯教育研究と実践が国際化になるつつある重要な象徴でもある。


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